初代 TN360型(1970-1973年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 03:40 UTC 版)
「ホンダ・バモス」の記事における「初代 TN360型(1970-1973年)」の解説
名称は「バモスホンダ」で、歴代ホンダ車の正式名称では唯一車名が先となるネーミングである。二輪車では「ダックス・ホンダ」や「シャリィ・ホンダ」などに先例があり、北米をイメージさせるアイディアであったとされる。 水平横置きの空冷エンジン、デフ一体のトランスミッション、フロント:マクファーソンストラット、リア:ド・ディオンアクスルのサスペンション、ブレーキなど、走りに関する面は全て「TN360」の流用である。 幌が座席部分のみの「バモス2」(乗車定員2名)と「バモス4」(乗車定員4名)がそれぞれ32万1,000円と35万1,000円、荷台まで幌で覆われた「バモスフルホロ」(乗車定員4名)が36万9,000円であった。 車体にみられる特徴としては、乗員用のドアは一切なく、代わりに転落防止のガードパイプ(乗る人の重心よりも高い位置に設置)が備わる。シートは前後ともにベンチシートで、シートベルトは2点式となっている。 開発当時、カリフォルニアで流行していたフォルクスワーゲン・タイプ2のキャンパーにヒントを得たと言われる、車体前面にマウントされたスペアタイヤも外観上の特徴で、話題となった。スペアタイヤは「衝突時のショック吸収」という理由で設置されたものであった。 オープンカーならではの駐車時の安全、盗難対策として、ハンドルロックと、グローブボックスの鍵が備わる。また、計器やスイッチ類は防水、防塵仕様となっている。 方向指示器作動表示は、左右の矢印ではなく、ジープのように「turn」と書かれた左右兼用のランプとなっている。 そのユニークなデザインと低価格のためか、改装を施され、 円谷プロダクションの特撮作品『ジャンボーグA』にバモスI世、II世として、また同『ウルトラマンタロウ』では、ラビットパンダとして劇中車に採用されている。 1970年11月1日 - 同社の軽トラックである「TN360」をベースとした多用途車として発表した。 1973年 - 製造を終了した。
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