ちゅう(抽)せんば(馬)
抽せん馬
抽せん馬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 07:30 UTC 版)
競走年齢を迎えるまでに生産者と馬主間で取引が成立しなかった馬を日本中央競馬会が買い取り、独自に育成調教を施して改めて馬主に再頒布する、これが抽せん馬制度と呼ばれる。誰の目にも優秀と映る馬は早期に取引が成立することが常であるため、抽せん馬は質が劣るとされていた。 本馬の出生時にはすでに兄ライジングウイナーが活躍していたにも関わらず、幼駒時代は腰から後躯にかけての筋肉に乏しかったために売れず、2歳の8月にセリ市に上場された。ここで競馬会により150万円で購買され、日本中央競馬会宇都宮育成場で調教を積まれる。するとこの効果が如実に表れ、別馬のような体躯に成長した。その後、馬主資格を取得したばかりの藤井金次郎に頒布され、競走馬となる。幼駒時代の名前は5代母クレイグダーロッチから取られた「ロッチ」だったが、藤井は新たに4代母・昭英の祖父サンスターから「スター」を借用し、「スターロッチ」とした。
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