コウの関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 15:11 UTC 版)
「DEATHTOPIA」の記事における「コウの関係者」の解説
藤村ひなた 【性別:女 / 身長:156cm / 血液型:O型 / スリーサイズ:B80(Bカップ)・W56・H82】 コウの妹。ツインテールが特徴。ブラコン気味の心配性で、泣き虫。中学時代に走高跳選手として全国大会へ出場した経験を持つ高校生で、陸上部部員。野球場で観戦中のコウの台詞によれば、千葉ロッテマリーンズのとある選手のファンである模様。 コウを巡る何度もの不運に見舞われているうえ、彼の溺愛と心配の対象となっており、ユリエに拉致された際にはひなたの救出に独断で出動するコウが自分の監視員2人へコルトM1991A1を突きつけて捕縛し、彼らの自動車を使うまでに至った。また、ユリエの潜伏先では合成ドラッグを注射されたために歩行もままならなくなり、その後も注射を重ねられて弄ばれてしまう。駆けつけたコウに抱えられる際には、意識が混濁して呼吸も会話も満足にできないほど衰弱していた。そのままコウに車で警察病院へ収容されるはずだったところを、ユリエへの苦戦を経て収容が遅れたためにそこで死亡したように描かれたが、実は6係の保護プログラム下に置かれており、「ユリエに金で雇われた外国人の手で残酷に殺害された」と死亡を偽装され、北海道へ避難させられた。 東京国際空港でコウが見せられた姿はまだ車椅子に座れる程度だったが、容体を担当医へ尋ねた九重の台詞によればもうすぐ立てるようになり、後遺症も残らないだろうと説明されたうえ、その後のモノローグでは近いうちに東京へ戻ってくることが示唆されている。その示唆通り、2か月後には瑞樹の要請に応じた九重と共にコウとの再会を果たして6係に合流することとなったうえ、それに先んじて身体能力の高さを見い出した九重のスカウトに応じ、富良野の訓練所で1か月間の訓練を受けている。九重の台詞によれば、飲み込みの早さは訓練所の面々を驚かせていたとのことで、6係へ合流した際にも肩に手をかけてきた舞夜の体勢を素早く崩し、その際に抜き取っていた彼女の拳銃を突きつけるという体術を見せ、舞夜や結衣を驚かせている。 コウへのブラコンは避難前より重くなっており、6係での同僚となれたことに歓喜する姿に加え、人目も気にせず彼の胸へ飛び込んで身体を密着させながら思いを吐露する姿は、結衣や舞夜の嫉妬を呼び覚ましている。 教会ではトンファー型警棒を手に璃子と交戦し、優勢に立たれても凹まずに悪態を吐く奮闘を見せる。まもなくコウと共に結衣のもとへ駆けつけた際には秋人に人質に取られそうになるが、そこで失神中に黒眼化を果たして彼の能力を無効化し、コウの勝機を作ることとなる。実は母の胎内に居た当時から無効化能力を持っており、それを知らないままブースター役のコウと共に成長したことが、前述の勝機につながっている。 最終決戦後には6係の一員としての活躍が板についてきたようで、結衣たち3人にも高く評価されている。 コウとひなたの両親 父・藤村冬弥(ふじむら とうや)は大学講師、母は専業主婦として一軒家で幸せに暮らしていたが、実は2人とも物語開始の19年前までは警察庁のエリートだったうえ、何らかの理由で退職した直後に結婚しており、生後間もないコウを養子に迎えてそれらの事実を隠したまま、後にもうけた実子のひなたと兄妹として育てていた。暁に命じて洗い直させたコウの個人情報からその事実を知った九重は、両親への面会を何度か試みたが、上層部からの許可が下りなかったために失敗している。 コウについては「行方不明」を知らされても避難時に伝言すら残さなかったが、ひなたについては「死亡」を知らされると葬式を挙げる気力も出ないほど落胆し、抜け殻のようになって北海道へ避難させられた。しかし、実際にはすぐ藤村家へ戻ってコウの影武者と3人で生活していたことに加え、妻と共にコウの育ての親となっていたのもUDの「コウを心身ともに健康に育てろ」との命令によるものだった(そのため、舞夜にはコウをずっと騙していた偽物の家族にして敵と見なされている)ことが、自宅の火事で夫婦とも全身火傷の重症となって収容された病院のICUへ駆けつけた、コウへの台詞で明かされている。また、トオルの知人でもあった冬弥は、蒔絵からコウへのペンダントを託されていた。