シンドとは? わかりやすく解説

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しんど

[名・形動《「しんろう心労)」の変化したしんどう」の音変化か。現在では関西地方用いる》くたびれること。だるいこと。また、そのさま。「ああ、—」

「はあ、いかう—な。この刀を持ってくれさしめ」〈狂言記粟田口


しん‐ど【心土】

読み方:しんど

耕地下層をなす土壌耕したときすき返されない層の土。⇔作土


しん‐と【新渡】

読み方:しんと

《「しんど」とも》

新しく外国から渡来したこと。また、そのもの

数万貫の銭貨、—の唐物(からもの)等、美を尽くして」〈太平記三九

今渡(いまわた)り


しん‐ど【深度】

読み方:しんど

深さ程度度合い。「焦点—」


しん‐ど【神奴】

読み方:しんど

昔、神社隷属して雑役従事した者。かみやつこ


しん‐ど【進度】

読み方:しんど

物事進み方の程度はかどりぐあい。「—が速い」「—をそろえる」


しん‐ど【震度】

読み方:しんど

ある場所における地震動強さ程度を表す階級震度階気象庁震度階級では、以前震度0無感)・1(微震)・2(軽震)・3(弱震)・4(中震)・5(強震)・6(烈震)・7(激震)の8階級に分けていた。平成8年1996)からは、震度5と6をおのおの弱と強に分けて10階級で表すようになっているかつては人体の受ける感じ周囲の状況などによって推定していたが、この時から、計測震度計により自動的に観測し速報するようになった。→マグニチュード

[補説] 気象庁震度階級関連解説抜粋

震度階級人の体感行動屋内状況屋外状況
0人は揺れ感じないが、地震計には記録される  
1屋内静かにしている人の中には揺れわずかに感じ人がいる。  
2屋内静かにしている人の大半が、揺れ感じる。眠っている人の中には目を覚ます人もいる。電灯などのつり下げ物が、わずかに揺れる。 
3屋内にいる人のほとんどが、揺れ感じる。歩いている人の中には揺れ感じる人もいる。眠っている人の大半が、目を覚ますにある食器類が音を立てることがある電線が少し揺れる。
4ほとんどの人が驚く。歩いている人のほとんどが、揺れ感じる。眠っている人のほとんどが、目を覚ます電灯などのつり下げ物大きく揺れにある食器類は音を立てる座りの悪い置物が、倒れことがある電線大きく揺れる。自動車運転していて、揺れ気付人がいる。
5弱大半の人が、恐怖覚え、物につかまりたいと感じる。電灯などのつり下げ物激しく揺れにある食器類、書棚の本が落ちことがある座りの悪い置物大半倒れる。固定していない家具移動することがあり、不安定なものは倒れことがあるまれに窓ガラス割れて落ちことがある電柱揺れるのがわかる。道路被害生じことがある
5強大半の人が、物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動支障感じる。にある食器類や書棚の本で、落ちるものが多くなるテレビが台から落ちことがある固定していない家具倒れことがある窓ガラス割れて落ちことがある補強されていないブロック塀崩れことがある据付け不十分な自動販売機倒れことがある自動車の運転が困難となり、停止する車もある。
6弱立っていることが困難になる固定していない家具大半移動し倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある壁のタイル窓ガラス破損落下することがある
6強立っていることができず、はわないと動くことができない揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。固定していない家具のほとんどが移動し倒れるものが多くなる壁のタイル窓ガラス破損落下する建物多くなる補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。
7立っていることができず、はわないと動くことができない揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。固定していない家具のほとんどが移動した倒れたりし、飛ぶこともある。壁のタイル窓ガラス破損落下する建物がさらに多くなる補強されているブロック塀破損するものがある。


しん‐ど【震怒】

読み方:しんど

[名](スル)激しく怒ること。また、そのような怒り。特に、天子怒りにいう。

「一旦の英気甚だ盛なること、猛虎如く敢然と—し」〈岡部五郎開化評林

「震怒」に似た言葉

新戸

読み方:シンド(shindo)

所在 千葉県勝浦市


新戸

読み方:シンド(shindo)

所在 神奈川県相模原市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

シンド州

(シンド から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/22 16:05 UTC 版)

シンド州

シンド語: سنڌ
ウルドゥー語: سندھ
州都カラチのII Chundrigar road.


