侵攻後の「ホワイトウォッシングとウクライナ政府に関する警告」とは? わかりやすく解説

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侵攻後の「ホワイトウォッシングとウクライナ政府に関する警告」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 13:58 UTC 版)

ウクライナにおける「ネオナチ問題」」の記事における「侵攻後の「ホワイトウォッシングとウクライナ政府に関する警告」」の解説

フォワード紙はウクライナ侵攻におけるゼレンスキー演説になどに対すメディアの報道扱われ方は、偶像化英雄化向けられすぎているとした。イギリス大手新聞ガーディアン」のArwa Mahdawiは、「政治家尊重することと、政治家をセクシャライズするまたは崇拝することには違いがある」と述べそのような反応には、ウクライナ状況軽視し状況について過度に単純化し物語助長するリスク孕んでいると述べている。 フォーワード紙では、調査報道知られるベリングキャットスタッフライターのマイケル・コルボーンが以下の発言をしている。 (2022年2月24日からのロシアのウクライナ侵攻後)ウクライナ極右ネオナチ)はたいした問題ではないと数えきれないくらいに言われきました。 「すべてクレムリンロシア政府)のプロパガンダですよ。その話をすることは、プーチンアシストすることです。他の国にも極右問題があるじゃないですか。なぜウクライナだけをとりあげるのですか?」 私はそう言われきました。 しかしウクライナには極右問題があり、それはクレムリンプロパガンダではありません。 2022年2月24日からのロシアのウクライナ侵攻後、報道機関によるウクライナ政府ネオナチ現状に関するホワイトウォッシュ問題寄稿したルポライター清義明は、「この論考プーチン侵略戦争支持したり、正当化する目的書かれていないことを明記しておく。」とした上で以下と記述したウクライナ極右ネオナチ)の問題が、単にロシアプロパガンダみなされしまっている。 しかし、これが他の国極右ネオナチ事情とかなり違ったクリティカル状況ということは強調しておくべき話なのだ。 これを先に概略として記しておくと、次のうになる。 ・ウクライナでは極右ネオナチ呼ばれる勢力政権や行政や司法関与していること。 ・その極右勢力軍事化したのみならず国軍勢力中核におり、「世界で唯一ネオナチ民兵正式に軍隊になった」国であること。 ・その様々なセクト一般人への軍事訓練などを続けながら勢力ウクライナの政治から文化まで拡大しつつあったこと。 ・彼らは民主主義的な価値観肯定しておらず、さらに政権コントロールを必ずしも受け入れておらず、将来的民主主義への敵対勢力となる可能性があること。 ・世界極右ネオナチハブ存在になっており、ISのように世界的にネットワーク広げてコントロール不能になることすら考えられること。 ・またウクライナ過去ナチス協力をめぐる「歴史修正主義」がウクライナ席巻しており、すでにイスラエルをはじめ、関係する国々から強く批判されていたこと。 もちろん、今はそれを「部屋に象がいる」と、見て見ぬふりをしておくべき時なのかもしれない。このウクライナ戦争どのような結果になるかは今はわからないからだ。 だが、ウクライナが、欧米国々のように単にネオナチ思想をもつものが軍隊にいるとか、極右政党議会勢力確保しているというようなレベルではなく黄色信号超えた危険水域達していることを今のうち理解しておくのは悪いことではないはずだ。 同年3月14日米紙ワシントン・ポストは「プーチン支援する目的ではない」とした上で以下とした。 世界過激派追跡する諜報機関SITEでは、ウクライナ戦争関連して白人民族主義者ネオナチによるオンライン活動急増気づいてます。 ここ数週間アゾフ連隊参加する意思表明した百人もの人物の中にはネオナチとして知られる人物複数人含まれています。 たとえば、アゾフ募集チャットグループのアメリカ人メンバーである「MD」は、同胞ウクライナ大隊参加させよう何度も試みていました。 「行きたいアメリカ人はいる?向こうへ行くグループ募集できるんだ」と彼は語っていました私たちは、「MD」がTelegram上の最もサディスティック極右過激派チャットメンバーでもあり、そこで彼は米国ネオナチ民兵設立することを提案していることを突き止めました同年3月16日イラク戦争でのジョージ・W・ブッシュ政権トランプ政権等の政治問題映画発表してきた、米映画監督マイケル・ムーアインターネットポッドキャスト音声番組)でウクライナをめぐるマスコミ報道対し以下の批判と、大衆プロパガンダに関する警告発信した今日、私があなた方お願いしたいことは抵抗だ。