蓑薄翅蛾
読み方:ミノウスバ(minousuba)
マダラガ科のガ
ミノウスバ
和名:ミノウスバ |
学名:Pryeria sinica Moore |
チョウ目,マダラガ科 |
分布:北海道,本州,四国,九州,韓国,中国 |
写真(上):ミノウスバ成虫 |
写真(下):ミノウスバ幼虫 |
説明 幼虫がマサキをはじめとするニシキギ科の葉を食害し,幼虫の個体数が多い場合は,全葉が食べ尽くされることもある。1年1回の発生。成虫は晩秋に出現しマサキの枝先に産卵する。そのまま越冬した卵からは,マサキの新芽が膨らみ始めるころに幼虫が孵化する。若齢幼虫期は集団で,大きくなると単独でマサキの葉を食害する。5月中旬までには老熟し,マサキから離れて石の下面などに繭を作り蛹化する。その後夏を蛹の状態で過ごし,晩秋に羽化する。 |
蓑薄翅蛾
ミノウスバ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/14 21:43 UTC 版)
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ミノウスバ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Pryeria sinica 成虫
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Pryeria sinica Moore[1], 1877[2][3] |
ミノウスバ(蓑薄翅蛾、学名: Pryeria sinica)は、チョウ目マダラガ科マダラガ亜科に属するガの一種である。
形態
成虫の翅は半透明で、胴体には黒色とオレンジ色の毛が生えている。雌雄で触角の形が異なる[4]。
生態
幼虫の食草は、マサキ、ニシキギ、マユミなどのニシキギ科に属する植物である[5]。多く発生した時は、全葉を食べ尽くすこともある。若齢期は集団で葉を食べるが、大きくなると単独になる。幼虫は、鳥やトカゲなどの外敵に食べられそうになると、不快な味と臭いのするねばねばした毒液を出す習性がある。
5月半ばには、木を離れて石の下などに繭を作り蛹になり、そのまま夏を過ごす。
成虫は晩秋に羽化し、マサキ等の枝先に産卵する。そのまま越冬し、春になって新芽が出る頃に孵化する。
分布
日本(北海道、本州、四国、九州、対馬)、朝鮮半島、中国に分布する[2]。
脚注
- ^ デービッド・ムーア(1808年 – 1879)植物学者 or Frederic Moore(1830 – 1907)昆虫学者 or Joseph Curtis Moore(1914-1995)動物学者
- ^ a b “日本産昆虫学名和名辞書(DJI)”. 昆虫学データベース KONCHU. 九州大学大学院農学研究院昆虫学教室. 2013年11月4日閲覧。
- ^ 神保宇嗣. “List-MJ 日本産蛾類総目録”. 2023年8月15日閲覧。
- ^ 『日本の昆虫1400 1』 68頁。
- ^ 『イモムシハンドブック』 53頁。
参考文献
- 安田守『イモムシハンドブック』高橋真弓・中島秀雄監修、文一総合出版、2010年、53頁。ISBN 978-4-8299-1079-5。
- 槐真史編 編『日本の昆虫1400 1 チョウ・バッタ・セミ』伊丹市昆虫館監修、文一総合出版〈ポケット図鑑〉、2013年、68頁。 ISBN 978-4-8299-8302-7。
関連項目
外部リンク
- "Pryeria sinica". National Center for Biotechnology Information(NCBI) (英語). (英語)
- "Pryeria sinica" - Encyclopedia of Life (英語)
- “ミノウスバ”. みんなで作る日本産蛾類図鑑V2. 2013年11月4日閲覧。
- 青木繁伸. “ミノウスバ(蓑薄翅蛾)”. 幼虫図鑑. 群馬大学社会情報学部. 2013年11月4日閲覧。
- ミノウスバのページへのリンク