AV出力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 16:16 UTC 版)
「PlayStation 3」の記事における「AV出力」の解説
AV出力端子には、PS/PS2に採用されてきたアナログ出力AVマルチに加え、デジタル出力HDMIを搭載(本体付属するのはコンポジット端子出力のAVマルチケーブルのみ)。音声出力として光デジタル出力端子も搭載。 AVマルチ出力においては、PS/PS2用既存ケーブルの流用も可能で、PS/PS2と同様、コンポーネント映像端子・D端子・SCART端子(欧州向け)・S端子・RCA端子(コンポジット映像)・RF端子での出力が可能である。AVマルチ出力でもD1 (480i)からD5 (1080p) までの解像度をサポートしている。ただし、DVDビデオ、BDビデオはRGBでの出力ができず、強制的にY/Cb/Cr信号に変更されるほか、発売当初はD端子出力と同様に市販DVDのアップコンバート出力はできなかったが、システムソフトウェア バージョン1.80以降で対応された。 AVマルチ入力端子を持つソニー製テレビとの接続には、AVマルチケーブル(VMC-AVM250または互換品)を用いることによってケーブル一本で映像と音声の伝送が可能。なお、一部機種ではD3/D4接続が可能であるが、設定の際は画面の指示通り「AV MULTI」を選択してはならず、「コンポーネント / D端子」を選択して設定する(一部機種のみの対応となっているためか、公式仕様とはなっていない) システムソフトウェア バージョン3.30からゲーム3D映像に対応、 バージョン3.50からBlu-ray Discの3D映像に対応した。 サウンド処理は主にSPEが担当し、全てソフトウェアで行う。ゲームプレイ時には多くのタイトルでDolby Digital 5.1chのリアルタイムエンコードに対応する。一部ではより高音質のDTS Digital Surround 5.1chや、無圧縮変調方式であるLinear PCM 7.1ch/5.1chなどにも対応しており、中でも多くのSCE製タイトルは7.1chまで対応している。 Blu-ray Discに採用されたロスレスオーディオコーデックでは、Dolby TrueHDとDTS-HD Master AudioをLinear PCMに変換して出力するが、初期モデルではこれらのビットストリーム出力がサポートされておらず、ビットストリーム出力を選択してHDMIで接続していても、旧来のDolby DigitalおよびDTS Digital Surround(DTS-HD Master Audioのコア部)で出力される。 ただし、デコード自体には対応しているため、HDMI接続によるLinear PCM 7.1ch/5.1ch再生に対応さえしていれば、Linear PCM出力を選択することにより同等のサウンド出力は可能で、のちに未対応だったDTS-HD Master Audioのデコードについても2008年4月15日のVer.2.30にてサポートされた。PS3のように次世代オーディオコーデックのデコード機能まで搭載したBDプレーヤーは数少ない。CECH-2000モデル以降ではDolby TrueHD、およびDTS-HD Master Audio音声を、HDMI端子からビットストリーム出力が可能となっている(システムソフトウェア バージョン3.00以降)。 また、Dolby Digital PlusやDTS-HD High Resolution Audioのデコードに対応している。その他、デジタル放送の記録フォーマットであるAACのデコードも可能である。音声出力はアナログ音声端子・HDMI端子・光デジタル音声端子のいずれか1つを選択する。音声同時出力を設定することでその他の出力端子にも2.0chで同時出力が可能であり、システムソフトウェア バージョン3.00以降で対応された。
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