アランダス軍の兵器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 22:32 UTC 版)
「白銀の意思 アルジェヴォルン」の記事における「アランダス軍の兵器」の解説
諸元アルジェヴォルンARGEVOLLEN型式番号 Type15-X02TK/format U 分類 トレイルクリーガー 生産形態 試作機 全高 8.0m 重量 39.2t HMI ユーリンクシステム 武装 格闘アサルトライフルナイフ専用アサルトライフル(第13話以降)専用大型ナイフ(第13話以降) 搭乗者 ススム・トキムネ アルジェヴォルン 民間企業「キベルネス・マニファクチャリングカンパニー」で開発された試作機で、正式な呼称は「アルジェヴォルン・スタビリス・プリマ」。「アルジェヴォルン」とは作中で地軸転倒以前の古い言葉を意味している。戦場での活躍から、後にインゲルミア側から「アランダスの悪魔」という異名で呼ばれるようになる。専属操縦士のトキムネは「アルジェ」という愛称で呼ぶ。本機はかつてナンジョウ・レイカが乗っていた実験機の後継機であり、サモンジやサオリも初見時から気づいていたが、戦力増強のためにトキムネへは伏せられていた。 新型システムの「ユーリンクシステム」が採用されている。だが、システムは搭乗者の思考パターンを学習するため、最初の搭乗者のトキムネ以外には動かせず、結果的に彼の専用機となっている。本来は起動・操縦は一人で行えるが、システムの初回起動者がジェイミーであったため、彼女がシステムの起動キーに設定されている。結果、常にジェイミーが起動してトキムネが搭乗する必要があり、この二人が揃っていなければ運用できないという大きな制約を抱えている。その上、試作機のため他機種と規格が異なることから部品流用がほとんど利かず前線での運用が難しいこと、機密事項も多く現場で行える第一次整備に必要なもの以上の情報は一切明かされていないなど、その戦闘能力に比例して多くの欠点を持つ。しかし、整備に関してはスグロがサポート外対応でシステムや駆動系、その他の整備をジェイミー達で行えるよう取り計らい、改善された。 外観も既存機とかけ離れており、既存機の陸戦兵器然とした無骨なフォルムに対し、本機は極めて人間に近いフォルムを持つ。コックピットは胸部にある。モニターは全天周式で、各種インターフェースも高度化されている。当初は武装が無く、しばらくは既存機の物と同型のアサルトライフルやナイフを装備していたが、第13話から新型の専用アサルトライフルと専用大型ナイフに更新される。ライフルは命中精度や操作性が向上し、大型ナイフは前のナイフよりも長いリーチと高い切断力を持ち、攻撃力が上昇した。また、マニピュレーターにはスパイクが装備され、その優れた運動性能と機体強度を活かした格闘も強力な攻撃手段となる。装甲も堅牢であり大概のことでは損傷すらしない。ソフトウェアも度々更新されており、試作機らしくハード・ソフトの両面で随時強化が図られている。 諸元コンゴウKONGOU型式番号 Type94MTK 分類 トレイルクリーガー 全高 7.16m 重量 45.49t 武装 アサルトライフルサブマシンガンナイフ 搭乗者 アランダス兵士 コンゴウ アランダス軍の主力量産機。インゲルミア軍のガンバスよりも旧式だが、耐久性や整備性、信頼性で勝り、長きにわたって戦線を支えてきた名機。武装はアサルトライフルやサブマシンガン、格闘戦用のナイフ。拡張性が高く、肩のマウントを目的に応じて換装できる。右肩に大型キャノン、左肩に照準用のセンサーを装備する砲撃型や、レドームを装備する電子戦型などのバリエーションが存在する。カラーリングは深緑。 諸元コクヨウKOKUYOU型式番号 Type96MTK-E 分類 トレイルクリーガー 全高 7.16m 重量 45.49t 武装 アサルトライフルサブマシンガンキャノン砲(ロレンツ機)ナイフパイルバンカーシールド 搭乗者 シルフィー・アップルトンロレンツ・ジュリアーノススム・トキムネ(第1話)アランダス兵士 コクヨウ コンゴウと並ぶアランダス軍の主力量産機。コンゴウよりも新しいモデルで多目的な運用が可能。各種レーダーを搭載した頭部ユニットを追加し、外部視認性が強化された。固定武装として左腕にパイルバンカー、胸部装甲上面にスモークディスチャージャー、右肩部にシールドを装備する。携行武装はコンゴウと共通。カラーリングはグレー。当初の独立第八部隊での配備機で、シルフィーやロレンツ、トキムネ(第1話)の乗機。