バルトファルト家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:38 UTC 版)
「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」の記事における「バルトファルト家」の解説
元々は準男爵(世襲は可能だが平民扱い)だったが、リオンの祖父の代にコツコツ開発していた領地の規模が大きくなったため、国から男爵位に認定される。男爵としては最低レベルな規模なのに貴族としての義務は発生するため、リオンが冒険に成功するまではカツカツだった。 リオンが実家にダンジョンで得た金銀財宝などを投資したため領地の開発が進み、さらにリオンが出世しまくったことで高位貴族との付き合いが増えた。 バルカス 声 - 新垣樽助 リオンの父で男爵家当主。何かと気苦労が絶えず、普段から農作業に精を出しているため、とても男爵には見えない。以前は本妻ゾラの尻に敷かれていて頼りない印象だったが、実際はいざという時に頼りになる人物。息子が巨乳好きなのに対して女性の尻を好む。 陞爵した家を保つためにゾラと結婚したが、別居状態で金だけを搾り取られている。後に、公国軍が王都へ侵攻してきた時に、ゾラがルトアートとメルセがバルガスの子供ではないことを吐露したため、離縁する。 無茶苦茶な活躍をするリオンに胃の痛い思いをしていたが、後述のミオルがリオンを陥れたと知った際には自らの責任で処断した。 リュース 声 - 川澄綾子 バルカスの妾でリオンの母親。騎士家出身で、育ちは庶民。肝っ玉母さんで、若干ふくよかな体形をしている。気丈に振舞っているが、根はとても優しく、バルトファルト家の女性の中では数少ない良心。バルカスとは相思相愛だが、身分が低く正妻になれなかった。領地で暮らしており、のちに正妻となるが、正妻になった事よりも、リオンの成長と出世の方を素直に喜んでおり、多少の複雑な気持ちはあるが、複数の嫁に恵まれたことも歓迎している。 若い頃は穏和な性格はそのままでかなりの美人であった。さらにバルカス好みの良い尻だった模様。 ニックス 声 - 河瀬茉希 リオンとは同腹の兄で次男扱い。リオンより2歳上で学園も普通クラスだったが、卒業後に長男となって男爵家次期当主となる。そのため縁談が持ち上がり、ローズブレイド伯爵家の令嬢・ドロテアと見合いすることとなる。2歳も年上で、高位貴族の令嬢など自分には分不相応だと、なんとか破談にしようとするが、リオンの出した案がストライクで逆に気に入られてしまう。困惑するが、ドロテアの飛行船が空賊に襲われる騒ぎが起こり急行したニックスが救出するなど、すったもんだの末に互いの気持ちを確かめ、結婚する。 ジェナ 声 - 長谷川育美 リオンとは同腹の姉で次女扱いだったが、のちに長女となる。リオンより1歳上。実兄ニックスとは犬猿の仲。 プライドが高くわがままだが、入学当初のリオンに上位貴族に逆らわないよう忠告したり、いざという時は妹のフィンリーを庇い重傷を負う等思慮深い一面とある程度の責任感は持ち合わせている。 悪い意味で王国女子として染まっており、将来性があるなら友人の彼氏でもコナをかけ、冒険に成功したリオンの金で専属使用人を雇ったりしていた。ジルクに脅されアロガンツに爆弾を仕掛けたりもしたが、爆弾の件では実家での農作業に駆り出されている。 しかし、決闘騒ぎでの一件をリオンからはずっと根に持たれており、更に自分の使用人ミオルの裏切りが切っ掛けで専属使用人の制度が廃止になってしまい、バルカスからは一喝され、フィンリーからも詰られている。それ以降、以前よりリオンを恨むようになった。 後に男女の優位差が是正されると最低限の家事能力を身に着けなければ嫁に出せないこととなり四苦八苦していた。 その後も義理の姉となったドロテアに付き纏って折角ローズブレイド家から用意された縁談を「こんな娘ではドロテアの面子を潰す」と両親に断られ、妹のフィンリーを婚活に利用しようとする等、暴走と自爆を繰り返す。 フィンリーを連れ回したことにより、クーデター派に組したゾラに2人で捕まった際には流石に責任を感じ、右太腿に大怪我を負った身でフィンリーの盾となってゾラ達のリンチを一身に受け瀕死の重傷を負う。救助に駆け付けたオスカルに惚れ込んでしまい、妹の想い人であったが篭絡して婚約に持ち込む。 フィンリー リオンとは同腹の妹で三女扱いだったが、のちに次女となる。