フリージス家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 06:00 UTC 版)
キール=フリージス モチーフ:氷山キヨテル 年齢:27歳(473-?) 国籍:マーロン国 人種:マーロン人 宗教:レヴィン教エルド派 楽曲「白ノ娘」における「裕福な商人」。エルフェゴート国の首都アケイドに屋敷を構える豪商で、マーロン国からの移民でありながら国内随一の資産家。商業連盟の総帥を務め、政治的影響力も強く、様々な情報網を有している。しかし我が子にはめっぽう弱く親バカっぷりを発揮しており、ユキナの家出中は彼女の意志を尊重しつつも意気消沈し、自ら迎えに行こうとして妻や家人に幾度となく止められている。また商人らしいシビアさとは裏腹に、使用人を含む身内を守り抜こうという気概も持っており、妻が使用人として雇ったミカエラが人間ではないことに気付きつつも彼女の身を案じており、ミカエラの死後に残されたクラリスのことも気にかけていた。マーロン男性の倣いか収集癖を持っており、自覚ないままに「大罪の器」などの珍品を溜め込んでいる。 マーロン国王カイルとは長い付き合いの友人で「毎月晩餐会にやってくる遊び人」と毒づけるほどの、所謂気の置けない仲である。 実は、セト=トワイライトのクローン「ghoul child」の一人。古代の時代から冷却装置の中で赤子の状態で眠り続けていたが、およそ100年前の地震によって目覚め、そのまま地上世界へ紛れ込んだ。 ミキナ=フリージス モチーフ:SF-A2 開発コード miki 年齢:27歳(473-?) 国籍:マーロン国 人種:マーロン人 宗教:レヴィン教エルド派 楽曲「白ノ娘」における「裕福な商人の妻」。キールの妻。マーロン国有数の名家スファルツ家の令嬢だが、家を捨ててキールと駆け落ちした。夫ほどの親バカではないが子供想い。過去の出来事からエルフェ人を嫌っているが、ミカエラとクラリスの熱意に負け二人を使用人として雇った。 歳に見合わない童顔で、初対面のはずのエルルカが彼女を見て驚く一幕もあったが原因は不明。猫が大の苦手である。 実はアビスI.R.の器のひとりで、大罪の器「マーロン・スプーン」の持ち主。ユキナを生んだ当時は貧しく、第二子であるショウを堕ろす決意をして堕胎の薬を得るためにヤツキ村のまじない師に会いに行ったところ、道中でおしのびでヤツキ村に向かっていたプリム皇后に出会う。彼女に事情を話したところ金運の品としてマーロン・スプーンを受け取り、それ以降夫の商売は繁盛し裕福になった。 しかしエルフェ人の子守りの裏切りで父親に居場所がバレてしまい、夫の留守中に赤ん坊のショウを父親に奪われそうになり、その際ショウを渡すまいという強い感情からマーロン・スプーンの青い炎が発動し、父や父の従者やエルフェ人の子守りを焼き殺した。家財は一切燃えず子守りに抱かれていたショウは背中の火傷で済んだことから、マーロン・スプーンが特別なものであることに気付き、プリム皇后に謁見して問い詰めたところマーロン・スプーンが大罪の器であること、そして強欲の悪魔と契約してしまっていることを知り、悪魔による家族の崩壊を防ぐためにプリム皇后及びアビスI.R.に従わざるを得なくなった。 ユキナ=フリージス モチーフ:歌愛ユキ 年齢:9歳(491-?) 国籍:マーロン国 人種:マーロン人 宗教:レヴィン教エルド派 豪商フリージス家の長女。 童話にはじまりラブロマンスなど多岐に及ぶ文才を幼少から発揮する新人小説家でもある。エヴィリオス地方でファンを見つけることは難しくなく、事実シャルテットなどは熱烈に彼女の作品を待望している。 『悪ノ娘』シリーズ後半における主人公であり、剣を取ることはないが文筆家として真実を後世に引き継がせる語り部的な存在。 革命後はその裏側、延べては歴史の真実を知るべく親元を飛び出して諸国を回っており、旅の中で幼い令嬢には似つかわしくないアグレッシブさを発揮している。場合によっては親の威光を借りる強かさも持ち合わせる。 旅の途中、緊張状態にあった国境のレタサン要塞をリリィ司令と知り合う形で抜け、「悪食娘」の史跡を追うべく入国したベルゼニアにて旧知のグーミリアと再会する。旧来から持つエルルカ等とのコネから魔術や「大罪の器」については興味を持って見つめている。 屍兵に始まり、数々の事件の目撃によってそれらの存在を確信するが、親しい仲でもあるマーロン王の凶変やアビスとグーミリアらの人知を越えた交戦を目にし、彼女を突き動かすのは単なる好奇心ではなくなる。己の無力さを痛感し、無茶を通して危険地帯に飛び込もうとするその姿を見て、カイルはそれは弱さであると看破して諭したことから思い留まり後世に伝える歴史の編纂者となることを約束する。 しかし、愛する母に裏があることに気づいてしまったことから、手紙を残し独断かつ単身で母を探して浜辺の修道院に辿り着く。慕っていたクラリスとの再会も束の間、母の口から語られる衝撃の告白に我を忘れ、一時は死を覚悟した。それでもアビスの最期に立ち合い、未来を見据え前に進むと誓う。その後は隠遁生活を送るカイルと同棲し、婚姻することこそなかったものの彼の幸せを横で見つめ続けた。 彼女の作品はフリージス童話として、一般的に知られたリリアンヌ王女の最期を書いた『あくのむすめ』、クラリスとミカエラを語った『いつきのおとめ』、他に『ヘビとカエルのおはなし』など。他に一般に流通することのないが、好事家に高値で取引される私書を大量に後世に遺しており、その中の一つに悪魔が革命に関わっていたと語る『悪ノ娘』が存在する。 ショウ=フリージス モチーフ:月読ショウタ 年齢:7歳(493-609) 国籍:マーロン国 人種:マーロン人 宗教:レヴィン教エルド派 豪商フリージス家の長男で、ユキナの弟。父親の跡継ぎ候補であり、姉と違い礼儀正しくしっかりもの。姉とカイルとジェルメイヌをマーロンにある自宅に連れて帰る際、迎えに来た。 父キールの負傷によって若齢にしてフリージス家を相続し、父の後見あってこそとは言えそれを務め上げた。後の「フリージス財団」を設立する。 アイル=フリージス モチーフ:月読アイ 年齢:5歳(495-?) 国籍:マーロン国 人種:マーロン人 宗教:レヴィン教エルド派 豪商フリージス家の次女。まだ幼く、両親や姉兄に甘えている。昔から病弱で、かつてはミキナがつきっきりで看病していたこともあった。 ユキナが家出のように家を飛び出していったあとに少しよくなったようだが、姉が帰ってきたと知り走って母の部屋まで迎えに来た時はせき込んでいた。
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