出版界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 23:54 UTC 版)
『ウルトラQ』をはじめとするこれらの作品は、『週刊少年マガジン』など子供漫画雑誌でもこぞって採り上げられ、番組を漫画化した「怪獣漫画」というジャンルを生み出した。内田勝編集長の後押しの下、『ウルトラマン』が週刊少年マガジンで連載された時期の同誌の売り上げは、史上初の100万部を突破。その効果は甚大なものであった。 出版社もタイアップ企画に積極的に動き、講談社は『ウルトラマン』、小学館は『キャプテンウルトラ』などとそれぞれの番組の独占掲載権を獲得、各社によってカラーの違った特集記事が派手に展開された。また、漫画形式とは別に、小松崎茂、梶田達二、南村喬之、前村教綱といった画家たちにより、それまでの「戦記イラスト」の流れを汲んだ特集として、詳細なイラストによるグラビア図解が各週刊漫画雑誌の毎号の誌面を彩った。これらの画家による絵物語形式の「図鑑」も各社こぞって刊行、ケイブンシャは、劇中フィルムから焼いた原版から、写真主体の怪獣図鑑を発行した。 この時期に生まれたジャンルとして特筆されるのは、大伴昌司による「怪獣の内部図解」という企画だった。円谷作品を中心に、怪獣の内部構造を奔放なイメージで上記の画家たちのイラストを基に解説するこの「解剖図」は大評判となった。しかしのちに、肝心の円谷特技プロから反発を受けることとなっている。
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