リオンより2歳下。実姉のジェナ同様わがままな性格。ジェナには懐いているが、他の家族にはやや反抗的な態度を取っている。 姉のジェナとの差異を出す為に口が悪いダウナー系女子となっており、姉の後ろに隠れて兄リオンに悪態を付くことが多い。 幼少よりメルセからはジェナと共に悪質な嫌がらせを受け、根深く恨んでいる。 王国女子としては染まりかけで、リオンによって女尊の風潮が革められたことから混乱する。不安定な状況でクーデター騒ぎが起こり、逆恨みしたゾラたちに拉致された際にはジェナがメルセから暴行を受けたことでキレてしまい、メルセの顔を壁に叩きつける逆襲し駆け付けたリオンもドン退きしていた。 しかし、自身が目を付けていたオスカルにジェナが惚れこんでしまい、意気消沈してしまう。 コリン リオンとは同腹の弟で四男扱いだったが、のちに三男となる。 領地を出たことがなく、良くも悪くも王国の常識に染まっておらず、リオンからもこのまま伸び伸びと育ってほしいと願われている。けがの療養とリハビリのために訪れたノエルにリオンの婚約者と気づかず、初めての恋をし、失恋するも自力で立ち直る。 兄姉それぞれの結婚観が違い過ぎて困惑している。 ゾラ 声 - 折笠愛 バルカスの正妻。王都で暮らしており、領地の運営に関係なく仕送りを要求するが、実際には愛人との子を跡継ぎとしていた。 「淑女の森」と称する団体で貴族家の次男以下を身売りさせ、奴隷扱いしたり国からの年金目当てに戦場送りして私腹を肥やしている。 王国の危機に際して逃亡したことから貴族位を取り消される。リオンを逆恨みした末、クーデター騒ぎに乗じて復讐しようとするが、息子であるルトアートすら男というだけで使えなければ役立たず呼ばわりして魔装の欠片を埋め込むが暴走したルトアートに食い殺された。 ルトアート ゾラの息子で長男とされていたが、後に愛人の子であることが発覚し、バルカスから家門を追放される。 弱者相手には残酷なくせに強者相手では直ぐに逃げ出すという情けない男。 王国の危機に際して逃亡したことから貴族位を取り消される。その後、ゾラの命令で庭師見習いとして学園に潜入していた。本人も不満たらたらだったが、正体を知らずに仕事ぶりを見かけたマリエからは「自分の方が上手い」と酷評されていた。 リオンを逆恨みした末、役立たずと罵られてゾラによって魔装の欠片を埋め込まれて怪物化し、母と妹を食い殺した末に暴れまわり処分される。 メルセ ゾラの娘で長女とされていたが、後に愛人の子であることが発覚し、家門を追放された。 母と同様に傲慢な性悪で、実弟であるルトアートすらも見下している。しかも、腹黒い性格である故に悪事のやり方も陰湿な為に余計に質が悪い。 幼少期から妾腹一家の姉妹であるジェナとフィンリーには嫌がらせを重ねて行い、特にフィンリーから根深く恨まれている。 王国の危機に際して逃亡したことから貴族位を取り消される。その後、ゾラの命令でローランドにハニートラップを仕掛けていたが、見抜かれており逆に利用される。 リオンを逆恨みした末、母に追従してジェナに暴行するが、キレたフィンリーに逆襲された末に暴走したルトアートに食い殺される。 ミオル ジェナの専属使用人。購入費はリオンが出したが、当の本人はリオンを嫌っておりリオンを陥れる工作をする。主人であるジェナのことも内心見下している。 公国との戦争時に発覚した結果、バルカスによって処断された。 ユメリア バルトファルト家のメイドで、カイルの母親。エルフ。一児の母とは思えないほど天真爛漫な女性で、人が好過ぎると息子のカイルからも心配されている。容姿も幼く見えるが、胸は大きい。 複数の魔力をもつ「混ざりもの」と呼ばれ、同族からも嫌悪されていた(これは文化的なものではなく、生理的嫌悪感らしい)。郷の外に出て大道芸で暮らしていた間に人間との間にカイルを産んでしまい、愛人奴隷として働くエルフたちにとって危険な存在とされていたが、リオンによって実家のメイドとして雇われることとなった。 通常の魔法が使えない代わりに「植物を急成長させる魔法」が使える。生理的嫌悪感だけで彼女をきらうエルフたちにリオンやルクシオンは疑問を呈していた。書籍7巻「イデアルの約束」によると、イデアルを管理していた基地に引き取られたエルフの少女・ユメとの繫がりが示唆されている。
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