ロレンツ機は肩のシールドとパイルバンカーを装備しておらず、反対にキャノン砲を搭載している。 諸元セイランSEIRAN型式番号 Type14MTK 分類 トレイルクリーガー 全高 7.16m 重量 40.85t 武装 アサルトライフルサブマシンガンキャノン砲(ロレンツ機)ナイフシールド 搭乗者 シルフィー・アップルトンロレンツ・ジュリアーノナミエ・ポートマン セイラン アランダス軍の新鋭機。テシガハラ重工製の14式主力トレイルクリーガー。第13話より独立第八部隊に配備された。機体各部が大幅にスリム化され、外観はより人型に近くなっている。装甲材に新素材のカーボンナノメンブレンを採用した結果、防御力を維持したまま機体軽量化を達成。出力も上がり、高い機動性能を誇る。不整地においても足場に応じて挙動を自己修正する操縦補助プログラムが組み込まれ、操作性も向上した。マニューバのサンプリングモデルはナミエのものが採用されている。固定武装として拳に格闘戦用のスパイク、両肩に大型シールドを持つ。携行武装はコンゴウ、コクヨウと共通。ロレンツ機は背部のブースターユニットを換装しコンゴウの砲撃ユニットを装着した砲撃戦型に改修している。 諸元ペルフェヴォルン(無人機)PERFEVOLLEN(UNMANNED TYPE)型式番号 Type16-3TK/SLV 分類 トレイルクリーガー 全高 7.6m 重量 40.2t HMI ユーリンクシステム 武装 アサルトライフル大型ナイフ 搭乗者 無し(無人機) ペルフェヴォルン(無人機) 第18話から登場。アルジェヴォルンの量産型無人機。コードネームは「アカツキ」。アルジェヴォルンとシュトゥルームαの戦闘データをフィードバックして開発された。頭部は非人間的なデザインで五角形のセンサーを持つ。インゲルミアへの反攻のため、カイエンがスグロと協力して多数の機体を配備させる。武装は威力を大型化で増し、延長した銃身とストックの追加で命中率・安定性を向上させた専用アサルトライフルと環状グリップが付いた専用大型ナイフ。 量産型とはいえセイランを超える機動性を発揮し、総合的な機体性能はシュトゥルームβすらも凌いでいる。本機は無人機故に有人機が宿命的に背負う「人体の限界」という点を考慮する必要が無く、その性能と相俟って一部隊で戦況を左右しかねない恐れが指摘されている。 諸元ペルフェヴォルン(コマンダー機)PERFEVOLLEN(COMMANDER TYPE)型式番号 Type16-3TK 分類 トレイルクリーガー 全高 7.4m 重量 40.28t HMI ユーリンクシステム 武装 アサルトライフル大型ナイフ 搭乗者 サモンジ・ウキョウ ペルフェヴォルン(コマンダー機) 無人の量産型ペルフェヴォルンをユーリンクシステムで操作するためにサモンジが搭乗する指揮官機。頭部は無人機と違ってツインアイとなっている。無人機部隊運用の要となる存在で、部隊の情報交換・共有を行うメインシステムと指揮・制御用の電子戦装備を搭載する。本機最大の特徴は、「ファシネイター」というユーリンクシステム搭載機を強制的に制御下に置く機能を持つことで、「LAM(Look at Me)シグナル」を発し最優先コードで割り込みをかけ、各機のシステムを乗っ取って操縦権を全て自機に集めることが可能となる。単機戦闘力は高いものの、搭乗者は無人機の指揮制御へと力を割かなければならないため戦闘行為が出来ず、混戦などにおいては複数の無人機を直掩にする必要がある。カラーリングは赤色。 諸元セキエイSEKIEI型式番号 Type98UTK-RF 分類 トレイルクリーガー 武装 ガトリング砲 搭乗者 オクイ・マサルアランダス兵士 セキエイ 二足歩行の鳥または恐竜のような姿をした小型のトレイルクリーガー。複座型となっており、第2話ではジェイミーがオクイの機体に同乗していた。主に移動の足や偵察に使用される。ガトリング砲を武装として装備しているものの、戦闘には向かない。 ユーリンクシステム実験機 8年前のアルジェント・ポイントにおける実験で、ナンジョウ・レイカが乗り込んだ機体。ユーリンクシステムの初搭載機でもある。背部ブロックに電算機器を搭載する。カラーリングは白。 無人機 8年前のアルジェント・ポイントにおける実験で、レイカがユーリンクシステムによる操作を行った無人機。ベースはコンゴウで、電子戦ユニットを改修した装備を搭載する。
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