自動車シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 14:21 UTC 版)
発売されている実際の車をプラモ化したシリーズ。チューニングカー、旧車、VIPカー、タクシー、バス、大型トラックなど、さまざまなシリーズがリリースされている。また、俗に「族車」と呼ばれる暴走族が行なうようなハの字シャコタン、小径ホイールなどの改造を施した「旧四車會」や「ラメSP」というシリーズもリリースしており、根強い人気がある。 カーモデルの主要シリーズは下記に記す。なお、特記や注記がない場合は全て1/24で発売されている。 なお、道路交通法上の"集団暴走行為"を行わない、一般道での高速走行を目的とした改変を施したいわゆる"街道レーサー"仕様のものや、ドリフト走行に特化した通称"ドリフト族"が用いる仕様など特殊な仕様のもの等もある。 2016年より自動車、バイク等のシリーズ名が「ザ☆〇〇」シリーズに順次変更されている(以下本稿では「☆」については「・」に置き換える)。「ザ・〇〇」シリーズのロゴタイプはかつての「ザ・チューニングカー」のものを流用し、各シリーズのロゴにはそれぞれイメージカラーが付いている。 ザ・モデルカー 80年代に発売された「ザ・チューニングカー」シリーズをルーツに持つ現在の定番シリーズ。本シリーズのイメージカラーはブルー。一部旧モデルの軽自動車で1/20もあるが基本的には1/24スケールで、それまでの「ザ・ベストカーGT/ヴィンテージ」「ザ・スカイライン」「ミニバン」等のシリーズを統一している。基本的に国内外の乗用車だけでなく、軽トラックやライトバン等の商用車やレーシングカーやメーカーカスタム車、果てはパトカーやタクシー車両も存在する(パトカーについては独立した新シリーズとして展開するため今後は本ラインナップから外れ、タクシーについてはSP扱いとなり別途ナンバリングされている)。 本シリーズの特徴としてアルミ製のナンバープレートが一部を除く全車種に追加され(それに合わせ、文字のみのナンバーデカールも用意される)、車種によっては不要部品扱いでエアロパーツやローダウンパーツ、旧「スリットマスク」シリーズのパーツなどのサービスパーツ等が封入されたり純正ホイールが新規で制作されるモデルも有る。 以前のシリーズになかった試みとして、それまで別々の商品として発売されていた兄弟車種、前期・後期型、グレード違い等の車種を一つのパッケージとして発売したり(大半が選択式だが、ボディ形状の異なる兄弟車用にボディを2台分入れた選択型や2台分の部品を入れて2台組み立てられるキットも存在する)、旧イマイ製の1/20軽自動車モデルでは異なる車種を2台セットでパッケージングしたモデルも発売されている。 ザ・チューンドカー/ザ・チューンドパーツ 「SパッケージバージョンR」や「VIPCARシリーズ」「ピックアップシリーズ」などのカスタム車両をメインとしたシリーズ。「ザ・モデルカー」と同時に新シリーズとして立ち上げられた。シリーズのイメージカラーはレッド。 ホイール等のパーツ単体として発売されていた「Sパーツ」シリーズも同時に「ザ・チューンドパーツ」へ変更された。シリーズのイメージカラーはグリーン。 ザ・スナップキット 1/32スケールで展開される、プラモデル初心者をメインにした接着剤不要のスナップフィットタイプのキット。愛称は「楽プラ」。ボディ色をプラスチック材料で再現したり、本来塗装する部分を付属のシールで対応することにより塗装不要化を実現、1車種に複数のボディカラーを展開。内装もコクピットやドア内張りを一体化(ハンドル部品を装着し折り畳むことで内装が完成する)、シャーシ下部の再現を省略化するなどして部品点数を抑えており、後発商品では車高が調整できるよう改良もされている。 パッケージは箱表面に大きく「THE☆SNAPKIT」と表記されており、説明書等では低年齢の子供向けにルビ(ふりがな)が振られている。そのため、他の「ザ・○○」シリーズとはシリーズ展開が異なる。 ザ・パトロールカー ザ・モデルカーシリーズより独立した、警察車両をメインに扱うシリーズ。イメージカラーは金色。同様のシリーズが過去に「ザ・パトカー」として展開していたが、そのシリーズとの関連性はない。 ザ・ハイソカー 80年代に大流行したハイソカーの当時風にカスタムしたシリーズ。