天龍村
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/16 01:36 UTC 版)
てんりゅうむら ![]() 天龍村 |
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国 | ![]() |
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地方 | 中部地方(甲信越地方) | ||||
都道府県 | 長野県 | ||||
郡 | 下伊那郡 | ||||
市町村コード | 20413-7 | ||||
法人番号 | 6000020204137 | ||||
面積 | 109.44km2 |
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総人口 | 950人 [編集] (推計人口、2025年7月1日) |
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人口密度 | 8.68人/km2 | ||||
隣接自治体 | 飯田市、下伊那郡阿南町、泰阜村 愛知県北設楽郡豊根村 静岡県浜松市 |
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村の木 | シュロ | ||||
村の花 | ヤマユリ | ||||
村の鳥 | ブッポウソウ | ||||
天龍村役場 | |||||
村長 | 永嶺誠一 | ||||
所在地 | 〒399-1201 長野県下伊那郡天龍村平岡878番地 北緯35度16分35秒 東経137度51分15秒 / 北緯35.27636度 東経137.85422度座標: 北緯35度16分35秒 東経137度51分15秒 / 北緯35.27636度 東経137.85422度 ![]() |
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外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
特記事項 | 役場の標高:308m | ||||
ウィキプロジェクト |

天龍村(てんりゅうむら)は、長野県下伊那郡に属する村。長野県の南端部にある。
地理
長野県の南端部にあり、村の南側は愛知県と静岡県に接している。東西に11.4km、南北に9.9kmの不整形をなし、東に熊伏山を最高峰にして四囲が800メートル級の山に囲まれた面積108.9平方キロメートルの純山村である。村の中央を天竜川が南流しており、その支流が造るV字渓谷の中に集落が点在する。
長野県で最も温暖な土地であり、いち早く梅や桜が開花することから、「信州に春を告げる村」をキャッチフレーズとしており、年総雨量が2200ミリメートルを越えるやや沿海型に近い気候となっている。しかし、天竜川から離れるに従って標高差からの温度変化は目立ち、自然植生に近い環境からも他種類の植物に恵まれている。また、ブッポウソウ等の飛来繁殖地でもあり、イノシシなどの哺乳動物の生息種類も多く、豊かな自然に恵まれている。
地形は、中央構造線の西側にあり、ほとんどが急峻であり、領家帯の花崗片磨岩質と変成岩帯が分布している。
地形
- 山地
- 河川
- 湖沼
地区
- 平岡:天竜川を基準に東側に位置する旧平岡村
- 神原:天竜川を基準に西側に位置する旧神原村。1875年(明治8年)に坂部村・長沼松島村・福島村・向方村の4村が合併して誕生。標高700メートル付近の比較的広く起伏の少ない地勢に小集落が点在している。「向方のお潔めまつり」や「大河内の池大社のまつり」が有名。
- 坂部:天龍村最南端に位置する旧坂部村。1352年(文和元年)に新田義貞の一子を名乗る熊谷次郎太貞直が開郷した。12代目当主の直遐が編纂した熊谷家伝記は中世以降の生活を知るための珍書と柳田国男が讃えたことで有名である。坂部の冬祭りが有名。
- 郵便番号
- 平岡:399-1201
- 神原:399-1202
- 長島:399-1203
- 市外局番
- 村内全域で「0260」
人口
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天龍村と全国の年齢別人口分布(2005年) | 天龍村の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 天龍村
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 |
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天龍村(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
隣接している自治体・行政区
歴史
沿革
平岡ダムや佐久間ダムの完成により変貌を遂げた天竜川のかつての姿を偲んで命名された。
行政
- 歴代村長
- 村長:永嶺誠一 (2016年11月就任)
- 議会
- 村議会:定数8人
- 少子高齢化
天龍村では少子高齢化が深刻な問題となっている[2]。2018年1月1日時点の人口動態調査によると、65歳以上(老年人口)の割合は60.19%だった[2]。これは群馬県南牧村に次いで全国の自治体で2番目に高く[2]、老年人口比率が50%を超える限界自治体である。
村内では経営者の高齢化により生鮮食品を扱う商店が減少したため、村は2022年(令和4年)にミニスーパー「満島屋」をオープンさせ、阿南ショッピングセンター協業組合のグループ会社であるナピカランドが指定管理者として運営している[3]。
施設



