上田市 概要

上田市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/09 05:18 UTC 版)

概要

現在の上田市は、2006年3月6日に旧上田市・丸子町真田町武石村が合併して発足した[1]

千曲川右岸の旧市街は、戦国時代真田氏が築いた上田城を中心とする城下町。千曲川左岸の塩田は鎌倉時代執権北条氏の一族塩田北条氏の所領で、安楽寺北向観音などの多くの文化遺産が残されており「信州の鎌倉」の異称で呼ばれる。上田市街地から北に向かうと真田氏発祥の地とされる真田郷(旧・真田町)に達する。都市圏は佐久地域にまでおよび、都市圏人口は定義次第では37万人になる。

地理

上田市中心部周辺の空中写真。
1975年撮影の3枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

位置

上田市は、長野県の中央からやや東北の所にあり、県庁所在地長野市から40キロメートル、東京から190キロメートルのところにある。 市域は上田盆地全体に広がり、それを二分するように千曲川が横断している。市中心部(狭義の上田)は千曲川の河岸段丘上に位置する(標高約450メートル)。

地形

上田盆地の地形

市のほぼ中央を東から北西に千曲川が流れる。 千曲川右岸の河岸段丘上に、上田城を中心とした市街地が位置する。 市街地の北側の扇状地上ではりんごをはじめとした果樹栽培がさかん。 千曲川左岸の塩田地区には水田地帯がひろがる。

土地の地目別面積

宅地3,459.4、田3,219.6、畑3,655.4、山林28,076.9、原野3,108.9、雑種地1,008.1、池沼地24.3、公共用地他12,650.9(単位:ヘクタール、平成30年1月1日)[2]

河川

上田市の全域は、信濃川水系に属し、本流の千曲川の支流の主な水系としては以下があげられる。

主な川
  • 神川水系:市域北部を南流し、岩下地区付近で千曲川に合流する。傍陽川などを支流にもつ。
  • 浦野川水系:市域中央部の川西地区、塩田地区を流域とし、小泉地区付近で千曲川に合流する。産川湯川などを支流にもつ。
  • 依田川水系:市域南部の丸子地区、武石地区を流域として北流し、生田地区付近で千曲川に合流する。依田川のほか、内村川、武石川などを支流にもつ。

山地

主な山
  • 北部:菅平高原を中心とした、四阿山(2,354メートル)、根子岳(2,207メートル)のほか、烏帽子岳(2,066m)などの2,000メートル級の山。
  • 南部:美ヶ原高原を中心とした、王ヶ頭(2,034メートル)、物見石山(1,985メートル)、武石峰(1,973メートル)など。
  • その他:塩田地区の南部には、独鈷山(1,266メートル)、上田市中心部の北側には、太郎山(1,164メートル)などが聳え、古くから市民に親しまれている。

