が【×蛾】
が【×蛾】
読み方:が
鱗翅(りんし)目の昆虫のうち、チョウ類を除いたものの総称。主に、夜間活動し、胴が太く地味な色で、触角は糸状・羽毛状・くしの歯状などをし、静止するときにチョウのように翅(はね)を立てないものをいう。幼虫は毛虫や芋虫が多く、さなぎになるときに繭を作るものが多い。日本には約5000種が分布。カイコガ・ハマキガ・ドクガ・スズメガ・ヤガ・シャクガ・ヒトリガなど。《季 夏》
ひいる〔ひひる〕【×蛾】
ひ‐むし【×蛾】
蛾
蛾
蛾
蛾
蛾
蛾
蛾
蛾
ガ
( 蛾 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/15 06:04 UTC 版)
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ガ(蛾) | ||||||||||||
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ウメエダシャク
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分類 | ||||||||||||
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英名 | ||||||||||||
moth | ||||||||||||
科 | ||||||||||||
多数(本文参照) |
ガ(蛾)とは、節足動物門・昆虫綱・チョウ目(鱗翅目、ガ目とも)に分類される昆虫のうち、チョウ(具体的にはアゲハチョウ上科、セセリチョウ上科、シャクガモドキ上科)を除いた分類群の総称。
日本にはチョウ目の昆虫が6000種程度知られているが、「チョウ」と呼ばれるものは250種類にすぎず、他はすべて「ガ」である。世界全体で見ると、ガの種類数はチョウの20 - 30倍ともいわれている。しかし両者に明確な区別・線引きはない(チョウ目参照)。
特徴


視覚
目の表面には200nmの六角形の突起が300nm間隔で並んでおり、光の反射を防止する効果がある。この構造は「モスアイ(Moth Eye)構造」と呼ばれている[1]。これは夜の行動に有利な構造であり、バイオミメティクスにより反射防止構造として利用されている[2]。
行動
夜に行動する種類が多いが、サツマニシキ(マダラガ科)などのように派手な体色を持ち昼間に行動するものもいる。
光に近寄る正の走光性がある。
変態
成長段階は、卵 - 幼虫 - 蛹 - 成虫という完全変態をおこなう。幼虫は外見や行動によってイモムシ、ケムシ、シャクトリムシ、ミノムシなどと呼ばれる。
蛹になる前に糸を吐いたりして繭(マユ)を作る種類が多く、カイコガなどはその糸が人間に利用される。 ただしスズメガ科の多くの種類など、繭を作らずに土中でさなぎになるものもいる。
成虫の形態特徴
成虫の4枚の翅は鱗粉や毛でおおわれる。ただしオオスカシバ(スズメガ科・羽化後に鱗粉を落としてしまう)などの例外がいる。
成虫の触角は先端がふくらまず、糸状や羽毛状の種類が多い。 メスの羽が退化している蛾も存在する(アカモンドクガ、フユシャク亜科)。
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成虫の蛾の特徴
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アカモンドクガ。上がオスで、下がメス。
食性
幼虫は植物食のものが多いが、様々な食性を持つものがある。例えば主にヒグラシなどセミの仲間に寄生するセミヤドリガ、コナラやクヌギに穿孔し樹液に集まる虫を捕食するボクトウガ、普段は植物食だが機会的にイモムシなどを捕食するオオタバコガ、ミツバチの巣を専食するハチノスツヅリガ、チョコレートなども含む乾燥子実類を食うノシメマダラメイガ、乾燥羽毛・獣毛を食うイガなどがいる。変わった食性の物としては陸貝を専食する Hyposmocoma molluscivoraが知られている。
成虫の口はストロー状に細長く伸びており口吻と呼ばれる。花の蜜や樹液、果汁など水分を吸うのに適している。ただしカイコガやミノガなどの成虫は口が退化していて、幼虫時代に蓄えた栄養分だけで活動する。また、コバネガなどでは咀嚼可能な口器を持ち、花粉などを食べる。
特徴的な蛾
人間との関係
害虫
農業や衣類などで害虫となる。
食用
カイコガは、繭から衣類がつくられる。また食用ともなる。
オーストラリアの先住民のアボリジニは、ボゴン・モスをスープにしたり火で焼いて食べていた[4]。
アフリカでは、モパネワームが食用とされる。
動物・植物との関係
多くの動物から餌とされる。コウモリなどが捕食するが、ヒトリガ科の蛾は音を発して、超音波で蛾の位置を割り出すエコーロケーションを妨害する[5]
脚注
- ^ 光を反射しない蛾の目 - 東北大学大学院環境科学研究科ネイチャーテクノロジーデータベース
- ^ “蛾の目”を参考にしたフェイスシールド、シャープが発売 液晶パネルの技術活用、映り込み大幅減 - ITmedia
- ^ “中国南部の大桂山で世界最大のガ類、ヨナグニサンが発見:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2024年10月13日閲覧。
- ^ “オーストラリアでガが大量発生、対策は「ガのスープ」?”. www.afpbb.com (2007年10月11日). 2024年10月13日閲覧。
- ^ “Some Moths Escape Bats By Jamming Sonar”. NPR (2009年7月17日). 2017年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月13日閲覧。
- ^ 三宅, 崇「蛾による送粉系における化学生態学」1997年、doi:10.18960/seitai.47.3_275。
関連項目
蛾(Moth)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 09:32 UTC 版)
「バイオハザード CODE:Veronica」の記事における「蛾(Moth)」の解説
実験用に飼育されていた蛾がT-ウイルスの影響で巨大化した物。
※この「蛾(Moth)」の解説は、「バイオハザード CODE:Veronica」の解説の一部です。
「蛾(Moth)」を含む「バイオハザード CODE:Veronica」の記事については、「バイオハザード CODE:Veronica」の概要を参照ください。
蛾
出典:『Wiktionary』 (2021/06/20 11:25 UTC 版)
発音(?)
