原作・原案との違いとは? わかりやすく解説

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原作・原案との違い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 13:58 UTC 版)

水滸伝 (1973年のテレビドラマ)」の記事における「原作・原案との違い」の解説

以下、小説水滸伝原作漫画横山光輝)を原案表記する林中 全篇通じて主人公として活躍するため、原作では他の人物登場する場面へもかなり顔を出している。キャスト紹介では「林中」と表記されるが、書状人相書きなどでは本来の「林冲表記時折見られる武勇名高く高求から宿敵視され、無実の罪流刑となる。残された妻の小蘭高求奸計によって汚され、さらに林中慕って旅した後に命を落とすなど、悲運連続哀愁帯びたヒーローとなる。多士済々梁山泊事実上頭領と見なされており(ただし名目上頭領晁蓋宋江盧俊義譲っている)、「梁山泊背骨」と称された。なお、登場人物多く、しばしば出演する人数制限されるこのドラマにおいて、全26話すべてに登場するのは林中扈三娘高求のみである。 高求 本来は高俅。原案・原作での洪信役割兼ね竜虎山伏魔殿から百八星野に放つのは彼である。原作よりも野心高い人物として設定されており、近衛軍総司令の座に飽きたらず、宰相蔡京をも殺してその地位奪い最終的に徽宗皇帝すら倒して自ら王朝築こうとするほどの野心家である。チンピラあがりの卑しい側面はあまり描かれず、演ずる佐藤キャラクターもあってかなり重厚な悪役となっている。林中宿敵としてつけ狙う原案・原作での梁山泊軍目的朝廷帰順し四方の賊を平定することだが、本作では高求打倒し大宋国の平和を民衆の手取り戻すことこそが目標となっている。 扈三娘 原作では梁山泊軍による祝家荘攻めまで登場しないが、本作では第1回に扈家荘から高求への生きた献上品として登場して以来様々な場面で活躍する。妻があることを知りながら林中あこがれ似た恋心抱き小蘭亡き後林冲の心の支えとなろうとした。また本作では扈三娘の妹として燕麗(えんれい)というオリジナルキャラクター登場する戴宋かばって死亡)。 史進 流刑になって護送中の林中泊まった家の若殿として第2話登場林中から武術伝授されるその後原案には登場しない原作ではやや後期にあたる)華州での女と勅使まつわるエピソード換骨奪胎されて初期第4話)に登場し、かなり早くから梁山泊入り林中扈三娘に次ぐ長い活躍見せる。 晁蓋 原作では梁山泊軍首領であり、好漢をまとめる立場であるが、本作では林中主人公となるため、ほとんど顔を見せず梁中書十万強奪から梁山泊入りに至る登場の回と、戦死する回のみしか登場しない作中では「梁山泊の脳」と称されるが、「梁山泊背骨」と称される林中こそが中心のようである。なお原案・原作晁蓋射殺した史文恭本作には登場せず、晁蓋故郷・東渓村占拠した豪族・曽家の三男・曽索が殺したことになっている宋江 原作では晁蓋なき後の梁山泊軍首領であり、数々好漢をまとめる立場であるが、本作では林中主人公となるため、原作以上に影が薄い(とはいえ晁蓋よりははるかに出番多く原案と同様、数々好漢慕われている)。はじめは都・開封におり、刑部の頭(裁判官)という設定になっており、林中温情ある裁き下す。のち晁蓋からの書状閻婆借取られ殺してしまうなどは原作と同様(原案ではチンピラ)。 花栄 登場から清風長官劉高誅するまではほぼ原作同じだが、その後すぐに梁山泊入りはせず、旅芸人の白秀英一座原案横山光輝版には登場しない原作水滸伝には登場する。ただし原作では花栄とは無関係なばかりか善人すらない。)に加わり、彼女の仇討ち手伝うなどの独自展開を経て梁山泊入りする。 黄信 原作とは異なり秦明役割兼ねているのは原案同じだが、花栄妹婿ということになっている原作では秦明妻子殺された後、花栄の妹を娶る)。本作では板挟みにあって命を落とした妻の後を追うかのように死亡し結局梁山泊に入ることはない。 呼延灼 原作異なり第1話では近衛軍総司令林中の上司)だったが、高求にその座を奪われ僻地左遷される。呼延儀という息子梁山泊討伐軍を命ぜられるなど、原作とかなり展開が異なり結局梁山泊入りすることはない(連環馬戦法なども登場しない)。 