海外人気
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「NARUTO -ナルト-」の記事における「海外人気」の解説
日本国内にも増して、海外では極めて人気が高く、2000年代を代表する『ドラゴンボール』の後継作品として認知されている。アニメ放映は80ヵ国以上、ライセンス商品は90ヵ国以上で販売されている。海外では最も有名な日本のアニメの1つとなっており、本作きっかけで日本の文化・アニメなどに興味を持った人達が多い。 ・2005年9月、米国カートゥーンネットワークで『NARUTO』の放映が始まった。前評判が非常に高く、第2の『ドラゴンボール』になるかもしれないと関係者の高い期待を背負っての登場であり、その期待に応えるようにターゲット層では過去4週間の同時間帯の平均視聴をかなり上回り、大成功となった。 ・2006年、本作の主人公のうずまきナルトが「ニューズウィーク日本版」2006年10月18日号の特集「世界が尊敬する日本人100」に架空の人物として唯一選出された。架空の日本人が選出されたのは史上初の快挙である。 ・2006年、米国版の単行本7巻が米国でその年に出版された書籍から最も優れた作品を選ぶクィル賞(Quill Award)のグラフィックノベル部門を受賞した。グラフィックノベル部門で日本のマンガが同賞を獲得したのは史上初であり、その売れ行きは米国の出版界のなかで人気を増しつつある日本のマンガのなかでも、群を抜いていると評された。 ・2007年、米国のインターネット関連情報サイトTechCrunchによると、2007年の1年間の米国Yahoo!の検索エンジンで最も検索数の多かったキーワードランキングで、1位のブリトニー・スピアーズ、2位のWWE、さらに3位のパリス・ヒルトンに続き『NARUTO』が4位となった。『NARUTO』は、今回、検索ベスト10に入った唯一のアニメのキャラクターであるだけでなく、米国の全アニメーション、マンガ、映画も含めてベスト10入りした唯一のキャラクターでもある。 ・2009年、米Yahooの検索ワードランキングで6位につけ、テレビアニメが高視聴率を記録している。中国では『NARUTO』の配信再生回数は何十億回にも達する。 ・2009年、Google世界急上昇ワードランキングでエンタテインメント部門において、1位「マイケル・ジャクソン」、2位「トランスフォーマー」、3位「エミネム」に続いて『NARUTO疾風伝』が世界第4位につけた。 ・2011年、人気アニメランキング調査では、『BLEACH』と『ONE PIECE』をそれぞれ2位と3位に抑えて南米で1位となった。 ・2012年11月、その人気の高さゆえ、海外で熱狂的ファンを持ち過ぎたため、NARUTOファンのロシア人の少年が本作の人気キャラクターうちはイタチの後追い自殺をしてしまったというショッキングな事件も起こってしまった。 ・2014年、JASRACは、海外の著作権管理団体からの入金が最も多かった作品に与えられる国際賞を高梨康治が作曲したアニメ『NARUTOーナルトー疾風伝』のBGMが2年連続で受賞したと発表し、海外での人気の高さを証明した。 ・2014年、アジア各国で検索されたキーワードランキングでは日本、韓国、台湾、香港、マレーシア、インドネシア、フィリピンの7カ国にて『NARUTO』に関連するキーワードが上位にランクインした。具体的にはそれぞれ日本で8,9位、韓国で1,3,6位、台湾で4,5位、香港で5,7位、マレーシアで7位、インドネシアで3,10位、フィリピンで5位である。 ・2017年11月〜2018年10月にかけて行われた調査では、NARUTOのアニメ聖地も世界中で大人気であり、徳島県鳴門市(作品の舞台ではないがナルトをかけたイベントなどが行われている)その話題件数は約1年で88万件以上も記録し、これは日本アニメの中で2位であり、ブラジルでは1位のポケモンを上回る話題量を記録した。 ・2019年の調査では、『名探偵コナン』や『ONE PIECE』と共に東南アジアでも高い人気を誇り、特にインドとインドネシアでは、好きな日本のコンテンツと有名な日本のコンテンツでそれぞれ1位を獲得している。 ・2019年、フランスの新聞ル・モンドがJapan Expo開催20回目を迎えたのを機に発表した「日本の傑作漫画20選」に選出され、その中でも本作が1番最初に名前が挙げられた。 ・2020年1月13日、大手アニメ配信サービスCrunchyrollの発表によると、同シリーズが2010年代に世界で最も視聴されたアニメと認定された。特に北米、中東、アジアで視聴回数1位を獲得している。 ・2020年、その人気から中国上海では『NARUTO』の常設屋内型キャラクターテーマパーク「NARUTO WORLD(火影忍者世界)」が誕生した。 ・2021年には、完結後も「NARUTO-ナルト-疾風伝」は世界中で人気を得ており、海外からの分配の約6割を占めるアメリカのほか、ドイツ、フランス、ブラジルなど世界中で幅広く放送され、『NARUTOーナルトー疾風伝』のBGMが2013年,2014年,2020年に続き通算4度目のJASRAC国際賞を受賞した。 ・2021年2月には、その海外人気の高さから、テレビ東京は『NARUTOーナルトー』シリーズを『フルーツバスケット』とともにサウジアラビア・UAE・クウェート・エジプトなどのアラビア語圏の中東・北アフリカ地域で、動画配信サービス「STARZPLAY」にて、英語・アラビア語字幕付きで配信すると発表した。 ・2022年1月19日の発表では、2021年の1年間に世界で視聴回数が多かったアニメの上位に選出され、完結した今でも世界トップクラスの人気を維持し続けている。 ・2022年5月、音楽配信、カラオケ、CMなど、前年度に[JASRAC]からの著作物使用料の分配額が多かった作品の作詞者・作曲者・音楽出版社の功績と栄誉を称え表彰するJASRAC賞の国際賞をテレビ東京のテレビアニメ「NARUTO-ナルト-疾風伝」のBGMが、3年連続通算5度目の受賞を果たし、ポケモンと並ぶ歴代最多記録となった。アメリカ、フランス、ドイツからの分配が全体の93%を占めるほか、カナダ、マレーシア、ブラジルなど合計25の国・地域の団体から分配があるなど世界各国で利用された。 ・また本作に登場するキャラクターの走り方、通称「ナルト走り」が全米などで社会現象を巻き起こすほど大人気である。2017年頃から「ナルト走りチャレンジ」なるイベントが世界各地で開催され、2019年には1人のファンがFacebookで呼びかけたエリア51突入イベントが米軍を巻き込む騒動を引き起こす程の反響があった。
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