漁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/12 04:32 UTC 版)
日本で禁止されている漁法
- 爆発漁法
- 爆発物をもちいて、水中の魚群を気絶させ、または死亡させて、漁獲する。海獣捕獲を目的とする場合を除き、水産資源保護法第5条により禁止されている。
- 毒流し漁
- 青酸、樒、椿の油粕、山椒などの毒物を流して魚群を浮上させる漁法。毒もみ、毒流し、アメながし、根流しとも呼ばれる。調査研究のため農林水産大臣の許可を得た場合を除き、水産資源保護法第6条により禁止されている。
- 電気ショック漁法
- 電気ショッカー、エレクトロフィッシャー、鉛蓄電池などによって電流を流して、魚群に電気的ショックを与えて気絶させ、浮上させる漁法。ビリとも呼ばれる。各県の漁業調整規則などにより、有害魚種駆除の目的で許可を受けた場合以外、原則的に禁止されている。カジキの突きん棒漁では先端から電流を流す銛が使われており、こちらは合法である[3]。
- 一本釣り
- 棒またはロープに多数のスマルを付けた漁具を海底に定置させるか船で引き、根魚を引っ掛けて採取する漁法。無差別に魚介類を傷つけることから、地域によって禁止・制限されている[4]。
日本では免許を持たない人がヤスで刺突漁を行うのは問題ないが、同じことを水中メガネを付けて行うと漁業権を侵害したことになる[5]。
参考文献
- 桜田勝徳 『漁撈の伝統』、岩崎美術社<民俗民芸双書>、1977年
- 森浩一編『日本民俗文化体系13 技術と民俗(上)海と山の生活技術史』、小学館、1995年(普及版)
- 大林太良編『日本民俗文化体系5 山民と海人 非平地民の生活と伝承』、小学館、1995年(普及版)
- 金田禎之『和文・英文 日本の漁業と漁法』成山堂書店、1995年。ISBN 4425810910。
- 田辺悟 『網』(ものと人間の文化史 106)、法政大学出版局、2002年
関連項目
- ^ The State of World Fisheries and Aquaculture 2016(国際連合食糧農業機関(国際連合食糧農業機関)pdfファイル。P.3
- ^ “【見突き漁】”. 日本財団. 2016年1月9日閲覧。
- ^ 一本釣り - マリン製品 - ヤマハ発動機
- ^ 金田 1995, pp. 140–147.
- ^ 亀井まさのり『あぁ、そういうことか!漁業のしくみ』恒星社厚生閣、2013年、ISBN 9784769912965 pp.57-58,114.
- >> 「漁」を含む用語の索引
- 漁のページへのリンク