歯周炎は生活習慣病の一つとして取り上げられています。歯周炎も明確な自覚症状が現れないうちに重篤な症状を起こすことが多いためです。その進行は、プラークや歯石の付着、歯列の異常、歯ぎしりなどにより歯周ポケットが形成されます。やがて歯槽骨が溶かされるため、歯がグラグラ動き出し、最終的には抜け落ちてしまうこともあります。また、その過程ではポケットからの排膿、腫脹などが起こります。
その原因は
(1)局所因子として:細菌、歯や歯列、う蝕、口腔清掃状態、修復物、唾液分泌量など
(2)全身的因子:内分泌の変化(妊娠、生理など)、栄養状態(ビタミンの欠乏など)、血液疾患(白血病など)、代謝障害(糖尿病など)、服用薬剤の影響(抗てんかん剤、免疫抑制剤など
(3)生活習慣因子:食習慣、アルコール、タバコなど
(4)社会心理因子:さまざまなストレス因子。ストレスに対する不適応が免疫、炎症、回復機能を損なうためです。
現在、生活習慣病である糖尿病、心臓血管疾患、呼吸器疾患、骨粗しょう症、早産などが歯周炎と関連していると言われています。
歯周炎
別名:歯槽膿漏
歯周病
(歯槽膿漏 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/12 14:35 UTC 版)
歯周病(ししゅうびょう)とは、歯肉、セメント質、歯根膜および歯槽骨より構成される歯周組織に発生する慢性疾患の総称である。歯周疾患(ししゅうしっかん)、ペリオ(perio)ともいい、ペリオは治療のことを指すこともある。ただし、歯髄疾患に起因する根尖性歯周炎、口内炎などの粘膜疾患、歯周組織に波及する悪性腫瘍は含まない。歯を失う原因となる最も多い病気[1][2]であり、歯周病菌が原因の歯周病は「世界で最も蔓延している感染症」とも言われる[3]。日本でも日本人が歯を失う原因の第一位は虫歯ではなく歯周病である[4]。
- 1 歯周病とは
- 2 歯周病の概要
「歯槽膿漏」の例文・使い方・用例・文例
- 歯槽膿漏のページへのリンク