シナノキとは? わかりやすく解説

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しな‐の‐き【科の木】

読み方:しなのき

アオイ科落葉高木日本特産で、山地自生心臓形。夏、黄色香りの強い花をつける。材は器具鉛筆用い樹皮繊維で布・ロープなどを作る。しな。


科の木

読み方:シナノキ(shinanoki)

シナノキ科落葉喬木


科樹

読み方:シナノキ(shinanoki)

シナノキ科落葉高木園芸植物薬用植物


シナノキ

シナノキ科シナノキ属落葉広葉樹。漢英語ではJapanese linden」、または「Japanese lime」と表記されるシナアカシナ、アカジナ、リンデンマダとも呼ばれる。材の性質としては木理通直であり、肌目は緻密堅さそれほどなく、腐食耐久性に劣る。木材中に含まれる糖によって尿素樹脂接着剤による接着場合接着不良起こす。またセメント硬化不良原因にもなる。また釘などの汚染が材内の酸により発生するといった注意点がある。木目がないため合板によく用いられている。

シナノキ


北海道本州四国九州分布しており、なかでも北海道産地として知られています。よく似たオオバボダイジュ:T.maximowiczianaは北海道本州北、中部分布してます。前者アカシナ後者をアオシナとも呼びます。シナノキは中国大陸にも分布します。ヨーロッパには、ドイツリードにも出てくるリンデンバウムボダイジュ)は、同類のT.vulgrisです。シナノキの樹皮繊維強く織物広く使われ、船網、箕(み)、酒や醤油こし袋蚊帳、袴などにも用いられました。オオバボダイジュのそれも同様に使われますが、品質はるかに劣るといわれています。

木材
日常のわれわれの生活の中で、かなり出会うことが多い木材です。それというのも外食したときに出される割箸にかなり大量に用いられいるからです。気乾比重は0.37~0.50(平均値)~0.61です。とくに不快ではありませんが、特有の臭いがあります年輪はあまりはっきりせず均質な木材で、軽軟で加工し易いため、いろいろな用途用いられますが、どちらかというと個性少な樹種です。しかし、木材中に含まれる糖のため接着(とくに尿素樹脂接着剤による)がよくなく、またセメント硬化不良おきます。さらに釘などの汚染が材内の酸により発生します保存性低く湿には弱い木材です。

用途
かつてラワンメランチ合板用材として使われる以前には、北海道産のシナノキの合板多量に市場出ていましたキャビネット彫刻北海道などで民芸品)、箱材(洋風菓子あるいは紅茶の箱など)、鉛筆割箸器具など知られています。


科木

読み方:シナノキ(shinanoki)

シナノキ科落葉高木園芸植物薬用植物

学名 Tilia japonica


科木

読み方:シナノキ(shinanoki)

オオバボダイジュ別称
シナノキ科落葉高木

学名 Tilia maximowicziana


科樹

読み方:シナノキ(shinanoki)

シナノキ科落葉高木園芸植物薬用植物

学名 Tilia japonica


シナノキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/15 02:06 UTC 版)

シナノキ(科の木[3]・科[4]・榀の木[3]学名: Tilia japonica)はアオイ科シナノキ属[注 1]落葉高木日本固有種である。別名で、ヘラノキ[4]、サドシナノキ[1]ともよばれる。


注釈

  1. ^ 現行のAPG体系ではアオイ科であるが、古いクロンキスト体系新エングラー体系ではシナノキ科としていた[1]

出典

  1. ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Tilia japonica (Miq.) Simonk.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年3月25日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Tilia japonica (Miq.) Simonk. var. magna H.Hara”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年2月2日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 98.
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m 田中潔 2011, p. 104.
  5. ^ a b c d e 亀田龍吉 2014, p. 100.
  6. ^ a b c 辻井達一 1995, p. 249.
  7. ^ 辻井達一 1995, pp. 249–250.
  8. ^ a b 辻井達一 1995, p. 248.
  9. ^ a b c d e f g h i 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 80.
  10. ^ a b c 林将之 2008, p. 64.
  11. ^ 亀田龍吉, p. 100.
  12. ^ 辻井達一 1995, p. 250.
  13. ^ 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 257.
  14. ^ a b 小学館・日本大百科全書(ニッポニカ)、世界大百科事典内言及(織物); 平凡社・世界大百科事典第2版. 角山幸洋(ニッポニカ): “榀布とは— 榀布(読み)しなぬの”. コトバンク. 朝日新聞. 2020年12月18日閲覧。
  15. ^ a b 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 258.
  16. ^ 菩提樹(シナノキ、リンデン)のはちみつ”. ハチミツとミトコンドリア. 2020年12月18日閲覧。
  17. ^ ぼだいじゅ(シナ)蜂蜜”. komoribee.com. 小森養蜂場. 2020年12月18日閲覧。


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