シナノガキ

デジタル大辞泉

しなの‐がき【^▽信^▽濃柿】

読み方：しなのがき

カキノキ科の落葉高木。果実は小さく、枝にブドウの房のようにつく。未熟のものから渋をとるため、およびカキの台木とするため栽培され、信越地方から東北にかけて多い。小アジア地方の原産。千生(せんなり)柿。ぶどう柿。豆柿。《季 秋》

薬用植物一覧

シナノガキ

科名： カキノキ科 別名： リュウキュウマメガキ 生薬名： クセンシ（君遷子） 漢字表記： 信濃柿 原産： 日本 中国 用途： 渋を採るために栽培が行われてきました。砕いて発酵させ柿渋を作り、傘・紙・木工製品に塗って補強、防腐に用いました。民間で血圧降下にも用います。 学名： Diospyros lotus S. et Z.

マメガキ

科名： カキノキ科 別名： シナノガキ 生薬名： クセンシ（君遷子） 漢字表記： 豆柿 原産： 中国北部 用途： 柿渋をとるために栽培されてきました。葉は楕円形で、 初め短毛があります。民間で凍傷の塗り薬とし、大根おろしに混ぜて血圧降下に用いました。 学名： Diospyros lotus L.    var. glabra Makino

植物名辞典

信濃柿

読み方：シナノガキ（ｓｈｉｎａｎｏｇａｋｉ）

カキノキ科の落葉高木、薬用植物

学名 Diospyros japonica

季語・季題辞典

信濃柿

読み方：シナノガキ（ｓｈｉｎａｎｏｇａｋｉ）

マメガキの変種

季節 秋

分類 植物

ウィキペディア

シナノガキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/02/21 08:43 UTC 版)

シナノガキ（学名: Diospyros lotus）は、カキノキ科の落葉高木で、西アジアまたは中国北部原産とされています。この植物は古くから中国から渡来し、本州、四国、九州、沖縄で栽培されています。

解説

特徴:

• 葉: 互生し、長楕円形で両端がとがります。
• 花: 初夏に新枝の葉腋に黄白色の小さな花をつけます。
• 果実: 小さなカキの実がなり、観賞用として鉢植えなどで楽しまれます。また、柿渋を取るためにも栽培されます。
  1. 用途
     • 果実: 渇きを止めて熱を下げ、心を鎮める効果があります。
     • 柿渋: しゃくり止めやしもやけ、凍傷、かぶれに塗布されます。
     • 乾燥葉や果実のヘタ: 高血圧に対して利用されます。
     • 成分にはタンニン、7-メチルユグロン、マメガキノン、イソジオスピリン、ベツリン、ベツリン酸、タラクセロール、オレアノール酸、ウルソール酸が含まれています。シナノガキは、柿渋や観賞用の実として重要な植物です。

外部リンク

• 『シナノガキ』 - コトバンク