- 天龍村駐在所
- 飯田広域消防本部
- 天龍村診療所
- 神原郵便局
- 平岡郵便局
- 天龍村文化センターなんでも館
教育


- 最寄りの公立高等学校は長野県阿南高等学校である。また、村内を飯田線が通っているため、隣の泰阜村と同様に飯田市内の高等学校へは他の村と比べて比較的通学しやすい。
高等学校
- 私立
- どんぐり向方学園天龍興譲高等学校(通信制)
中学校
- 村立
- 天龍村立天龍中学校
- 私立
- どんぐり向方学園向方中学校
小学校
- 村立
- 天龍村立天龍小学校
- 私立
- どんぐり向方学園向方小学校
交通
鉄道
小さな村ではあるが、村内に飯田線の駅が5つある。村内には信号機が1つも設置されていない[4]。
バス
- 路線バス
道路
- 国道
- 県道
ナンバープレート
- 南信州ナンバー
2025年5月7日以降、飯田市、下伊那郡各町村とともに、ご当地ナンバーである南信州ナンバーが割り当てられている。
名所・旧跡・観光スポット

名所・旧跡
- 自慶院
- 満島番所跡
観光スポット
- 天龍温泉おきよめの湯(日帰り温泉施設)
- 和知野川キャンプ場(キャンプ場)
- 大河内森林公園(キャンプ場)
- ふれあいステーション「龍泉閣」(平岡駅併設の宿泊・日帰り温泉施設。売店、レストラン、地産物販売ブース、地元PRスペースも併設)
- ニセンジ パター&マレットゴルフ場
- 羽衣崎
- 長野県道1号飯田富山佐久間線羽衣崎橋付近は、天竜奥三河国定公園内に位置し、平岡ダム湖、飯田線が臨める
- 伊那小沢駅のカンザクラ
- 長野県で一番早く開花する桜
- 平岡発電所構内のソメイヨシノ
- 浄心の滝(精神の滝)
文化


祭事・催事
- 1月に行われる国指定の重要無形民俗文化財
- 2月に開催される駅伝大会
- 大河内シカオイ行事
- ふるさと夏まつり
- 毎年8月15日に行われる夏祭り
- あけび狩り体験
- 9月中旬~10月上旬に開催されるあけびの収穫体験
- 満島神社秋祭り
- 10月に行われる天龍村指定民俗文化財
- 秋例祭(中井侍)
- 11月に行われる中井侍地区の祭り
特産品
- 主な特産品
脚注
- ^ “天龍村の最高峰「熊伏山」”. 天龍村. 2017年9月19日閲覧。
- ^ a b c 「長野県天龍村、生産年齢人口の割合が全国最低」『日本経済新聞』2018年7月11日
- ^ “人口わずか1023人、長野県で最も高齢化率が高い村にスーパーができると…”. 中日新聞 (2025年2月27日). 2025年3月2日閲覧。
- ^ 長野県の超高齢化"村"は、なぜタブレットを導入したのか?(前編) マイナビニュース、2015年9月1日
- ^ 村営バス
参考文献
- 近藤廉治『開放病棟 精神科医の苦闘』合同出版、1975年
外部リンク
天竜村
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/19 14:01 UTC 版)
てんりゅうむら 天竜村 |
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廃止日 | 1940年11月1日 |
廃止理由 | 新設合併 見付町、中泉町、西貝村、天竜村 → 磐田町 |
現在の自治体 | 磐田市 |
廃止時点のデータ | |
国 | ![]() |
地方 | 中部地方、東海地方 |
都道府県 | 静岡県 |
郡 | 磐田郡 |
市町村コード | なし(導入前に廃止) |
隣接自治体 | 中泉町、井通村、長野村、於保村 |
天竜村役場 | |
所在地 | 静岡県磐田郡天竜村大字千手堂 |
座標 | 北緯34度41分37秒 東経137度50分59秒 / 北緯34.69367度 東経137.84967度座標: 北緯34度41分37秒 東経137度50分59秒 / 北緯34.69367度 東経137.84967度 |
![]() 磐田地域の町村制施行時の町村。13が天竜村。(1.磐田郡見付町 11.中泉村→町 12.梅原村→中泉町 63.山名郡西貝村) |
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ウィキプロジェクト |
天竜村[1](てんりゅうむら)は静岡県の西部、豊田郡・磐田郡に属していた村である。現在の磐田市中南部、磐田駅の南西一帯にあたる。
地理
- 河川 :ボウ僧川[2]
歴史
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、豊田郡上岡田村、下岡田村、千手堂村、豊島村、天竜村、北島村、万正寺村、中野村、山名郡上大ノ郷村が合併して豊田郡天竜村が発足。
- 1896年(明治29年)4月1日 - 郡制の施行により所属郡が磐田郡に変更。
- 1940年(昭和15年)11月1日 - 見付町・中泉町・西貝村と合併して磐田町が発足。同日天竜村廃止。
交通
鉄道路線
鉄道省東海道本線が村域を通過していたが、駅は存在しなかった。
脚注
参考文献
- 角川日本地名大辞典 22 静岡県
関連項目
固有名詞の分類
- 天龍村のページへのリンク