それはプーチンに対してではない。政治家マスメディア戦争産業集団仕組んだ大衆プロパガンダに対してだ。 アメリカ人ウクライナ入れたロシア空中戦をして、第三次世界大戦起こしてならないウクライナゼレンスキー大統領は「ロシアとの停戦」をいう一方で、「アメリカロシア戦争するべきだ」と主張している。 私たちアメリカ人は、たとえウクライナのためであっても戦争参加してはいけない。私たち世界中破滅させる戦争をしてはいけないのだ。 これは非常に悲しいことだが、私はこの戦争死んだすべての人を思っている。アメリカ人であろうとなかろうと、さらに破滅的な道を進むわけにはいかない同年5月31日ソ連の崩壊英国のEU離脱米国におけるトランプ政権誕生などを予言した人物でもある、フランスの歴史学者エマニュエル・トッドは、日経ビジネス単独インタビューにて以下と答えている。 第1次第2次世界大戦何年続いた戦争でした。なぜかというと、それが相手が死ぬまで続けるという戦争だったからです。つまりそれぞれが完全勝利を目指す戦争でした。 交渉実現するために最初にすべき努力というのは、敵国怪物であるというような表象をやめることです。 西洋人ロシア人怪物と言いロシア側も同じよう西洋人をそう言いますが、それをやめるというのが最初にすべき努力であり、それは精神的道徳的、また倫理的な努力なのです日本読者皆さんによく理解してしいのはポーランドリトアニアベラルーシウクライナなどこの辺りの地域は、世界大戦中に最もひどい出来事起きた地域です。 Bloodlands(流血地帯)と米国人呼んだ場所です。ソ連軍ドイツ軍衝突したり、ユダヤ人たちが多く虐殺されたりしたのもこの地域でした。 この地域18世紀からそうなのです。ですから、この地域圏というのはとてもリスク高く、非常に危ないことが多く起き地域です。 なので、日本はここに入り込んできてはいけないと私は思うわけです。 なぜ、日本血なまぐさいこのような地域に関わらないといけないのでしょうか。ぜひここからは遠のいてほしいと思います同年同日に、米国大統領バイデン米紙ニューヨーク・タイムズ電子版)に寄稿しウクライナへの侵攻続けロシアプーチン大統領について「米国は彼(プーチン)の追放模索したはしない」と強調。「この戦争最終的に外交的解決しか道はない」とも述べたウクライナロシア和平実現に向け、プーチンにも一定の配慮示した同年6月14日CNNローマ・カトリック教会フランシスコ教皇は、ウクライナでの戦争について「おそらく何らかの方法誘発されたか、あるいは阻止されなかった」との認識示した報じた教皇は、ロシアプーチン大統領を「支持」するわけではないとしつつ、以下と述べた。 我々が今目の当たりにしているのは残虐かつ凶暴な行為他ならないこうした戦争遂行している部隊大半傭兵であり、ロシア軍がこれを活用している。 しかし危険なことに我々は、この点にしか目を向けていない。確かに恐ろしい話ではあるが、それだけでは全体像見えず戦争の裏何が起きているのかが分からない。 おそらくこの戦争何らかの形で誘発されたか、あるいは阻止されなかったのだろう。兵器テスト売却関心向いている印象も受ける。 とても悲しいが、基本的に重要視されているのはこうしたことだ。 複雑な問題善悪区別単純化しようとするのは断じて反対だ根源的な要因利害関係について考えることが不可欠で、それらは非常に入り組んでいる。 我々はロシア軍凶暴さ残虐さを目の当たりにしてはいるが、解決目指すべき問題があることを忘れてならない。 このほか、教皇ロシアのウクライナ侵攻前に、「ある国家元首」と会談した明かした。その元首は「NATO北大西洋条約機構)の動きについて大変な懸念抱いていた」と語っていたとしている。 彼に理由尋ねるとこう答えた。『彼らはロシア門戸向かって吠えている。ロシア人強大で、いかなる外国勢力寄せ付けない存在であることが分かっていない』。ただここで状況一段と複雑にしているのは、ある『超大国』による直接的な介入だ。自国意思押し付けようとするその行動は、民族自決の原則反する。 さらに名前を伏せたこの「国家元首」は教皇対し、「状況戦争発展する可能性もある」と告げた教皇語った

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