X-ARMY(エグザミィ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 01:25 UTC 版)
「ARMS」の記事における「X-ARMY(エグザミィ)」の解説
遺伝子改造や投薬により超能力や常識を越えた身体能力を付与された者、先天的にそのような能力を持つ人間を集めたエグリゴリの実験部隊。「レッドキャップス」完成後は用済みとばかり全員処分され、ユーゴーとキャロルの2人だけが生き残った。
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X-ARMY
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:29 UTC 版)
エグリゴリの一部門で研究されていた、所謂超能力を有する実験体の総称で、完成品である「レッドキャップス」を産み出すための捨て石。モルモット扱いされ、用済みになれば廃棄される運命を待つだけの存在。血の繋がっているクリフとユーゴーを除いては、それぞれ異なる境遇によって実験体となった過去を持つ。共にエグリゴリに「人間らしい生活」を奪われたことにより仲間意識が強く、深い絆で結ばれる。 クリフ・ギルバート 声 - 檜山修之 柔和で整った美形の青年。「魔王クリフ(セイタン・クリフ)」の異名を持つX-ARMYのリーダーでユーゴーの実兄。性格は尊大かつ残忍で、心優しいユーゴーとは対照的。妹と呼ぶキャロルを遙かに凌駕する驚異的な念動力を持つ。 産まれながらにモルモット扱いされた過去を持ち、さらには妹のユーゴーと異なり能力の開花が遅く、研究者たちに賞賛されるユーゴーに比べ、「出来損ない」と罵られ粗雑な扱いを受けた辛い過去を持つ。だが、突如として開花した強大な能力により自分を罵った研究者たちを惨殺。その後は妹の持つ「天使」の異名に対するアンチテーゼから、「魔王」と呼ばれ恐れられる。 自分たちを能力を絞れるだけ搾り取られる「使い捨てのティーバッグ」に例え、劣等感と同じ境遇の仲間達を救いたいとの強い想いから暴走。ユーゴーの言葉に耳を貸そうとせず、キース・レッドを出し抜く思惑のため、レッドの命令で天涯孤独の恵を除く3人のオリジナルARMSの家族らを襲撃しようとしたサイボーグ部隊を先回りして始末し、涼を除く3人を拉致。制止するために送り込まれたサイボーグ部隊を惨殺し、現場に血文字を残して涼を挑発する。その後、人質となった涼の仲間たちをエサに決戦場所に選んだ遊園地に誘い出す。 ヴォルフたちが涼に敗北すると、涼との戦いをやめるよう進言するユーゴーのテレパシー能力を無理矢理操って、クリフたちを全員生かしたまま制圧しようとする涼の精神に働きかけ、そのトラウマである鐙沢村での悲劇の記憶を再生してジャバウォックを目覚めさせたが、予想外の力を持つジャバウォックに自らの念動力を打ち破られ追い込まれる。“魔”としての格の違いを見せつけたジャバウォックに殺されかけるが、兄と涼を案ずるユーゴーの助けで涼の精神世界に入った隼人たちが、ジャバウォックの持つ「憎悪」の業火に焼かれる涼を救出し、辛うじて命を救われる。その後涼たちと和解し、産まれて初めて紅茶を楽しむことが出来たが、共闘を申し出た涼たちの誘いを断り、独自にエグリゴリに囚われの身となっている仲間たちを救出しに行くと告げる。 だが、X-ARMYがジャバウォックを進化させた上で敗北することも上層部の織り込み済みであり、涼たちと別れた直後に現われたレッドキャップスのリーダー・ガウスから、他の実験体はクリフたちが送り込まれた直後にすべて「廃棄」されたことを告げられる。ヴォルフ、キクロプスを呆気なく殺され、クリフ自身はレッドが遂に発動に成功させた「グリフォン」の実戦テストにおいて敗北。半身に引き裂かれた無残な姿で、ユーゴーたちに導かれて駆け付けた涼に妹二人を託して絶命した。 ユーゴー・ギルバート 主要キャラクターを参照。 キャロル 声 - 白鳥由里 トレードマークのベレー帽に小悪魔的な笑みを浮かべた愛らしい少女。念動力で物を曲げることができ、「ツイスター(螺旋)のキャロル」の異名を持つ。その力故に周りから疎まれ、実の両親に捨てられエグリゴリに売り渡された。そのことで心に深い傷を負う。血の繋がりはないがクリフを「兄」、ユーゴーを「姉」として慕っている。クリフの策略により戦いを余儀なくされた涼を念動力で一方的に痛めつけるが、幼い女の子と戦いたくないと必死にジャバウォックを押さえ込もうとする涼の強い意志に敗北、「力に飲み込まれてはいけない」という命がけの説得で戦意を喪失する。だが、キャロルを救った涼もろとも一時はクリフに殺されかける。 X-ARMYの敗戦後は晴れて涼たちと和解するが、レッドキャップスの襲撃で仲間たちを殺され、クリフがキース・レッドと命がけの戦いをする間にユーゴーと共に難を逃れる。「スナーク狩り」により孤立した藍空市で隼人、十三、アルとチームを組む。圧倒的な力を誇るキース・レッドの襲撃から身を挺して庇った十三と隼人の姿に心を打たれ、戦いの後、十三の養子に迎え入れられる。涼たちに同行することになったユーゴーと離れることになり、日本を離れるユーゴーから十三の迷惑にならないよう能力を封印することを約束し、クリフたちの眠る墓を託される。ユーゴーに「必ず生きて帰って」と約束したがその約束は果たされず、第5部の冒頭では涼たちと共に泣きながらユーゴーの墓参りをしている。隼人とアルがアメリカを転戦する不在の間に十三から手ほどきを受け、新宮流古武術の才能を開花させ、乱取りでアルを負かしていた。 10年後の最終話ではユーゴーに似た美女に成長し、大学に通う傍ら、新宮家の家事一切を切り盛りする多忙な毎日を過ごしている。 キクロプス 声 - 宝亀克寿 「千里眼のキクロプス」の異名を持つ男。ありとあらゆる波長の電磁波を視ることによる透視能力と、光線を集中し放って視界内のものを焼き尽くす目を持つ。ナイフの使い手で、ARMSをも切り裂くことのできる超振動ナイフを使用していた。実験によって会話や日常的な生活を失ってしまっているが、彼もまた仲間のためになら命を投げ出す覚悟で戦いに臨んでいた。 高槻達との戦闘後、和解してクリフらと共に町を去ろうとした矢先にレッドキャップスに襲撃され、ヴォルフと共に迎撃に向かうがガウスによってあっけなく惨殺される。 ヴォルフ 声 - 広瀬正志 「不死身のヴォルフ」の異名をもつオカマの大男。ガン細胞の原理を利用した再生能力を持ち、心臓を刺されてもすぐに傷がふさがってしまう。人生を狂わされた彼らも、エグリゴリにとってはさらなる超人を生み出すための捨て石でしかなかった。仲間を思いやり、ハーブティーなどが好きな温和な性格ながら、戦いの際にはその巨躯と能力を活かしたメリケンサックのような武器を手に情け容赦のない力押しで臨む。 涼たちとの戦闘後、和解してクリフらと共に町を去ろうとした矢先にレッドキャップスに襲撃され、キクロプスと共に迎撃に向かうがガウスによってあっけなく惨殺される。
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