検察の捜査における問題点とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 検察の捜査における問題点の意味・解説 

検察の捜査における問題点

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 06:03 UTC 版)

陸山会事件」の記事における「検察の捜査における問題点」の解説

リーク問題 鈴木宗男衆議院議員2010年1月12日、自らのブログに、石川に「あなたの方で情報提供しているのか。サービスしているのか」と聞き石川が「そんなことはしていません。ただ検事供述した話が、そのまま新聞『 』カギ括弧)で使われています。検察リーク漏洩)したとしか思えません。ひどい話です」と答えたと書いている。その上で鈴木は、『新聞では「関係者となっている。その関係者は、石川代議士検察官どちらかである。石川代議士明確に否定している。だとするなら、もう一方当事者である検察行き着くことになる』とし、『私自身8年前のメディアバッシングを想い出しながら権力側のリーク世論誘導国策捜査は、私の時でやめてもらいたい、私で最後にしてほしいとつくづく思う』と検察及びマスコミ批判した1月15日東京地検特捜部石川逮捕したことについては、「証拠隠滅恐れもないのになぜ身柄をとる必要があるのか。異常としか言えない」「このまま民主党政権続けば自分たちがどうなるかわからないから暴走したのだろう。鳩山政権つぶしだと受け止めている」と検察行為批判した石川議員女性秘書取調べ問題 週刊朝日2010年2月12日号で「子ども“人質”に女性秘書恫喝10時間」という記事掲載された。それによると、1月26日東京地検特捜部検事民野健治石川女性秘書事情聴取呼び出したが、10時間もの取調べ及んだことや幼い子供連絡取れないまま、圧迫質問を受け続けて難聴になったという内容になっている女性秘書には、3歳5歳の子どもがおり、取り調べ途中保育園二人迎えに行く時間迫っているため、「必ず戻ってくるから、子どもを迎えに行かせてほしい」「せめて電話だけでもかけさせてほしい」と懇願した聞き入れられず、この時、検事は「何言っちゃってんの?そんなに人生甘くないでしょ?」と発言したという。また、どこからか入手して来た彼女の子どもの写真パソコン見せて、「母親逮捕されたら子どもたちはどう思うか」と恫喝したという。 東京地検事実無根として同誌の山口一臣編集長あてに抗議文を送ったことを明らかにした。検察当局捜査関連記事出版元抗議するのは異例である。 元秘書3人の供述調書 2010年1月大久保供述調書を5通とられた。しかし、その作成者同年9月大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件証拠改ざん罪で逮捕され前田恒彦であり、検察事務官立ち合わせないまま、供述調書作成されていたことが判明した検察供述調書5通の証拠申請撤回した。 さらに、2011年6月30日付に元秘書2人への捜査段階取り調べが「威迫ともいうべき心理的圧迫小沢氏の不起訴という利益誘導があった」と認定され検察側が証拠請求した38通の捜査段階元秘書2人供述調書の内12通の任意性が否定され一部不採用決定した任意性が否定され調書には政治資金収支報告書虚偽記載について大久保小沢報告して了承得たとする調書含まれていた。 一方で小沢一郎公判指定弁護士大久保元秘書3人の捜査段階供述調書証拠申請していたが、供述調書大部分任意性が否定され一部不採用決定した虚偽捜査報告書問題 石川は再聴取の際に持ち込んだICレコーダー録音をしていたが、その際実際にはなかったやり取り捜査報告書記載されていた。更に、起訴相当議決行った東京第5検察審査会提出され捜査報告書では、田代政弘作成した報告書評価した特捜部副部長作成した報告書について当時東京地検特捜部長・佐久間達哉記載部分アンダーライン引いたり、供述内容書き加えたりされていたことが報道された。 この捜査報告書小沢起訴議決にもつながったとされ、弁護側は強制起訴無効主張したが、東京地方裁判所2012年4月26日小沢への判決で「検察審査会提出され証拠裁判所の中で証拠能力否定すれば」強制起訴自体は有効とした。しかし、この判決の中で、「検察官が、公判において証人となる可能性の高い重要な人物対し任意性に疑いのある方法取り調べて供述調書作成し、その取調状況について事実反す内容捜査報告書作成した上で、これらを検察審査会送付するなどということはあってはならないことである」「本件審理経過等に照らせば、本件においては事実反す内容捜査報告書作成され理由経緯等詳細原因究明等については、検察庁等において、十分調査の上で対応がなされることが相当であるというべきである」と、検察厳しく批判した田代は「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」から虚偽有印公文書作成行使偽証容疑2012年1月12日告発された。さらに同会は、2012年6月27日陸山会事件捜査に関わった佐久間木村匡良大鶴基成齋藤隆博吉田正喜堺徹の各検事検察審査会対す偽計業務妨害虚偽有印公文書作成行使犯人隠避などで告発した最高検察庁2012年5月までに「記憶混同した」と繰り返す田代証言全面採用、また当時の上司らも「虚偽とは知らなかった」と説明したことを理由に、不起訴とする方針採用したが、4月26日判決での裁判所からの厳し検察批判や、市民団体による連続した告発、さらに後述する報告書ネット流出問題など処分ずれ込んだ。この再聴取に関しては、田代検事が「石川議員捜査段階供述維持させるよう一部幹部から指示された」と述べていたことが報道されている。 2012年5月2日夜よりネット上に供述とされるもの、及び調書とされるものの2文書投稿され告発団体代表のもとにメール通知送られたことで発覚した。 この虚偽捜査報告書について、流出事実知った当時法務大臣小川敏夫が、検察田代個人記憶違いとして幕引き図っているのはおかしいとして再調査指示指揮権発動当時内閣総理大臣野田佳彦相談した認められなかった。小川インタビューで、この件が理由解任された旨をほのめかしている。 2012年6月27日田代嫌疑不十分不起訴処分とした上で減給処分、他の検察幹部嫌疑なし不起訴処分とした上で戒告処分出た田代同日辞職した。さらに監督責任問われ当時東京地方検察庁検事正・岩村修二検事厳重注意処分を、当時東京地方検察庁特捜部長の佐久間が、戒告懲戒処分を受けるなどした。 上記のように、検察調査はあくまで『田代検事個人記憶違いによる過失』としているが、産経は、司法修習生時代親しい仲だった男性弁護士の弁として「今回問題は、上から言われたことをきちっとやったことで起きたのだろう」と田代人柄から『検察組織的犯行』を匂わす記事載せている。 市民団体は、この不起訴処分受けて7月2日検事総長笠間治雄以下6名の最高検東京高検東京地検幹部犯人隠避刑事告発、さらに、不起訴処分とともに記者配布され最高検調査報告書そのもの犯人隠避に当たるとしてさらなる追加告発検察審査会申し立て明言した2013年4月19日東京第一検察審査会田代検事不起訴不当を、元上司について不起訴相当それぞれ議決し4月22日発表された。検察田代検事に対して再度捜査行ったが、7月31日不起訴処分とした。

※この「検察の捜査における問題点」の解説は、「陸山会事件」の解説の一部です。
「検察の捜査における問題点」を含む「陸山会事件」の記事については、「陸山会事件」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「検察の捜査における問題点」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「検察の捜査における問題点」の関連用語

検察の捜査における問題点のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



検察の捜査における問題点のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの陸山会事件 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS