ポータブル映写機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/20 12:20 UTC 版)
公民館や学校の体育館、ショッピングセンターのホール、また一般家庭の室内、といった簡易会場で映画を上映するため、映写機と光源、トーキー対応映写機ではスピーカー駆動用のオーディオアンプを、一体化したポータブル映写機が存在した。16ミリ、8ミリのものがあった。 光源は劇場用のものより低出力で、16ミリでは当初劇場用と同様のキセノンランプ(流行当時は「クセノン」と言われた)が使われた。8ミリでは家庭用が主体のため、取扱の簡便なハロゲンランプが使われ、後に16ミリ用もハロゲンランプが主流となった。と言っても容積の割に高発熱であることには変わらず、冷却ファンが取り付けられているのが普通である。 やがて液晶プロジェクターと家庭用ビデオテープレコーダー、さらにDVDなどのデジタルメディアに取って代わられ、1990年代に入るとポータブル映写機は急速に姿を消していった。 後に大人の科学.netがトイ感覚の8ミリ映写機を発売するが、現在の技術では8ミリ映写機程度の光源であれば高輝度LEDで代替可能で、大電力を必要としないことから、乾電池で動作可能になっていた。
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