ミノカサゴとは? わかりやすく解説

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みの‐かさご【××笠子】

読み方:みのかさご

カサゴ目フサカサゴ科海水魚岩礁にすみ、全長30センチ。体は淡紅色黒褐色横帯がある。胸びれ背びれが非常に長く大きく広げて泳ぐ。背びれのとげに毒をもち、刺される激しく痛むので、手を触れるなということから「まてしばし」の別名がある


蓑笠子

読み方:ミノカサゴ(minokasago)

カジカ目海魚


ミノカサゴ

学名Pterois lunulata 英名:Butterfly fish
地方名ニコイオミノウオ 
脊椎動物門硬骨魚綱カサゴ目フサカサゴ科
色 形 長崎・日本・世界 住みか 動画

※出典:長崎県水産部ホームページ

特徴
どことなくかぶっているような外見から、この名が付いた。その思わせる背びれにある長くて鋭いとげには猛烈な毒がある。刺されると非常に痛くて腫れ上がるので、漁師からはとても嫌われる産卵期8月で、卵は寒天状の物質包まれ生み出される。 煮付け唐揚げなどにして食べてもおいしいが、その美しい姿から、観賞用として人気がある。

分布:北海道南部以南インド西太平洋海域 大きさ:25cm
漁法:  食べ方:唐揚げ煮付けなど総菜

蓑笠子

読み方:ミノカサゴ(minokasago)

フサカサゴ科海水魚

学名 Pterois lunulata


ミノカサゴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/29 23:46 UTC 版)

ミノカサゴ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Scorpaeniformes
亜目 : カサゴ亜目 Scorpaenoidei
: フサカサゴ科 Scorpaenidae
亜科 : ミノカサゴ亜科 Pteroinae
: ミノカサゴ属 Pterois
: ミノカサゴ P. lunulata
学名
Pterois lunulata
Temminck & Schlegel, 1843
和名
ミノカサゴ蓑笠子
ルナ・ライオンフィッシュ
英名
Luna lionfish

ミノカサゴ蓑笠子、英名:Luna lionfish(ルナ・ライオンフィッシュ)、学名:Pterois lunulata)は、スズキ目フサカサゴ科海水魚

和名の蓑笠子は、ミノカサゴの鰭を菅笠になぞらえたもの。また、刺された際の痛みの強さからさまざまな地方名を持ち、広島県では「ナヌカバシリ(七日走り)」(「痛みに耐えかねて7日間走り回る」の意)[1]三重県では「マテシバシ」(「うっかり触らないようにしばらく待て」の意)[2]山口県では「キヨモリ」(「平清盛のように、派手な衣装の下に武器を隠している」の意)[3]などと呼ばれる。

形態

体長は25cm〜30cmほど[4]背鰭を中心にを持つ[5]。腹鰭の間にツルギがある。

日本近海にはよく似た近縁種としてハナミノカサゴがあるが、こちらは赤褐色で、下アゴの裏にも模様があり、尾鰭に黒い斑紋を持つ[6]。また、側線部に白い鱗を点線状に有する[7]。なお、ミノカサゴでも尾鰭に黒い斑紋を持つことがあるが薄いか少ない[7]

毒性

LD50=1.1mg/kg(静脈注射)で死亡例もある。毒の種類は混合毒。刺されると、患部は赤く腫れ上がり、指曲げ不能、めまい、発熱、発汗、頭痛、吐気、手足麻痺、呼吸困難などを引き起こす[8]。外敵だけでなく、ミノカサゴの仲間に対しても毒性を持つ。

生態

貝類や、甲殻類、小魚などの小動物を捕食する[5][4]。 夜行性で、昼間は珊瑚や岩場の影に潜んでいる。

近縁種については、ミノカサゴ属およびミノカサゴ亜科の項を参照。

分布

太平洋の南西部とインド洋にかけて、日本では北海道の南部以南の沿岸部の岩礁に生息する[5][4]

人間との関係

優雅に泳ぐさまとは対照的に攻撃的な魚で、ダイビング時の水中撮影などでしつこく追い回すと激昂、人に向かってくることがある。刺された場合、激痛を伴って患部が腫脹、人によってはめまい吐き気を起こすことも。

煮付けなど食用として加熱する料理に使われることもあるが、狙って釣れるような魚ではなく、数が揃いにくいため市場には出回らない。

脚注

  1. ^ 花魁のような魚…ミノカサゴ - 関西釣り百選・2012年11月6日
  2. ^ ミノカサゴ - 東海大学水応研
  3. ^ ミノカサゴに刺されつつ活造りをつくってみた - 野食ハンマープライス・2015年1月21日
  4. ^ a b c 福井篤監修『講談社の動く図鑑move 魚』、講談社2012年、64頁
  5. ^ a b c 今泉忠明監修『危険生物大図鑑』、株式会社カンゼン、2014年、117頁
  6. ^ そっくりさんの見分け方 ハナミノカサゴとミノカサゴ編 - 碧南海浜水族館
  7. ^ a b 「ミノカサゴ・ハナミノカサゴ」の見分け方!3つの特徴と違い!? - ダイビング&スノーケリングなぎさひろい
  8. ^ 猛毒動物最恐50 : コブラやタランチュラより強い、究極の毒を持つ生きものは』今泉忠明(1944-)、SBクリエイティブ、2020年。ISBN 978-4-8156-0155-3OCLC 1241122329https://www.worldcat.org/oclc/1241122329 

外部リンク

  • ウィキメディア・コモンズには、ミノカサゴに関するカテゴリがあります。

ミノカサゴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 08:54 UTC 版)

」の記事における「ミノカサゴ」の解説

和名の漢字表記蓑笠子」は、この魚の鰭(ひれ)を菅笠すげがさ)になぞらえて名付けである。

※この「ミノカサゴ」の解説は、「蓑」の解説の一部です。
「ミノカサゴ」を含む「蓑」の記事については、「蓑」の概要を参照ください。

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ミノカサゴ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/19 13:09 UTC 版)

名詞

ミノカサゴ蓑笠子

  1. カサゴ目フカサゴ科ミノカサゴ属属す海水魚一種学名:Pterois lunulata

「ミノカサゴ」の例文・使い方・用例・文例

  • ミノカサゴ類
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