初代 TB1型とは? わかりやすく解説

初代 TB1型(2006年 - 2012年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/07 19:56 UTC 版)

アキュラ・RDX」の記事における「初代 TB1型(2006年 - 2012年)」の解説

2005年1月北米国際自動車ショーコンセプトカーとして「RD-X」を世界初公開し2006年1月北米国際自動車ショーではプロトタイプが、同年4月ニューヨーク国際オートショーでは市販モデル発表同年10月8日販売始まった都会に住む将来性豊かな「ヤングプロフェッショナル」を主なターゲットとした、エントリープレミアムクロスオーバーSUVとしている。主なライバルBMW・X3コンセプトデザインHonda R&D Americas行ったが、その後の開発アメリカ人エンジニア主導により日本行なわれた。 プラットフォーム新開発の「グローバル・ライトトラックプラットフォーム」で3代目CR-V2006年 - 2011年)も使用するデザインテーマは「アスレチックアーマー」で、アメリカンフットボールランニングバック力強さイメージし都会マッチするデザインサイズ仕上げたアイポイント高くボンネット低く視認性も高いものとなっている。大きなホイールアーチや短いリアオーバーハング、テールゲートバンパーフラットなリアエンドも特徴一つである。タイヤアキュラ初の18インチサイズを標準装備し、ミシュランオールシーズンタイヤ使用するボディには高張力鋼重量39%に使用されており、フロアのボックスセクションなどには780 MPaグレード使用されている。ステアリングフィールスタビリティロードノイズ低減のためサスペンション周り剛性に特に注意払われた。コンパティビリティ (ACE) 対応ボディとしては、多角形断面のフロントフレームメンバーに高張力鋼使用し上方後方衝撃分散させる構造になっている。リアフレームも多角形断面で、波形デザインにより強度高め衝突時の変形制御するエンジンK23A型にバリアブルフロー・ターボ組み合わせたものが設定され240 hp発生ターボチャージャーへの最適化含め、ボアサイズ、ピストンコンロッドなど大きな変更がされたほか、ベッドプレート型のベアリングキャップやバランサーシャフトなどを始めNVH対策念入りに行っている。最大トルク260 lbs·ft(約35.9 kgf·m)と、発売当初アキュラ最大トルク誇ったバリアブルフロー・ターボ三菱アイシンとの共同開発で、エンジン後方排気直後設置されるホンダ・レジェンド搭載されていたウィングターボのような可動ベーン用いずマツダ・RX-7FC3S 前期型)などに採用されツインスクロールターボ似たシンプルな構造になっているソレノイド駆動するダイヤフラムアクチュエーターによって、フラップのようなフローコントロールバルブを制御し低速時にはタービンインレットを狭め内側スクロールへのみ排ガス流入させることで、タービンを高回転に保つ。コントロールバルブのポジション直接排気ガス流速から計算され全開加速時では約2,000 rpmからバルブ開きだし約2,500 rpm全開となり外側スクロールへも排ガス供給されるこの方式にはバルブピボット高温排ガスから遠ざけることができるというメリットがあり、耐久性信頼性の向上繋がっている。 エンジン上部設置されインタークーラーには、フロントからダクト通って空気直接導かれており、ラム効果により流速高めている。ブースト圧最大13.5 psi(約0.95 kg/cm2)である。エンジンオイル国内メーカーとしては珍しくメーカーにより規格化されたものが指定されている(HTO-06規格)。これはホンダ独自の清浄性試験追加して規格化されたもので、タービン軸で生じデポジット抑制重視したものとなっている(実質的にRDX専用規格)。 トランスミッション5速ATで、パドルシフトが付く。Dレンジでのパドル操作ではATモードへの自動復帰機能付き、Sレンジでは常時マニュアルとなるが、シフトダウン時のオーバーレブ回避機能は働く。 駆動方式は、アキュラ・RLなどに採用されているSH-AWDであるが、2代目アキュラ・MDX同様、後輪2段増速機構が廃止され軽量仕様で、常時1.7%増速され、直進状態での前後輪の回転差は、多板クラッチ吸収している。高速走行時には前後駆動力分配最大9010となる。 インテリアテーマは「ダウンタウンロフト」。前席優先デザイン計器類スイッチ類ドライバー志向設計になっている。10WAYレザートリムパワーシートや、多機能巻きステアリングブーストメーター付きLEDバックライト計器盤、6.5インチのセンターインストルメントパネル、7スピーカー360Wオーディオなどが標準装備リアシート6040分割折りたたみ式、カーゴスペースにはプライバシーカバーを装備するグレード1つのみで、オプションの「テクノロジーパッケージ」にはリアビューカメラ付きナビゲーションリアルタイム交通情報付きアキュラリンク、カスタムマルチインフォメーションディスプレイ、XMラジオ付き10スピーカーアキュラ/ELSサラウンドGPSリンク照度センサーエアコンなどが揃う。 2008年モデルではブルートゥースハンズフリーリンク、2メモリーパワーシート、自動調光バックミラー標準装備となり、「ポリッシュメタルメタリック」ボディカラー追加された。ナビゲーションハワイ州対応し、アキュラリンクの交通情報アップグレードされた。 2009年モデルでは助手席4WAYパワーシート標準となり、「バスクレッドパール」、「クリスタルブラックパール」、「グリージョメタリック」、「パラジウムメタリック」の4色ボディーカラー追加2010年モデルではマイナーチェンジが行われた。新しくFWDモデルラインナップされ、標準仕様ではSH-AWDモデルから約85 kg軽量化果たし燃費が17/22 mpgから19/23 mpgEPA 市街地/高速)に向上している。エクステリアデザインアキュラの共通コンセプトに沿いフロントグリル一新ヘッドライトテールライト前後バンパー、テールパイプ、標準ホイールなども変更された。 インテリアではフットライト電子コンパスリアビューカメラUSBポートなどが標準装備となり、センターコンソール収納強化された。オートヘッドライトも標準となる。「テクノロジーパッケージ」ではナビゲーションシステムなどがアップグレードされた。レザーシートの品質向上や、インテリアカラーが2色追加された。 エンジンターボチャージャーインレットパイプ厚くし、高圧ブースト時のノイズ低減させた。ラジエターファンノイズも低減されている。ブレーキブースター変更し、ブレーキフィールの改善ブレーキパッド寿命を向上させている。 製造は、オハイオ州・メアリーズヴィル工場 (en:Marysville Auto Plant) で行われた

※この「初代 TB1型(2006年 - 2012年)」の解説は、「アキュラ・RDX」の解説の一部です。
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