ニュージェネレーションズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:33 UTC 版)
「ケンガンアシュラ」の記事における「ニュージェネレーションズ」の解説
拳願絶命トーナメント後の2年間でデビューした闘技者グループの通称で、山下商事がデータ管理しているフリーの闘技者たち。 打吹 黒狼(うつぶきこくろう) 色黒なフリー闘技者の男性。通称『ウルフソルジャー』。30歳。 1年前にデビューしたばかりのルーキーだが、既に7勝を重ねており、うち3勝は20勝以上挙げている闘技者からの白星で、原田や室淵にも勝っている。今一番勢いのある闘技者で、山下曰く、「闘技者の新人王」。 理人より一回り大きな巨漢ファイター。地元ではスポーツ一家の有名人で、幼少期から様々な競技で実績を挙げており、中でもポイント制防具空手団体の名門「月輪会」の全国大会を5年連続制覇している。ファイトスタイルのベースも防具空手で、「破壊力」と引き換えに「手数」と「当てる」ことに特化した高速コンビネーションで押し込み、足が止まったところで全力のぶん殴りで仕留めるという、シンプル故に攻略の難しい戦法を得意とする。鳩尾に打撃が決まっても倒れないなど、タフネスにも優れている。さらに、確かな実力に驕ることのない冷静沈着な判断力も大きな武器であり、必勝スタイルに固執せず、通用しなければ次々と攻め方を変えてくる切り替わりの速さを持つ。他にもキックボクシングなどの複数の武術を齧っている。 谷石製薬(株)の闘技者をする仕合で龍鬼の拳願仕合デビュー戦の相手に選ばれ、ガタイとパワーで圧倒的に優位に立ちながらも格闘技術の差によって翻弄され、持ち前の打たれ強さで粘ったものの、必殺のスティンガーを纏鎧で防がれ、地伏龍を顔面に受けて敗北する。 煉獄との対抗戦の出場選手に志願しており、ニュージェネレーションズ最強の闘技者として有力候補になっているが、初参戦となった速水正樹に締め落とされて敗れる。使用武術・防具空手など 主な技 スティンガー 蹴りの威力を拇指に集約した、必殺の変形前蹴り。威力を一点に集中することにより、硝子瓶を穿ち、骨を砕く鈍器と化す。威力を出すために不可欠なジャブをも上回る速さは膝先のスナップが肝で、左右1000回ずつの素振りを8年間毎日欠かさず行うことで身につけた。 百合川 泰樹(ゆりかわ たいじゅ) ニュージェネレーションズの1人。異名は『BRUTAL LILY(ブルータル リリー)』で、日本語訳で「残酷な百合」。26歳。 使用武術はパンクラチオン。実力はニュージェネレーションズ最強候補の黒狼に匹敵するレベル。 汐留の土地をかけた仕合にセント不動産の闘技者として出場。龍鬼と大変な激闘を繰り広げ、「地伏龍」を防ぐなど健闘するが、敗北した。使用武術・パンクラチオン 現代の総合格闘技とは一線を画する凶暴性・暴力性を持った古代総合格闘技。 幽崎 無門(ゆうざき むもん) 元・煉獄「A級」闘士。通称『ゴースト』。崑崙派蛇形拳の使い手。28歳(本物)。 かなりの実力者で徳尾の復帰戦の相手として拳願仕合にデビューするが、相手を殺すつもりで仕合に臨む。打撃戦では「偽身」で相手を翻弄したかに見えたが、技の弱点を見切られ、回転式膝十字で左膝を破壊されて起立が困難になり、敗北する。 だが、仕合後、何者かによって殺害されているのを路上で警官に発見される。遺体の状況から、相当な達人の素手によって正面から胸部を損傷し、即死に近い状態で殺されたことが分かっている。 さらに、豊田が知る闘士時代の幽崎は「七星蛇形拳」の使い手であったことから、闘技者になった幽崎は別人が成りすましていた疑いが浮上。隼の調査で本人は煉獄を去ってから1か月経たないうちに殺害され、遺体を焼かれて個人を特定できる痕跡をことごとく「隠滅」されていたと判明した。 その正体は夏の弟子の1人であり、「蟲」に所属する戦闘員タイプの下級構成員。A級闘士に相応しい実力者だった本物の幽崎よりもわずかに強く、拳願会の有力闘技者潰しを任されていたが、初戦で徳尾に負けて後がなくなる。挽回を図ろうとして膝を破壊された状態のまま龍鬼を抑えるべく戦いを挑むが失敗、返り討ちにあって死亡した。使用武術・崑崙派蛇形拳(コンロンハジャケイケン) 中国拳法の蛇形に特化した拳で、形意拳の型のひとつにも類似のものが存在する。両手の指先を揃えたような構えが特徴で、その特殊な握りからフリッカージャブに似た打撃を放つ。徹底した硬気功で作り上げた指先は、突く、払う、掴む、毟る、掻くなど、あらゆる動作が脅威となる。 主な技 三陰交(サンオンコウ) 相手の腱を第一・第二・第三指で掴んで破壊する技。組技の間合いで使うことが可能。 偽身(ウェイシン) 「崑崙派蛇形拳」の秘傳。筋・腱の動き、体の重心、目線・呼吸の変化を利用して「気配を飛ばす」技で、偽りの動きで作り出した「虚体」よりコンマ数秒遅く(速く)「実体」が動くことで、その「ズレ」で先読みをくるわせる。武に優れた者が行う「先読み」につけ込むため、武の理に近づいた者ほど囚われてしまい、先読みに長けた者にとっては天敵になりうる達人殺しの技。ただ、初見でしか通用しないのが弱点であり、トリックが割れてしまえば如何様にも対処できてしまう。 化蛇(ファシー) 偽身と合わせた不規則な軌道から相手の顔面へ、掌を上に向け第一・第二・第三指を揃えた打撃を放つ。 村雨 秀哉(むらさめ しゅうや) 若手の闘技者。通称『鬼鯱』。身長2メートル前後の巨漢。 ベースはボクシングで、決め技として不完全な発勁モドキの鉄槌を持つ。組み合わせとしては今一つだが、ガタイを活かしたごり押しは十分に驚異的。顔面に掌底がモロに入っても怯まないタフネスと、図体の大きさからは想像できないスピードから、光我には「ヒグマ」と例えられた。ただ、頭に血が昇ると攻撃が荒く大味になるのが弱点で、フィニッシュの鉄槌は右手でしか打てない。 中小裏格闘技団体であれば目立った活躍ができるであろうポテンシャルを持つが、戦績からも分かるとおり、闘技者の中での実力は最下層。光我の闘技者採用試験の相手として選ばれ、六真会館で仕合を行う。初手で掌底を食らい冷静さを欠くも、徐々に自分のペースを取り戻していったが、光我が必殺技として温めていた三日月蹴りとブラジリアンキックを受けて敗北した。 渡慶次 幸太(とけし こうた) ニュージェネレーションズの一人。通称『暴走ちんすこう』。拳願仕合に移籍する前は他の裏格闘技団体で活躍しており、黒狼でも勝てるかどうか分からないというほどの実力者。 11月に行われた仕合で、氷室を相手に善戦し、敗北したものの傷を負わせている。モデルはプロ格闘家でラウェイファイターの渡慶次幸平。
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