化蛇とは? わかりやすく解説

化蛇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/16 14:44 UTC 版)

山海経』より「化蛇」

化蛇(かだ)は、中国に伝わる妖怪である。

これが見られた土地には洪水がもたらされる。『山海経』の「中山経」によると、陽水の伊水への合流点(現在の河南省嵩県と推測されている[1])の水中にすむ。人面で[2]のような胴体と鳥の翼を持ち、蛇のように進み、叫ぶような声で啼くという[3][4]。翼を持っている点から、翼をもちいて陽水の水源である陽山との間を行き来するとも考えられる[1]のあるで、空を飛んだり水中を泳いだりしながら姿を見せるといわれる[3]

形態と図

古代に『山海経』につけられた図は一度すべてが失われており、現在見られる『山海経』の図はの時代以後のものである[5]。化蛇も、ほかの鳥獣と同様に『山海経』の本文や注に基づいて絵が描かれているのだが、大きく分けて二種類の図柄にわかれている。一つは蛇に翼の生えたもの(図参照)であるが、もう一方の明の時代の例には本文にさらに即した形状(人面の獣に翼が生え、長い尾がある)の絵もあり、そちらも後の時代まで化蛇の図として描き継がれている[4]

脚注

  1. ^ a b 伊藤清司 著、慶應義塾大学古代中国研究会 編『中国の神獣・悪鬼たち 山海経の世界 増補改訂版』東方書店東方選書 2013年(初版 1986年) pp.41–42
  2. ^ 豺(やまいぬ)の文字は現代の中国語ではドール(アカオオカミ)をさしているが後代に『山海経』につけられた図にも統一性は薄く、具体的にこの豺が示す要素がどのような特徴をしていたかは断定しづらい。
  3. ^ a b 草野巧『幻想動物事典』新紀元社、1997年、81頁。ISBN 978-4-88317-283-2 
  4. ^ a b 馬昌儀 『古本山海経図説』 下巻 広西師範大学出版社 2007年 567-569頁
  5. ^ 小川琢治 『支那歴史地理研究』 弘文堂 1928年 85頁

関連項目


化蛇(ファシー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:33 UTC 版)

ケンガンアシュラ」の記事における「化蛇(ファシー)」の解説

偽身合わせた不規則な軌道から相手顔面へ、掌を上に向け第一第二第三指を揃えた打撃放つ

※この「化蛇(ファシー)」の解説は、「ケンガンアシュラ」の解説の一部です。
「化蛇(ファシー)」を含む「ケンガンアシュラ」の記事については、「ケンガンアシュラ」の概要を参照ください。

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