抽出 抽出時の諸問題

抽出

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/11 02:08 UTC 版)

抽出時の諸問題

エマルション

右の三角フラスコの溶液は、上層と下層との間にやっかいなエマルションが形成されている。

エマルション(乳濁)は、分離する液体同士が混濁することであり、抽出中の物質の中に洗剤のような性質を持つ物質があると形成される[4]。形成防止には、溶液を混ぜる際には静かに、穏やかに振ることである[4]。ともかく狂ったように振らないことである。

エマルションは放置するだけで消える(時に何日も)こともあれば、水層に可能な限りの塩化ナトリウムを追加して高イオンにすることや、あるいは吸引ろ過遠心分離といった方法がある[4]。高イオンでは、分離させる溶媒(および事例により抽出したい物質)の水層への溶解度を減少させ、そのことでエマルションを減少させる。

圧力の蓄積

特に酸塩基反応の際に、二酸化炭素の生成などの反応を起こす組み合わせもあるため少量づつ加え、容器の蓋を開閉して圧力が蓄積しないようにする[4]

アルカロイドの抽出

多くの先住民の文化において、植物から成分を抽出する方法は、単純に水で煮ることである[5]。植物中のアルカロイドは多くの場合、酸とくっついた塩の形で存在している[5]

化学的には、植物を細かく砕き、酸性の水で煮て、アルカロイドを水溶性の塩の形態にし、水に溶出させ、これは低温で一晩煮るなど時間をかけて行われる[5]。温度が10度上がると反応速度は2倍になる[6]。固形の植物をろ過する[5]。これを焦げ付かせないよう煮詰めてできた結晶物だけで、目的に十分であれば抽出は終了する[5]

油脂が多いなど必要であれば脱脂する[5]。目的のアルカロイドが酸性のうちに水と分離する溶媒を加えることで、余分な油分が溶媒へと移るので、油分を含んだ分離した溶媒を捨てる[5]。これを塩基性(アルカリ性)にして、アルカロイドが水ではなく溶媒に溶けるようにし、有機溶媒に溶かし浅い容器で蒸発させることで、結晶を形成すると理想的だが、一般的には不純物の混ざった粘着性のある化合物が残る[5]

最初に、植物を砕く際に冷蔵して解凍することを2、3回繰り返し繊維を破壊することができる[5]。ミキサーなどで細かくする[5]。原料によって、冷凍された固いままの状態が砕きやすい[5]

出典

[脚注の使い方]

  1. ^ a b c d e f L.F.フィーザー、K.L.ウィリアムソン 2000, p. 101.
  2. ^ L.F.フィーザー、K.L.ウィリアムソン 2000, pp. 104 - 105.
  3. ^ L.F.フィーザー、K.L.ウィリアムソン 2000, p. 104.
  4. ^ a b c d L.F.フィーザー、K.L.ウィリアムソン 2000, p. 107.
  5. ^ a b c d e f g h i j k ジム・デコーン『ドラッグ・シャーマニズム』竹田純子、高城恭子訳、1996年、252 - 264頁。ISBN 4-7872-3127-8 Psychedelic Shamanism, 1994.
  6. ^ L.F.フィーザー、K.L.ウィリアムソン 2000, p. 1.


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