パッケージレイアウトは後述するグラチャンシリーズなどの改造車系シリーズに近い。イメージカラーは黒と金と銀(もしくは黒と黄色とグレー)。 リバティウォークシリーズ 愛知県に店舗を構えるカスタムショップのシリーズ。静岡ホビーショー開催時のアオシマブースで実車を展示することがある。車種ラインナップは日産の旧車もしくはR35GT-Rが多い。パッケージ側面に写っている代表の「シャコタンコヤジ」こと加藤渉の写真には常に黒目線が入っている。 プリペイントシリーズ ボディやパーツに塗装が施されており、そのまま組み立てるだけでリアルな仕上がりになるキット。 グラチャンシリーズ 80年代の街道レーサー風の車両をモデル化したシリーズ。パッケージに大きくシリーズ名が描かれており、同様のパッケージレイアウトは過去に発売された「旧四車會」や「チキチキレーシング」「プチアゲ」等のシリーズから継承、前述のザ・ハイソカーにも受け継がれている。派生モデルとして「もっとグラチャン」や「グラチャン89」もある。 ヘビーフレイト・ミドルフレイト・バリューカスタム 2008年に登場、1/32のみリリース。ノーマルトラックのキットとしてはビッグカスタムの後継にあたる。大型及び中型トラックのノーマル車のモデルだが、それまで各キット共通コンポーネンツだったシャーシを車種毎に専用シャーシを再現したシリーズ。荷台もビッグカスタム から流用せず、実在モデルをこのシリーズで新規に作成されたものが使用される。荷台は扉が開閉可能で、内部まで作り込まれるようになった。キャビンについて一部は当シリーズでの新規製作だが、グランドプロフィア、日野・H系トレーラー、2007年以降のスーパーグレートなど比較的模型化年次の新しい車種はビッグカスタムシリーズからキャリーオーバーして登場している。以前のシリーズでは存在しなかったトラクタ単体・トレーラー単体でのキットも展開されている。新シリーズ年次が比較的新しかったためか、「ザ・〇〇」シリーズへの名称変更はされなかった。 ミドルフレイトはヘビーフレイトの中型版で、4代目いすゞ・フォワード及び5代目日野・レンジャーがモデル化。レンジャーはカスタムシリーズでラインナップされており模型化年次が2007年と比較的新しかったため、キャビン・内装の部品を流用してそれ以外を新造している。2018年以降はこれらの車種もヘビーフレイトに統一されることとなった。 旧カスタムシリーズのもう一つの後継として「バリューカスタム」が存在する。こちらは2017年より展開されており、バリューデコトラとして製品化した車両のベースモデルを不定期に発売、アオシマの直営通販限定の限定数販売とし、通常のパッケージは用意せず段ボールによる簡易包装(箱にバリューカスタムのシールが貼ってある)という形にして旧カスタムシリーズよりも価格を抑えている。 移動販売シリーズ 80年代に「キャリアカー」シリーズとして発売された、スズキ・キャリイのパネルバンをベースとした移動販売車両を現代風にリニューアルする形で2013年に発売、2021年に再販。おでんやたこ焼きと言った飲食系からゲームセンターやお祭りの神輿など多種多様の車両がリリースされる。基本的に架空車両ではあるが、やきとり竜鳳やスターケバブなど実在する企業の名を冠したモデルも発売された。 バスシリーズ 日本のバス会社に実在する路線バスおよび観光バスのモデル。1/32のみリリース。 ワーキングビークルシリーズ 「働く車両」をモデルとしたスケールキット。当初は2016年に1/72消防車2種がラインナップされたが2020年に仕切り直しとなり、現在は1/80の路線バスモデルを中心に発売されている。 かつてバンダイからも同名シリーズが1/150のブラインドミニカーとして発売されていたが、本シリーズとは関連はない。 特殊荷役シリーズ フォークリフトやターレットといった工場や倉庫、卸売市場などで荷物の運搬や積み下ろしに使用される車両のシリーズ。1/32のみリリース。 アクセサリーとして冷凍マグロやパレットなどのパーツが別売されている。 コレクションスケールシリーズ タイアップのある1/32トラックモデルに充てられたシリーズ。基本的にSP扱いとなる。2018年に「高収入求人情報 バニラ宣伝カー」の4t車が発売された他、2021年には映画出演車両をモデルとした大型車がリリースされた。
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