鉄牛 一般に言われる李逵のことである。原案・原作とは異なり戴宗部下ではなく柴進の邸の居候として初登場小旋風と黒旋風類似よるものか)。活躍場所もかなり異なり江州暴れ回る場面武松、母を連れ帰る場面魯智深にとって変わられており、その代わり曽家との関わりにおける段景住役割果たしている。 戴宋戴宗原案・原作異なり初めから梁山泊所属している。一日五百里を走るため、韋駄天戴宋呼ばれている。名前も戴宗ではなく戴宋宋江江州流刑となった際に、先回りして潜入し身分偽って牢城の長となった祝家荘戦いで毒矢受けてからはあまり活躍せず、原案での見せ場である公孫勝迎えにいく鉄牛との道行き扈三娘変わられている。 公孫勝 原案・原作梁山泊軍師として活躍する呉用本作では登場しないため、公孫勝呉用役割担っており、他の好漢からは「軍師」と呼ばれる原案では全篇通じて号の「一清道人」と称されているが、本作ではほとんどが公孫勝通している。原案では僧形坊主頭)をしているが、本作では道士風の恰好であり、またしばしば易者変装する武松 原案では外伝のみに登場原作でも武十回と呼ばれる部分以外はあまり活躍しないが、本作では第一回から登場し林中弟分となる。ただし、原作での武松著名なエピソードである「虎殺し」「西門慶潘金蓮殺害」「鴛鴦」などは全く登場せず、単なる力持ちキャラクターとなっている。江州では原案鉄牛代わりとして活躍するが、その後はほとんど登場しない関勝 原案には登場しない原作では祖先関羽そっくりな長い髭が特徴だが、本作では髭はない。魏定国・単廷玉(単廷珪か?)という部下を持つ。最後に梁山泊入山した108人目好漢となる。 盧俊義 原案・原作には登場しない娘(鳳仙)が、徽宗の后候補として先に登場(のち爆破事故死亡)。本人第24話登場するのみで、梁山泊からの嘘の脅迫招き寄せられて(原案・原作では偽易者占い梁山泊至り好漢たちと意気投合するが、その間北京留守宅奪われる晁蓋亡き後第2代首領として迎えられた、と語られる宋江林中の上下関係は不明)。 轟天雷 原案・原作とはかなり設定異なり西域(サマルカンド・ホラーサーン)で火薬製法学んできた技術者となっている(名前も姓が轟、名が天雷として扱われる)。息子の轟思文(原作郝思文名を借りたものか)とともに梁山泊の厄介となり、彼らのために親子砲を開発するが、あまりの殺傷力の高さに、林中らの助言により破壊し梁山泊を去る。 高廉 原案・原作とは異なり高求従兄弟ではなく匈奴出身の術使いで、高求近衛府における側近となっている(高唐州知事ではない)。公孫勝との術較べはあるが、結局は林中殺されている。 楊志 逃亡した林中捜索する隊長として登場扈三娘惚れる林中との対戦十万貫の護衛失敗吹毛剣に絡む殺人など原案・原作エピソードはかなり順番入れ替えて登場魯達とともに二竜山攻め、その首領となるが「梁山泊出城」と称し結局梁山泊には入らず退場魯智深 林中流刑となった地の牢城監視長として登場後半に至るまで出家前の「魯達」の名で呼ばれることも多い。楊志とともに二竜山を奪うが、なぜか梁山泊入り様々な活躍をする。原作柴進役割である、高官化けて皇帝直訴する役まで果たした阮小二・阮小五・阮小七 石碣正しくはセッケツソンだが原案通りセッカソンと読まれる)の漁師三兄弟原作・原案とほぼ同様の設定ではあるが、原案では梁山泊入りした後はほとんど活躍がない(原作でも梁山泊水軍に入るため、個人レベルでの活躍少ない)のに対し本作ではちょっとした場面でしばしば活躍見せる。前半では「阮小三兄弟」と呼ばれており、「阮小」までが姓であるよう誤解与える(後期では阮三兄弟変更)。 李雲 原案・原作とは異なり花栄師匠という設定息子少を人質にされ、花栄を陥れようとしたが、伴い現れ林中らによって救われた。花栄梁山泊入りをも乞われたが、大道芸日銭を稼ぐ生活に、心も廃れた今を後悔する李雲は、即答避けて他日入山王倫 かつて科挙落第した理由となった女、閻婆惜にだまされ高求籠絡されて、降伏しようとしたところを林中殺される

※この「原作・原案との違い」の解説は、「水滸伝 (1973年のテレビドラマ)」の解説の一部です。
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