気候

盆地部分の年平均気温は、約12℃。年間の最高気温は35℃[3]前後、最低気温は-10℃程度。昼夜、冬夏の寒暑の差が大きい典型的な内陸性気候。晴天率が高く、年間の平均降水量が約900ミリメートルと全国でも有数の少雨乾燥地帯。ただし、菅平高原などの山岳地帯は、夏季冷涼、冬季寒冷である。
少雨地帯であるものの、中心を流下する千曲川の支流の依田川、神川、浦野川等の豊富な水量と近代的な菅平ダム内村ダムをはじめ、江戸時代から発達した農業用ため池や、昭和9年に完成した沢山湖などにより深刻な水不足はない。ため池では、コイフナの養殖が盛んに行われる。
上田の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 15.2
(59.4)
22.1
(71.8)
26.3
(79.3)
32.0
(89.6)
34.0
(93.2)
37.2
(99)
38.8
(101.8)
38.4
(101.1)
37.4
(99.3)
31.3
(88.3)
26.4
(79.5)
24.0
(75.2)
38.8
(101.8)
平均最高気温 °C°F 5.2
(41.4)
6.9
(44.4)
11.5
(52.7)
18.2
(64.8)
23.5
(74.3)
26.3
(79.3)
30.0
(86)
31.3
(88.3)
26.2
(79.2)
20.0
(68)
14.2
(57.6)
8.2
(46.8)
18.5
(65.3)
日平均気温 °C°F −0.5
(31.1)
0.5
(32.9)
4.4
(39.9)
10.6
(51.1)
16.2
(61.2)
20.1
(68.2)
23.9
(75)
24.9
(76.8)
20.5
(68.9)
13.9
(57)
7.6
(45.7)
2.1
(35.8)
12.0
(53.6)
平均最低気温 °C°F −5.0
(23)
−4.4
(24.1)
−1.1
(30)
4.3
(39.7)
10.1
(50.2)
15.4
(59.7)
19.7
(67.5)
20.5
(68.9)
16.3
(61.3)
9.5
(49.1)
2.5
(36.5)
−2.4
(27.7)
7.1
(44.8)
最低気温記録 °C°F −14.4
(6.1)
−13.4
(7.9)
−10.7
(12.7)
−6.0
(21.2)
0.3
(32.5)
5.2
(41.4)
11.3
(52.3)
11.6
(52.9)
5.3
(41.5)
−1.4
(29.5)
−5.5
(22.1)
−12.0
(10.4)
−14.4
(6.1)
降水量 mm (inch) 29.3
(1.154)
28.7
(1.13)
54.0
(2.126)
58.6
(2.307)
77.0
(3.031)
102.2
(4.024)
135.6
(5.339)
103.5
(4.075)
134.1
(5.28)
110.8
(4.362)
44.0
(1.732)
23.9
(0.941)
906.2
(35.677)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 4.7 5.3 7.7 7.7 8.5 10.5 13.0 9.7 9.6 8.0 5.5 5.0 95.0
平均月間日照時間 184.3 186.7 203.7 211.3 218.8 165.4 174.2 204.3 156.6 164.2 172.4 180.0 2,221.9
出典:気象庁
菅平の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 10.7
(51.3)
13.9
(57)
18.1
(64.6)
23.8
(74.8)
27.9
(82.2)
28.9
(84)
30.3
(86.5)
30.4
(86.7)
28.9
(84)
24.2
(75.6)
21.2
(70.2)
15.7
(60.3)
30.4
(86.7)
平均最高気温 °C°F −1.5
(29.3)
−0.5
(31.1)
3.5
(38.3)
10.7
(51.3)
16.8
(62.2)
19.9
(67.8)
23.7
(74.7)
24.7
(76.5)
20.0
(68)
14.0
(57.2)
8.3
(46.9)
1.8
(35.2)
11.8
(53.2)
日平均気温 °C°F −6.2
(20.8)
−5.6
(21.9)
−1.8
(28.8)
4.8
(40.6)
10.7
(51.3)
14.7
(58.5)
18.8
(65.8)
19.5
(67.1)
15.3
(59.5)
8.9
(48)
3.0
(37.4)
−3.0
(26.6)
6.6
(43.9)
平均最低気温 °C°F −13.0
(8.6)
−12.6
(9.3)
−7.9
(17.8)
−1.3
(29.7)
4.4
(39.9)
9.8
(49.6)
14.8
(58.6)
15.3
(59.5)
11.2
(52.2)
4.1
(39.4)
−2.4
(27.7)
−8.7
(16.3)
1.1
(34)
最低気温記録 °C°F −29.0
(−20.2)
−29.2
(−20.6)
−22.8
(−9)
−17.8
(0)
−5.3
(22.5)
−1.9
(28.6)
6.1
(43)
5.8
(42.4)
−1.0
(30.2)
−8.6
(16.5)
−18.3
(−0.9)
−26.4
(−15.5)
−29.2
(−20.6)
降水量 mm (inch) 78.0
(3.071)
68.7
(2.705)
80.8
(3.181)
79.7
(3.138)
93.9
(3.697)
117.7
(4.634)
161.9
(6.374)
119.4
(4.701)
151.6
(5.969)
129.8
(5.11)
64.9
(2.555)
72.0
(2.835)
1,220.5
(48.051)
降雪量 cm (inch) 192
(75.6)
153
(60.2)
136
(53.5)
35
(13.8)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
12
(4.7)
121
(47.6)
648
(255.1)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 14.5 12.1 12.7 10.7 10.3 12.1 14.0 10.8 11.1 10.5 9.6 12.9 141.1
平均月間日照時間 135.5 135.9 161.1 189.8 214.5 165.4 166.6 189.4 143.4 156.4 155.6 139.1 1,955.2
出典:気象庁