その後、このペンダントはロケットペンダントであることが判明し、内部には赤子姿のコウを抱く蒔絵を写した写真が収められていた。 物語開始の18年前にはUD(阿久津)と共に科警研に所属しており、彼による秋人の検査にも協力していた。すでに母はひなたを身籠っており、胎児の彼女が能力を発揮したことで秋人は蒔絵を手放して逃走することとなるが、彼はそれを蒔絵の傍にいた赤子のコウの能力と思い込んだため、最終決戦の際に真実を悟って驚愕することとなる。 左治一馬(さじ かずま)、石黒(いしぐろ) 城南大学でのコウの友人たち。左治は頭にタオルを巻いていることや色黒の素肌など、『エデンの檻』の登場人物・左治一馬に酷似する特徴を持っており、コウに呼ばれるあだ名も同じく「ザジ」である。なお、着ているシャツには「真心」と書かれている。 大学では「交通事故で長期入院による休学中」であるコウとの再会に喜ぶ一方、「恋人」である結衣を紹介してきた彼に驚いて色めき立つと共に、有名人である鈴音のことをコウへ説明する。まもなく、結衣と鈴音の名乗り合う宣戦布告を三角関係の修羅場と解釈し、鈴音の立ち去った後には「二股」の当事者であるコウへ怒りを向ける。宣戦布告の場に立ち会ったという縁から、その後日には左治が前述の件の伝言役となった。また、左治はレイブパーティーの会場でコウと落ち合うことになっていたが、落ち合えずに日本酒「魔・久部」の瓶を手にしてパンツ1枚の身体に「ガンダム」と書いた姿で「翔べ! ガンダム」を歌いながら草むらから出てきたところ、コウの応急処置中の結衣と出くわして救急車や警察への連絡を急かされ、慌てて下山する。 ピカソの捜査開始前におけるコウの台詞によれば、左治はちぇりーぱいのライブにコウを無理矢理連れていくほどの大ファンである模様。 蒔絵(まきえ) コウの生みの母(母体)。四肢や胴体が自然に分断するまで自身を崩壊させる毒を生成する能力と、その状態で自身を死なせず元通りに再生する能力を併せ持つ後天的な「チーター」であり、慶東大学の研究棟へ置かれた生命維持装置の培養槽内で崩壊と再生を日に何回も繰り返している。左手の掌には、冬弥のもとを経てコウへ託されたペンダントの表面と同じく、十字架の刻印が存在する。 瑞樹の台詞によれば、再生時に崩壊時の断面などはすべて消失するのに対し、刻印だけは消失せずにそのまま再生しているほか、蒔絵の毒は徐々に強まっており、最近では瑞樹の毒で中和しきれなくなっているため、いずれは意志を持たない肉片にしか再生できなくなるという。また、UDの台詞によれば、コウの2歳当時にとある事件に巻き込まれて「チーター」化したうえ、それ以降は培養槽内でしか生きられなくなり、現在に至ったという。その後、研究棟へ突入したコウには巨大な肉塊の姿で発見され、黒眼化を果たした彼に破壊された培養槽から溢れ出る。コウに触れられてもUDの予想に反して元の姿に戻らず、異常な速さで崩壊と再生を繰り返す暴走を始め、無意識下でコウの名を呼び続けていたが、陽子の撤退後にはコウの昏倒に並行して暴走が止まる。53時間後、コウはUDと蒔絵の死を知らされるが、彼女の肉塊の一部は完全死を迎える前に陽子が持ち去っており、アタッシュケースを経て秋人へ手渡された瓶の中で、心臓としての脈動を続けていた。 物語開始の18年前には弟・秋人の逮捕を知り、赤子のコウを抱き抱えながら科警研に駆けつけている。UDたちによる「検査」で無残に変わり果てた姿の秋人を哀れみ、最後はせめて苦しませずに死なせてもらおうと彼のもとへ踏み込むが、その際に首筋へ噛みつかれたことで能力を感染させられ、失神する。結果的にはコウのおかげで秋人に拉致されずに済んだものの、その後に発現した崩壊と再生の能力は蒔絵を苦しめることとなった。 教会では秋人の手の中で瓶ごと弄ばれていたが、最終決戦の際に彼の手から瓶が落ちて割れたことで解放される。秋人の死亡後には、結衣をかばって十字架の下敷きとなったコウのもとへ元の姿で涙ぐみながら現れ、彼らを救おうと覆い被さる。まもなく、蒔絵の肉体は焼け落ちる教会と共に燃え尽きてしまうが、1か月後に昏睡から目覚めたコウには、秋人に切断された右手を再生してくれたことも含め、深く感謝されている。なお、瑞樹の台詞によれば、刻印は科警研から秋人が逃走する際にコウが左手の掌に負った火傷を、蒔絵が能力で自らに移したものであるという。
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