海外で人気を得たことに対する指摘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 06:58 UTC 版)
「BABYMETAL」の記事における「海外で人気を得たことに対する指摘」の解説
マーティ・フリードマンBABYMETALが海外で受け入れられた理由として「“メタル+アイドル”が世界に類を見ないものだったこと」、「ミュージシャンを集めて“神バンド”を結成、アルバム制作や世界ツアーに対応できるようにしたこと」、「ほとんど日本語で歌っていること」、「一番重要なのは結成から彼女たち自身が大きく成長したこと」を挙げた。 中野信子(脳科学者)BABYMETALを「西洋のキリスト教文化圏に、突如舞い降りた謎の巫女たち。その異質性が魅力」と述べた。「海外でkawaii文化というのは、キッチュでストレンジなもの」なので、BABYMETALは「魔法使いのような不思議な怖さも評価されている。"ジャパニーズホラー"に近い部分もある」と論じた。 『週刊東洋経済』2016年5月28日号にてエンターテイメントビジネスの輸出という観点からBABYMETALは見逃せないと論じ、そこに寄稿した明治大学経営学部教授・大石芳裕は「メタルはロックから派生したジャンルで、個々の国においてはロックより小さい市場だが、それらを足し上げてみると、無視できないニーズがある」こと、ライブの感動をYouTubeなどでシェアできる「SNS時代に合致した」ことを指摘した。 伊藤政則(音楽評論家)海外人気のきっかけとしてメタリカに同行したカメラマン(ロス・ハルフィン)が「サマーソニック 2012」でBABYMETALに驚愕してメタリカのラーズ・ウルリッヒへ伝えたことを挙げた。ただしこれは「サマーソニック 2013」の出来事と考えられる。ラーズはサマーソニック 2013でステージ脇からBABYMETALのライブを観て好印象を抱き、楽屋でフォト・セッション、それがメタリカのオフィシャルSNSで発信された。これはkawaii文化に親しんでいなかった海外のメタル・ファンに、BABYMETALが知れ渡るきっかけとなった。 ほかのライター/編集者音楽誌を手掛ける宮内健は「英雄神話構造、もしくは『ヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅路)』構造の物語が形成されている」「ソロではなく三人組で、強固な信頼関係を構築した」「三人のプロ意識の高さ・芸能という職業への理解と洞察」という点を挙げた。 BABYMETALに関する著書を出版したカネコシュウヘイは「どの国でも、誰でもベビメタファンであるアイコンが共有されている。ライブでファンの一体感が生まれやすいのは、ベビメタのコンセプトが変わっておらず、誰でもファンのスタイルを貫けるから」とした。 BABYMETALの初公演記事を執筆した斉藤貴志は海外人気の理由として、(1)本格メタルを可愛らしい少女たちが歌い踊るというギャップと、(2)既存のアイドル市場で争わなかったことを挙げた。
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