ククトニアン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 14:13 UTC 版)
ククトニアンという名称が登場するまで、地球人側はアストロゲーターと呼んでいる。多くはブルーやグリーンといった寒色系の頭髪と瞳を持つが、リベラリストには赤毛やメッシュに染めたパンク系の者も見られた。また、瞳のハイライトも地球人とは異なる。 なお、劇中では、ククトニアンと地球人類とは事実上同根であるとされている。地球人類との差異はほとんどないが、ククトニアンでは第三頸椎の退化が見られるとされる。 ラレド 声 - 藤城裕士 男性。ジェイナスの子供達と初めて接触を持ったククトニアン。重傷を負いジェイナスに保護され、そこでカチュアがククトニアンであることを示唆する。自分の命が長くないことを悟り、囮となって宇宙に消えた。リベラリストグループの一員。 シド・ミューラァ 声 - 古田信幸 男性。新ククトコロニー出身。ククト第三軍第3ククト星師団特殊部隊第2特務別動隊指揮官、少佐。ククトニアンの父と地球人の母との間に生まれた混血児。そのため、反地球感情が高まっていたククトニアン社会で激しい差別を受け、実力だけが評価される軍に身を投じた。ARVデュラッヘに搭乗し、ロディの好敵手として戦闘を重ねる。混血児ゆえか、基本的に頭髪が直毛のククトニアンにあって彼はウェーブがかっており、瞳のハイライトも地球人様とククトニアン様の両方の描写が見られる。 OVA版では軍は辞めており戦死したことになっている。軍のやり方に嫌気が差し地球軍の捕虜だったケイト・ハザウェイを連れて脱走した。新政府に有効記念式典のゲストとしてククト星に招待されたロディとケイトを対面させる。 名前の由来は、当時ロス疑惑で話題になった三浦和義の「三浦」から引用し「ミューラァ」になったとされる。ビジュアル面でのモデルはデヴィッド・ボウイ 。 レアラ・ジェダ 声 - 堀内賢雄 男性。新ククトコロニー出身。本編内では単にジェダと呼ばれる場合が多い。ククトニアンのリベラリストグループのリーダー的存在。政治犯としてタウト星に投獄されていた時に、同じく囚われたロディと出会う。タウト星脱出後、ククト星でロディたちと再会。グループの行動隊長として活躍し、戦闘時には独自に開発したARVギャドルに搭乗した。普段は温厚で人当たりがよいが、戦闘時には味方を敢えて見捨てることも厭わない一面も見せる。地球語を話すことができ、後述のククト軍の「通訳」よりも流暢に発音する。 通訳 声 - 西川幾雄 本名不明。壮年の男性。タウト星に配属されたククト軍の情報将校。作中のテロップでの紹介は「通訳」だが、作中の描写では他のククトニアンの通訳を行う描写は無く、自らロディ、カチュアらの尋問に当たっている。ただし地球語の発音は上手とは言えず、おかしなイントネーションになっている。 ロディへ自白剤を見せ、ジェスチャーを交えた「サモナイト、オくすり使ワなくてはナリマセン(中略)、イイノレスカ。コーレ用いると、のーミソくるくる。もう元へは戻レマセン」などの発言も、後に発売されたOVAでネタにされていた。 シャル・サライダ 声 - 緒方賢一 初老の男性。ククトニアンのリベラリストグループの精神的指導者で、かつ技術者でもあり、リベラリストグループの使用するARVギャドルの設計者。「博士(はかせ)」の肩書きで呼ばれている。ミューラァの父の友人であり、両親を失った彼の育ての親でもあった。そのため、彼の置かれた複雑な立場を慮っていた。カチュアとジミーがククト星に残って以後の保護者ともなった。 グレダ・デュボア 声 - 原えりこ[要出典] 女性。ククトニアンのリベラリストグループの一員。サライダ博士の片腕で秘書的なポジションにいた。苦悩するカチュアをジミーとともにククト星に連れ帰り、2人の保護を行った。 ガイ、メル、ケイ、ユウ 声 - 真柴摩利(ガイ)、吉田美保(メル)、綾崎みき(ケイ)、西宏子(ユウ) ククトニアンの子供達の4人組。ガイとユウは兄弟。ククト星の収容所に捕らわれている両親を探すために大型フローティングタンクで密航。ククト星を旅をしていた。食糧を奪うためにジェイナスの子供達と接触、ケンツを人質にとって逃亡するなど紆余曲折もあったが、後に和解。協力を得て無事両親に再会した。 メルの父 声 - 稲葉実 政治犯としてククト星の収容所に囚われ、強制労働に従事させられていたが、ジェイナスの子供達によって解放される。後に収容所の再襲撃を提案。予備の武器を手に収容所にあった大型輸送機およびARVギブル二機を奪って、ククトニアン市民の住むコロニーへと戻っていった。 ロード・ガンテツ 声 - 加藤治 男性。第39話登場。ククト軍第3特務部隊の隊長で階級は少佐。新型可変砲撃型ARVディゾを駆りデュラッヘの量産型ディロムの部隊を指揮していた。嫌がらせに不意打ちでデュラッヘをかすめて砲撃して登場し、ミューラァに追い詰められたロディを結果的に救った形となる。ミューラァの出生の噂を知っており、敵異星人との混血児でありながら、異例の出世をしたミューラァに嫉妬するかのようなセリフを吐き、ほとんど内情描写の無いククト軍で珍しく人間臭い姿を晒した。ジェダ率いるリベラリストグループのARV部隊に撃破された。 アイゼル 声 - 富田耕生 初老の男性。ククト星駐留部隊の司令で再生装置をともないククト星へ侵攻してきた地球軍(ジェイナス)や、地下に潜る反乱分子を執拗に狙い、後にリベラリストのシャトルを追って宇宙まで追撃をかける。ミューラァの直属上司だが、彼の出生を理由に完全に信頼しておらず、後に命令違反罪をでっち上げて戦場での抹殺すら試みた。 オタ 声 - 西川幾雄 壮年。眼鏡を掛けた神経質そうな顔立ちをした男性で、ククト星駐留部隊の副司令を務める。やはりミューラァを信用しておらず、部隊指揮権を剥奪した。司令の腰巾着。 コーネル 声 - 福士秀樹[要出典] 男性。ミューラァの副官。ミューラァの留守中、ガイの両親たちが起こした収容所襲撃作戦でジープに乗って前線指揮を執っていたが、ジミーが落としたバズーカの砲弾を受けて爆死。ククト軍の高級士官には珍しく、ミューラァの出生を気にせずに片腕を務めていた。 フォルクス 声 - 鈴木勝美[要出典] 男性。同じくミューラァの副官。再生装置捜索部隊の一員。敵が再生装置をともない移動している件に対する疑問を述べていた。後にフォルクスの偵察部隊が連絡を絶ったとの報告があり、本人も再登場はしない。 ネラ 声 - 佐々木るん 女性。OVA4巻に登場。ミューラァを愛し、彼が保護するケイトに嫉妬する。地球の女性風のウィッグを被った姿でロディとのパイプ役を務めた。
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