川本家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 23:50 UTC 版)
零の住む六月町の隣町の三月町の住人。以下の3姉妹は、本作におけるヒロイン。 川本あかり(かわもと あかり) 声 - 茅野愛衣 / 演 - 倉科カナ 川本家の長女。年齢は単行本9巻の時点で23歳。身長は、アニメ第1期時点で165センチメートル。ただし、原作初期では170センチメートルの零よりも身長が高めに描かれていた。 亡き母親の代わりに妹たちの面倒を見ながら、昼は祖父の経営する和菓子屋・三日月堂の手伝いに従事し、週に2回ほど夜に伯母の経営する銀座の店・美咲でホステスとして働きながら家計を支える。銀座では評判の美人でスタイルも非常に良く、常連客である棋士たちにもファンが多い。将来的に、三日月堂を引き継ぐことを考えている。 猫・鳥・人間を問わず、痩せている生物を放っておけない性質で、拾ってきては食べ物を与えて太らせるなど、変わった面倒見の価値観を持っている。ふくよかな体格には目がなく、初対面の二海堂の体格を目の当たりにし、見とれたことも。料理が得意であり、ひなたと共に零を気にかけ、零の不摂生を嘆くこともある。 早くに亡くなった母との約束を守るため、ひなたとモモのために母親を思わせる服を着たり口調を真似たりするようになる。ただし、このことが実年齢以上に年上と思われたり、「所帯じみてる」と当時の同級生男子から敬遠される原因になったことも。妹たちの母親代わりを務めるため普段は気を張っているが、ひなたがいじめの標的にされた際は動揺し、時に涙を流すこともあった。 金銭感覚はしっかりしているが食べる量やカロリーに関する計算はかなりどんぶり勘定で、ひなたと共に食べ過ぎては後悔する模様もたびたび描かれている。あからさまでは無いものの連載初期に比べて太り気味になっている模様で、美咲から「バーのドレスがどれも着られなくなった」と苦言を呈された。 川本ひなた(かわもと ひなた) 声 - 花澤香菜 / 演 - 清原果耶 川本家の次女。初登場時は中学2年生、単行本5巻以降は3年生に進級、単行本9巻で零が通う私立駒橋高校に入学する。身長は、アニメ第1期時点で150センチメートル。姉とは対照的に小柄で華奢な体型。髪型は当初ツインテールだったが、高校進学を機にボブカットに変える。作中では、「ひな」「ひなちゃん」と呼ばれる場合が多い。 妹の面倒や祖父の店、家事手伝いをこなすしっかり者で、気配り上手な心優しい性格。零曰く元気になったりしょんぼりしたり怒ったり、あらゆる意味で「活発」な女の子。反面、家族に弱みを見せないなど、繊細な面もある。つぐみからの、「零と交際してはどうか」との再三の進言になかなか応じなかったなど、頑固な一面もある。その後、単行本15巻にて、零の2回目の告白を受け入れる。 佐倉ちほをいじめからかばったことで今度は自身がいじめの標的にされるが、涙ながらも「私のした事はぜったいまちがってなんかない!!」と叫ぶ姿は、零を過去の心の傷から救い出した。 高校では「手作り部」に入部し、つぐみという友人ができた。姉同様、将来は三日月堂を引き継ぐことを考えている。 ストレートな性格は、『ONE PIECE』のモンキー・D・ルフィがモチーフと作者はコメントしている。 ファンブック初級編時点では、零のことはお兄ちゃんというより弟と思っていることが判明。 川本モモ(かわもと モモ) 声 - 久野美咲 / 演 - 新津ちせ 川本家の三女。身長は、アニメ第1期時点で98センチメートル。保育園に通う園児。天真爛漫で零や姉たちに甘える。 作中に登場するアニメのキャラクター・ボドロに体型が似ている二海堂にも懐いている。 川本相米二(かわもと そめじ) 声 - 千葉繁 / 演 - 前田吟 川本家の母方の祖父。美香子と美咲の父親で、和菓子屋・三日月堂の店主を務める。孫娘たちをこよなく愛し、特に三女のモモには甘い。戦後の少年時代に両親と弟を亡くし懸命に生きてきたため、境遇が似た零に対して思い入れがある。将棋ファンでもあり、零の対局について関心を寄せている。 初めは「好きに生きて好きに死ぬ」を信条としてきたが、妻と娘に先立たれたため、3姉妹が一人で金屏風の前に立たせまいと「石にしがみついてでも生きる」と決意し、定期的に古馴染みの医者の診察を受けている。作中で一度不整脈で倒れ入院するが、後に退院する。 娘である美香子や妻の彩、孫のあかりたちの人生を私利私欲で潰した誠二郎を憎んでおり、現在もその感情は継続している。 美咲(みさき) 声 - 根谷美智子 / 演 - 板谷由夏 3姉妹の伯母。あかりが勤める銀座のスナック・美咲のママ。川本家の3姉妹を気にかけ、あかりを家事から解放するために店のホステスとして雇っている。店を盛り上げるためにあかりをちゃっかり利用するなど、商売っ気が強い。あかりに憧れる客からあかりを守りつつ金を巻き上げようとし、その姿は相米二に「鬼」と恐れさせるほどである。ただし、金に汚いというわけではない。既婚者。ひなたが高校進学直前の時点で52歳。 店の常連には、棋士や将棋連盟の関係者、企業主などが多い。相米二曰く「外面だけはいつも最高だった」。 マメで料理好きだった母・彩や妹・美香子と違い、食べる専門。 誠二郎の気質を知る人間の一人で、あかりたちに取り入ろうとするのを幾度となく間に入る一方で「父親の悪い所をこれ以上あかりたちに知ってほしくなかった」と零に心情を吐露した。 映画版では、姓が川本と設定されている。そのため原作とは違い、既婚者なのか不明で、妻姓にしたのか未婚か離婚したのかなどについては特に描写がない。 川本美香子(かわもと みかこ) 声 - 高橋美佳子 / 演 - 奥貫薫 川本家の3姉妹の母親で、相米二の娘であり美咲の妹。物語開始時点で既に故人。気立てがよく働き者で、両親である相米二・彩とともに三日月堂を切り盛りしていた。 夫(あかり・ひなた・モモの実父)であった誠二郎との離婚後、女手一つで娘たちを育てていた。 三日月堂名物「三日月焼」の考案者。元々料理と和菓子が好きだったため、見よう見まねで試作を作っては相米二に見せていた。彩と共に「お金かけず手間かけて」を信条にしており、人を喜ばせる料理や飾りに工夫をこらすことに長けており、甘いものからしょっぱいものまでこさえては三日月堂に行列を作ったと相米二を感服させた。 川本彩(かわもと さい) 声 - 大地葉 相米二の妻で、美咲・美香子の母親。物語開始時点で既に故人。働き者で家族を大事に思っており、娘の美香子・相米二と共に三日月堂を切り盛りしていた。マメな性格で料理などに工夫を凝らす技術が高く、それを娘たちに伝え、それらは現在はあかりたちに継承されている。
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