川本三郎と菊井良治の出会いとは? わかりやすく解説

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川本三郎と菊井良治の出会い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 00:26 UTC 版)

朝霞自衛官殺害事件」の記事における「川本三郎と菊井良治の出会い」の解説

1971年昭和46年2月17日真岡銃砲店襲撃事件があった日の翌日2月18日木曜日)、朝日新聞東京本社ある朝ジャーナル編集部電話があった。木曜日朝日ジャーナル編集部休みだった為、隣の週刊朝日編集部員Nが応対した。男は“梅本”と名乗り京浜安保共闘幹部真岡事件について話したいので記者寄越して欲しい、という内容だった。 Nは“梅本”に指定された場所で、京浜安保共闘幹部大杉”と会った。実は“梅本”と“大杉”は共に菊井であり、菊井が“梅本”と名乗って電話をかけ、“大杉”と成り済ましてNに会い菊井一人二役演じて朝日新聞接触していた事が後になってわかった。 Nと“大杉”こと菊井は、朝日出版局がよく使用する築地旅館移動同僚川本三郎記者呼び寄せてインタビュー取材行ったインタビュー成果は、3月5日号の『週刊朝日』で「独占インタビュー」として掲載された。 記事次のような書き出しであったナゾ過激派といわれる京浜安保共闘とは、果たして何ものなのか。本誌は、事件直後、同派の幹部称するメンバー連絡をとるのに成功した。そのインタビューからお伝えしよう。 黒いサングラスをかけて現れ……(中略)……背広セーターきちんとしていた。年齢三十歳近く大学少壮学者といったタイプだが『地下生活』のせいか、顔に緊張の色は隠せなかった。…… 記事は「自衛隊からカービン銃奪って機動隊殲滅し、日本帝国主義倒して革命政権をつくるというもので、次のような内容であった。 「……計画話せないから、イメージ話そう国会中心にしてコンパスで円を描き、その円周上で同時的に蜂起する三鷹交番爆破したかと思うと、新宿デパートが、池袋神田でも爆破が起こる。交通機関破壊する。……大衆のねむりこけている意識呼びさましつつ、他方では武装闘争真髄つきつけていく。大衆は必ずわかってくれると思うが、その道長くけわしい。……略…… インタビュー最後に次のト書き結ばれていた。 インタビュー五時間近く及んだもの静か口調最後まで変わらなかった。アジト転々とする潜行生活のせいだろう、『フロ入りたいですね』と、ふっともらしもした。最後に明日は違う服装をしているから会ってわかりませんよ』といって笑った当時京浜安保共闘ゲリラ闘争で「ナゾ過激派集団」と云われていたが、実績といえば羽田空港に海から数隻のボート上陸したとか、真岡銃砲店襲撃事件ある程度であった。仮に記事計画実行に移すとしたら、最低でも1,000人から1,500人の活動家相当数爆弾銃器、それらを製造するための工作機械が必要であり、男が出目を言っていることは常識判断できるものであった。まして、Nと川本学生問題担当していたから、他の記者より詳しい筈であった。 ところがNと川本菊井のいう事を全面的に信じ切り、取材謝礼として当時では破格10万円を菊井支払ったうえ、余程菊井の事が気に入ったのか、取材後、菊井杉並区阿佐ヶ谷所在川本自宅呼び寄せた。Nが滝田修こと竹本信弘京都大学時代からの親友であることを菊井知ったのは、この日の夜に川本宅で三人談笑しているときであった

※この「川本三郎と菊井良治の出会い」の解説は、「朝霞自衛官殺害事件」の解説の一部です。
「川本三郎と菊井良治の出会い」を含む「朝霞自衛官殺害事件」の記事については、「朝霞自衛官殺害事件」の概要を参照ください。

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