地域

真田地域自治センター
丸子地域自治センター
武石地域自治センター

地名

上田市には、大きい地区とそれをさらに区切った小さい地区がある。カッコ内には、小さい地区に所属する大字町丁(住所)を掲載している。 ただし、2006年3月の合併による新・上田市発足に際し、大字の表記を廃止しており、上田地区の踏入から緑が丘、真田地区の菅平高原、および丸子地区の鹿教湯温泉を除いた地名は、旧来の大字に相当する。

上田地区
  • 上田地区(踏入(1〜2丁目)、常田(1〜3丁目)、常入(1丁目)、材木町(1〜2丁目)、天神(1〜4丁目)、大手(1〜2丁目)、中央(1〜6丁目)、中央東、中央北(1〜3丁目)、中央西(1〜2丁目)、二の丸、常磐城(1〜6丁目)、緑が丘(1〜3丁目)、上田、常入(丁目なし)、国分、常磐城(丁目なし))
  • 城下地区(小牧、諏訪形、御所、中之条)
  • 塩尻地区(秋和、上塩尻、下塩尻)
  • 神川地区(大屋、岩下、蒼久保、国分)
上田地区は地理的にも経済的にも市の中心にあり、城下町の面影をのぞくことができる。幹線道路や鉄道駅を中心とした交通網の整備も進んでいる。地区の周辺部には広大な田畑や商業地、住宅地が広がっている。りんごの生産地。千曲川左岸の城下地区は上田市成立後最初に市に編入された小県郡城下村の旧村域であり、また「昭和の大合併」以前に市に編入された地域である。上田電鉄別所線は開業当初、旧城下村の中心地区三好町を起点としていた。
1980年代までは、上田地区が市の人口重心であったが、近年の人口移動で逆転現象により、千曲川の対岸(城下地区・川辺地区・泉田地区・塩田地区・川西地区)に人口重心が移りつつある。
神科豊殿地区
  • 神科地区(上野、古里、住吉)
  • 豊里地区(芳田)
  • 殿城地区(林之郷、殿城、漆戸)
神科地区は市の中心部から見て北東にある田畑が中心の地区。りんごの生産地。上信越自動車道上田菅平インターチェンジがあり、幹線道路の整備が進んでいる。この地区を通る国道18号線(上田バイパス)や国道144号線、浅間サンライン沿線などには各種の郊外型商店や遊興施設(パチンコ、アミューズメント店舗等)などが建つ。豊殿地区は神科地区よりもさらに東にあり、農地と住宅地が目立つ。
塩田地区
  • 東塩田地区(富士山(ふじやま)、古安曽、下之郷)
  • 中塩田地区(中野、小島、保野、舞田、八木沢、本郷、五加)
  • 西塩田地区(前山、手塚、山田、野倉、新町、十人)
  • 別所地区(別所温泉)
塩田地区は旧・上田市の南部にあり、塩田平と呼ばれる平地が広がる。平地部は田畑が中心。降水量が少ないため、農業用水の確保のために多くのため池が点在し、中には鯉の養殖が行われている池もある。「塩田鯉」と呼ばれる。同地区には、平安時代から室町時代の建造物が残り、日本で唯一の八角三重塔(安楽寺)、「未完成完成の塔」と呼ばれる前山寺の三重塔などは有名。なかでも鎌倉時代に立てられた建造物や史跡が点在していることから「信州の鎌倉」と呼ばれる。山のふもとには別所温泉がある。
川辺地区
  • 川辺地区(上田原、下之条、神畑、築地、福田、吉田)
2000年代には平井寺トンネル方面へのバイパス道路建設を機に上田原・神畑・築地のバイパス道路周辺に大規模商業施設が立ち並び、商業的な中心地になりつつあり、特に神畑は休耕田を所有していた実業家が多いためか、千曲川西岸にはパチンコ店が集中している。
川西地区
  • 泉田地区(福田、吉田、小泉)
  • 浦里地区(仁古田、岡、浦野、越戸)
  • 室賀地区(下室賀、上室賀)
川西地区は旧・上田市の南西にあり田畑や山林が中心である。
真田地区(真田町本原、真田町傍陽(そえひ)、真田町長(おさ)、菅平高原)
真田地区は市の北部にあり、合併以前は真田町であった。主に神川(かんがわ)水系に位置する。菅平高原は、夏はラグビー・サッカー、冬はスキーをはじめとするスポーツが盛んで、スポーツ施設とともに、宿泊施設が集積している。夏の冷涼な気候を利用し、高原野菜の栽培が盛んに行われている。
丸子地区(生田、御嶽堂、長瀬、本海野、塩川、下丸子、中丸子、上丸子、藤原田、腰越、東内、平井、西内、鹿教湯温泉)
丸子地区は市の南部にあり、合併以前は丸子町であった。主に依田川水系に位置し、この地区、武石地区および小県郡長和町の一帯は依田窪地区とも呼ばれる。上田市内有数の工業地帯でもある。当地区の西部には、鹿教湯温泉をはじめとした温泉が点在する。鹿教湯温泉のホテル天竜閣には松代藩江戸中屋敷が以前は佐久市野沢にあった中島公園より移築されている。
武石地区(武石沖、武石鳥屋、下武石、上武石、武石小沢根、武石余里、武石下本入、武石上本入)
武石地区は市の南部にあり、平成18年の合併以前は旧上田市とは別の自治体の武石村であった。主に依田川水系に位置し、背後に美ヶ原高原を擁する。
また、この美ヶ原は長野県内のテレビ地上アナログ地上デジタル)、ラジオFM)の送信所(親局)がある。放送局により上田市の地籍になる局と隣市の松本市の地籍になる局がある。(ちなみに、上田市の大半の地域ではこの美ヶ原送信所からの電波を直接受信できるが、一部受信不可の地域は真田サテライト局(テレビは地上アナログ、デジタル両方に対応、ただしFMは無い)などでカバーしている)