名詞
- チョウ目(鱗翅目)に属する昆虫の分類の一、または同種の成虫。蝶に似るが、触角や腹部、翅の形状の違いや、生態の違いにより区別される。完全変態であり、芋虫や毛虫の状態で幼虫期を過ごし、蛹を作る。幼虫の多くは農作物を荒らす害虫だが、成虫の一部は花粉の媒介をする益虫。カイコガなど一部の種の繭は絹糸の原料になる。毒を持つ、あるいは異臭を放つ種類もあり、食用に適する種は少ない。(夏の季語)
関連語
翻訳
- アイスランド語: mölur 男性
- アラビア語: عثة (ʕúθθa) 女性, (Algeria) (bufrtutu)
- イタリア語: falena (it) 女性
- ウルドゥー語: پتنگا (patangā), پروانہ (parvāna)
- 英語: moth (en)
- オランダ語: mot (nl) 女性
- カタルーニャ語: arna 女性
- クロアチア語: moljac (hr) 男性
- スウェーデン語: mal (sv) 通性
- スコットランド・ゲール語: leòman 男性
- スペイン語: polilla (es) 女性
- スロヴェニア語: vešča 女性, molj 男性 (clothes moth)
- セルビア語: мољац 男性, лептирица 女性
- チェコ語: mol (cs) 男性
- 朝鮮語: 나방 (nabang)
- デンマーク語: møl (da)
- ドイツ語: Motte (de) 女性, Nachtfalter (de) 男性
- トルコ語: güve (tr)
- ノルウェー語: nattsvermer 男性
- ハンガリー語: moly (hu)
- ヒンディー語: पतंगा (patangā), परवाना (parvāna)
- フィンランド語: yöperhonen (fi)
- フランス語: mite (fr) 女性
- ブルガリア語: молец (molec) 男性, нощна пеперуда (nošta peperuda) 女性
- ペルシア語: بید (bid), پروانه (parvāne)
- ポーランド語: ćma (pl) 女性
- ボスニア語: moljac 男性, leptirica 女性
- ポルトガル語: mariposa (pt) 女性
- マレー語: kupu-kupu (ms)
- ルーマニア語: molie (ro) 女性
- ロシア語: моль (mol’) 女性, мотылёк (motyljók) 男性
蛾
「蛾」の例文・使い方・用例・文例
- 明かりに集まっている蛾
- 蛾の一群
- それは蝶ですか、それとも蛾ですか。
- 衣蛾(いが)が私のウールのコートに穴をあけた.
- 異常な蛾(が)恐怖症.
- 天井に蛾(が)が止まっている.
- 蛾は光に引かれる.
- 蛾から守る
- こうもりの赤ちゃんは蛾のようにふわふわしていて無重量だ
- 蛾による損害に抵抗する
- 幼虫は葉の組織に穴を堀り主食にする、特に鱗翅目ホソガ科の様々な小型の蛾または双翅目のハエの総称
- 小さい蛾に似た昆虫で、二対の膜質翅を持ち、水生幼虫
- 蛾と蝶
- 粉状の翼がある様々な蛾の総称
- 軽いひだえりの付いた翅を持つ非常に多くの小蛾各種
- 幼虫は、紡いだ絹で葉をころがし結び付け巣を作る蛾
- インドの小蛾で、例えば、茶やコーヒーの木に群がる
- カリフォルニアの蛾で、幼虫は特にオレンジの中にすむ
- リンゴとセイヨウグルミに寄生する幼虫を持つ小さな灰色の蛾
- 幼虫は、体に毛の房が有り、多くの落葉樹の葉を主食にするさえない色の蛾
蛾と同じ種類の言葉
- >> 「 蛾」を含む用語の索引
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