キャラクターの変更点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 18:41 UTC 版)
原作の登場キャラクターは全てアニメオリジナルの設定変更がある。特にセロニアスの構成員については背後関係や目的が一新されている。また、原作の特徴である「後ろ暗い雰囲気」を除去するためか、こいこい7メンバーは自身がサイボーグであることを公にしている。 飛鳥ヤヨイは異世界の人間であり、ヤヨイがこの世界に存在する限り異世界同士を橋渡しする危険な存在である。また背中の「天使の羽」および発せられる衝撃波はヤヨイ自身の能力であるが、ヤヨイの能力を引き出すには全て哲朗の助けが必要。特異点のような性質である以上、ヤヨイと哲朗は世界の命運を握る使命を持つ。当然、原作のようなサイボーグではない。メインヒロインであるものの、活躍の場があまりないのが特徴でもある。 風祭サクヤの扱う兵器がビームライフルなど、多くが現実に存在しない物に変更された。武器のほとんどがロボットアニメからのパロディになっている。 月読ミヤビの変身時に美少女の顔が歪むのは好ましくないとの理由から全身の変身機能がなくなり、特殊能力は髪を変形できるだけになった。感情が高まった時は髪が異常に長く伸びる。また原作と違い、サイボーグ化される以前と現在の容姿に変化はない。性格もウエットな原作と比べ、ややドライな印象を受ける。 鈴鹿アキヲの髪型に原作初期のアホ毛が復活。はっちゃけ度が急上昇。 猪飼ヒフミのポニーテールのヘアリボンはアキヲからの贈り物で、ヘアゴムがパワーのリミッターになっている原作の設定を破棄。プロデューサーである大宮三郎と早坂哲也のお気に入りらしく、実際の設定よりもグラマーに描かれることがある。原作での少々暴力的で排他的な面が減少し、萌えキャラとしての役割が大きくなり、本編やアイキャッチでの出番も比較的多い。また「ちゃける」「そったら」「めんこい」と北海道弁により近い言語を使用する。 蝶野オトメには、水に濡れるとショートして全機能がフリーズする欠点が追加された。メンバーの中では一番の旧式にあたる体の構造上、感情を表に出すことはないものの、冗談を好む明るい性格を持つ人物。雨に濡れる子犬を気にかけたり、ヒフミがその犬を食べようと提案(真意は不明)した時に犬食文化について事実と反する発言をしたことも彼女なりの優しさが表れていると思われる。またDVD映像特典では、世界を救う志を持ってサイボーグになったととれるセリフがある。原作でも見られる彼女の受信ポーズは、アニメ版が起源である。 田中哲朗には本編中では特別な能力を発揮する様子はないが、幼い頃から秘密裏に組織に監視されており、彼とヤヨイを守るガーディアンとしてサイボーグ少女が存在する。幼い頃にヤヨイと会い、ある約束を交わすのだが、本人にその記憶は何故かない。赤いヘアゴムでツインテールにし眼鏡を外すことで女装し中田テツコとして一般生徒や五光会の目を欺くことが出来る。原作と違い、あまり他の女子生徒から異性として意識されない上に嫌われていないのが特徴。また主人公ながらストーリーに深く絡むことも少ない。 アスカヤヨイ/ガンタイちゃんは、元々はヤヨイと哲朗を監視するコンピューターだったが、ヤヨイの能力を完全にコピーしたロボットセロニアス28号として生まれ変わる。ヤヨイの感情をインストールされているのでヤヨイと同じく哲朗を愛しており、オリジナルの飛鳥ヤヨイを亡き者にして自分がその役割を取って代わろうと野心を抱くようになった。こいこい7で得たサイボーグ技術を転用して作られたため、戦闘力はメンバーのそれを遥かに上回る。特殊能力としてオトメと違い、端末を介せずコンピュータネットワークにアクセスすることができ、その気になればファイアウォールを突破して軍事システムに介入することも可能。また武器である電撃は原作にも流用された。 花皇ヲリエはセロニアスの構成員で、哲朗やヤヨイ達の近況を逐一学園長に報告する。タイムスケジュールから30歳以上である原作よりも若干若く設定されているが年齢不明。物理担当教師であるが、体育授業を兼任する事もある。 東和野ミヤはセロニアスの軍備を勝手に私物化しては莫大な損害を与え続けている。彼女の操る巨大ロボットザイドリッツは他の五光ロボと合体してゴッドミヤーズなど様々な形態になることが出来るが、合体すると一瞬でやられるのがお決まりのパターン。軌道エレベーターの事を「未来への懸け橋、人類の希望」と表現して最終局面での地球脱出計画を暗示したり、パトロールに精を出す所を見ると一応は人類の未来について知識と危機感を持っているようではある。 屁糞葛の君は生徒の中では唯一セロニアスの構成員であり、セロニアス保安要員ID28636の顔を持つ。ミヤの父親とも親交がある。 和洋中シスターズはロボットの操縦からセッティングまで幅広くこなすが、ミヤ同様にセロニアスの構成員ではない。ミヤを慕っており、学園内における五光会の権力維持のためには労力を惜しまない。ミヤの忠実な側近であり親友である。 山田イスズは百合要素を持つキャラに変更され、親友の佐藤スバルをほぼ強引に手篭めにしてその世界に引き入れた凄腕。地上波では異例とも言える二人の濃厚なレズシーンは直接ストーリーには関係しないものの、作品の名物になっている。佐藤の飼い犬にバター(よく舐めるから)と名付けたり他にも少々マニアックな傾向があるように見える。 佐藤スバルは、はじめは山田のアプローチを嫌がっていたが、感化された後はヒフミをも百合の世界に引き入れようとするほどに成長。山田と佐藤が恋人同士になった結果、両者が哲朗に思いを寄せている原作の設定は破棄された。ミヤを煙たがるものの金銭的誘惑には弱い。 田中翔はセロニアスの構成員で優秀な科学者でもあるが危険な人物らしく、組織からマークされていた。その監視網をかいくぐり、異世界の妻に会いたい一心から時空間振動装置を占拠する。名前の翔はアニメ版の設定であり、原作がそれに追随した形になっている。 焼と略は戦闘に特化したロボットで、性能は一体でアスカヤヨイと同等かそれ以上とも言われる。その高い戦闘力ゆえに、フルパワーを出すと0.5秒ほど全機能が停止する安全装置(作品中の呼称はリミッター)が組み込まれており、それが唯一の弱点になっている。最終回ではアスカヤヨイと同様に幼女になってしまった。
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