別称

  • 三好町(上田地区-城下地区の諏訪形および御所の一部。旧城下村の中心地域)
  • 千曲町(上田地区-城下地区の中之条の一部。長野県上田千曲高等学校周辺)
  • 川辺町(上田地区-上田原地区の一部。旧川辺村の中心地域)
  • 番外地(上田地区-城下地区の御所の一部。千曲川河川敷)

人口

  • DID人口比は30.1%(2015年国勢調査)。
上田市と全国の年齢別人口分布(2005年) 上田市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 上田市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

上田市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

内訳は上田中央地域30,363人、上田西部地域12,242人、上田城南地域29,563人、神科・豊殿地区21,981人、塩田地区19,716人、川西地区6,530人、丸子地区21,288人、真田地区9,847人、武石地区3,286人。令和3年10月1日現在。

隣接自治体

長野県
群馬県

歴史

古代

奈良時代
  • すでに別所温泉が開湯されていたという。奈良時代以前の景行天皇の時代、日本武尊の東征の折りに発見されたとも伝わる[4]
  • 8世紀に信濃国分寺、国分尼寺が建立された。最初の国府もこの近くに置かれたとする説もある。
  • 奈良末期から平安時代初頭にかけての時期に、国府が松本に移る。
平安時代
  • 938年承平8年) - 平将門に追われて東山道を京にむけて関東を脱出しようとした平貞盛が、2月29日に追撃してきた将門の軍勢100騎と信濃国分寺付近で戦った記録が残されている。このとき貞盛は、信濃国海野古城を拠点とする信濃御牧の牧監(管理者)滋野氏の下に立ち寄っている。旧知の間柄であったとも伝わるが、正確な関係は不明である。滋野氏のみならず、郡司とされる他田真樹ら信濃国衙の関係者達も貞盛に加勢したが将門軍に破れたとされる。この戦闘によって国分寺は焼かれたものと考えられている。

中世

鎌倉時代

近世

戦国時代
  • 1583年天正11年)4月、甲斐武田氏の家臣・真田昌幸は、小泉氏の居城である尼ヶ淵城を改修して上田城とし、翌年城の完成とともに小県郡伊勢山の戸石城からこの城に移ったという。一方で、上田城は越後国の上杉氏に対して徳川家康により築城された城で、後に家康から昌幸に下賜された城であるとする説もある。築城後、真田昌幸は、真田氏に縁故のある海野郷(現在の東御市の一部)と原郷(市内の(旧)真田町の一部に本原の地名がみられる)の住民を招いて城下町を形成するに至る。
  • 1585年(天正13年)8月 - 徳川家康がさしむけた真田討伐の大軍をむかえたが、真田昌幸は少ない兵と上田城や周辺の地理的条件を利用して、遂にこれを撃退せしめた。第一次上田合戦
  • 1600年慶長5年)- 関ヶ原の戦いのとき、真田昌幸とその子真田信繁(幸村)は、徳川秀忠が率いて押し寄せた大軍を完全に阻止し、そのため秀忠が関ヶ原の戦期を失うに至ったことは、史上名高いところである。(第二次上田合戦

関ヶ原の戦い後、真田昌幸は次男である信繁とともに紀州高野山に幽閉されたため、上田城は一時空城となったが、依田肥前守信守が守衛の任に当たる。その後、徳川家康の女婿となっていた昌幸の長男真田信之が、徳川方に属し将軍秀忠のもとで上田城攻撃を行う忠誠を尽くしたことが評価され、沼田藩とともに上田藩の藩主にもなり、父の地盤を受け継いだ。

江戸時代
  • 1622年元和8年)- 真田信之が松代(現:長野市)に移り、その後小諸の仙石忠政が上田に移る。仙石家は3代85年にわたった。この間に現在残っている上田城が築かれる。
  • 1742年寛保2年)- 戌の満水・寛保の大水とも言われる千曲川の大洪水で市域に広く被害が及んだ。
  • 1706年宝永3年)- 但馬出石の松平忠周と所替になる。松平氏は在城7代164年の長きに及んだが、明治2年の版籍奉還によって上田藩となる。

近代

明治時代
大正時代
  • 1918年大正7年)11月21日 - 丸子鉄道線が開業。
  • 1919年大正8年)5月1日 - (旧)上田市が発足。
  • 1920年(大正9年)6月1日 - 信越本線の北塩尻駅開業。(※ 1956年(昭和31年)4月10日に西上田駅と改称した。)
  • 1921年(大正10年)6月17日 - 上田温泉電軌の本線川西線が開業。1928年(昭和3年)5月1日までに路線を拡大。1943年(昭和18年)10月21日に両社が合併し上田丸子電鉄と改称する。
  • 1926年(大正15年)6月30日 - 自治体としての小県郡が廃止されたため市内にあった小県郡役所廃止。
昭和時代
  • 1930年昭和5年) - 菅平高原の開発が本格化した。
  • 1931年(昭和6年)
  • 1937年(昭和12年) - 鐘紡の上田工場が上田市小牧右岸に設置される。戦後進駐軍接収の後日本専売公社に譲渡される。
  • 1944年(昭和19年) - この時期に特攻隊の秘密基地が建設された。
  • 1945年(昭和20年) - 現在の上田市東部市街地が空襲を受ける。敗戦と同時に陸軍上田飛行場が閉鎖。

現代

昭和時代
平成時代
令和時代

注釈

  1. ^
    上田市民憲章
    (前文)
     上田市は 千曲川の清流と菅平高原から美ヶ原高原までひろがる豊かな自然や先人の築いた歴史と文化を大切にするまちです
     わたくしたちは 上田市民であることに誇りと責任を持ち 未来への発展を願って ここに市民憲章を定めます
    (本文)
    1 美しい自然を守り 歴史や伝統に学ぶ 文化の薫るまちをつくります
    1 共に尊重し合い 平和を愛し やさしさあふれるまちをつくります
    1 未来を担う子どもらが健やかに育つ 夢あるまちをつくります
    1 多彩な産業と資源をいかし 希望と活力みなぎるまちをつくります[8]
  2. ^ 2021年5月17日に上田市役所内郵便局に改称予定[22]

出典

  1. ^ 上田市ホームページ
  2. ^ 上田市の統計 平成30年
  3. ^ 上田市内で猛暑日ゼロになった年は2016年が最後である。
  4. ^ 別所温泉の歴史”. 別所温泉. 2023年12月4日閲覧。
  5. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、126頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  6. ^ “信濃路に新風、一番列車 響く万歳、歓迎太鼓” 信濃毎日新聞 (信濃毎日新聞社). (1997年10月1日)
  7. ^ “期待と不安乗せ しなの鉄道スタート” 信濃毎日新聞 (信濃毎日新聞社). (1997年10月1日)
  8. ^ a b 上田市民憲章 上田市 2020年2月25日更新 2021年10月9日閲覧。
  9. ^ a b “イトーヨーカ堂、「アリオ上田」オープン 地域SC競合激化は必至”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2011年4月20日)
  10. ^ “イトーヨーカドー上田店閉店へ 新商業施設開店で” 信濃毎日新聞 (信濃毎日新聞社). (2010年11月21日)
  11. ^ “リヴィン上田店 来年をめどに閉店の方針” 信濃毎日新聞 (信濃毎日新聞社). (2008年10月3日)
  12. ^ “文化の拠点施設、上田にオープン ホールや美術館”. 朝日新聞(朝日新聞社). (2014年10月3日)
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