紋章
北緯26度1分 東経68度5分 / 北緯26.017度 東経68.083度 / 26.017; 68.083
国家 パキスタン
州都 カラチ
政府
 • 種別
 • 州知事 カムラン・テッソーリ英語版(Kamran Tessori)
 • 州首席大臣 ムラード・アリー・シャー英語版(Murad Ali Shah)
面積
 • 合計 140,914 km2
人口
2023年
 • 合計 55,696,147人
 • 密度 400人/km2
等時帯 UTC+5 (パキスタン時間)
ウェブサイト www.sindh.gov.pk/

シンド州(シンドしゅう、Sindh)はパキスタン南部の州。人口は約5570万人(2023年国勢調査[1])、面積140,914km2。パキスタンのアラビア海沿岸部東側、インダス川下流部にあたり、バローチスターン州パンジャーブ州、およびインドラージャスターン州グジャラート州に接する。研究者などはスィンド州と表記することが多い[2]

シンド州のシンボル(非公式)
州の動物
州の鳥
州の花
州の樹
Sport

名称

古くサンスクリットで海または河(インダス川のこと)を意味するシンドゥーSindhuと呼ばれ、アッシリアでシンダSinda、古代ローマでシンドゥスSindus、中国で身毒(しんどく)などと呼ばれた。インド、インダス、ヒンドゥー、ヒンディーも語源を同じくする(ペルシャ語起源)。南アジアでイスラム教が最初に広まった地域とされる。州都はカラチで、他に主要都市としてハイデラバードなどがある。

歴史

紀元前3千年頃インダス文明が始まり、シンドにも有名な遺跡モヘンジョダロがある。その後アーリア人の移住によりシンドも古代インド文化圏に入った。しかしその後もしばしば西方からの侵入・支配があり、それらが混合して文化が形成されていった。

紀元前6世紀にはアケメネス朝ペルシャに征服され「ヒンドゥシュ州」に組み込まれた。紀元前4世紀にはアレクサンドロス3世(大王)の遠征に続きギリシャ系セレウコス朝に短期間支配された後、マウリヤ朝に征服され、アショーカ王治下では仏教が盛んになった。その後クシャン朝支配下でも仏教は保護された。さらにアケメネス朝ペルシャに支配された。

489年-690年ラーイ朝英語版が支配した。

711年にイスラーム教を奉じるアラブ人が来襲し、インダス川西側で最後のヒンドゥー教徒のシンド王en:Dahir (Raja)を破ったが、東側へは侵入せず、バローチスターン寄りの一部がイスラーム帝国に支配されるのみであった。しかしウマイヤ朝に征服されてイスラーム化が進み、シンドと呼ばれた(それより東、ほぼ現在のインド領はヒンドと呼ばれた)。

アラブの支配は約3世紀続き、現在につながる文化が生まれた。10世紀にはトルコ系ガズナ朝の侵入があった。その後11世紀から13世紀まで土着の王朝(1024年から1351年までSoomra dynasty)が支配し、さらに16世紀までデリー・スルターン朝により支配された。続いてムガル帝国による支配が2世紀ほど続いたが、支配は半自治的で、実質的には土着の王朝(アルグーン朝Tarkhan Dynasty)が支配した。

ムガル帝国が衰退すると、イギリスが1843年シンドを征服し、en:Bombay Presidencyen:Sind Divisionとなる。1936年イギリス領インド帝国シンド州英語版としてBombay Presidencyより分離となったが、これも土着のシンド藩王を通じた間接支配の形をとった。20世紀の独立運動ではイスラーム系の運動家を多数出した。パキスタンの独立(1947年)前はヒンドゥー教徒のシンド人も多数(シンド人の25%ほど)いたが、インド・パキスタン分離独立後は圧迫が激しくなり、インドへの移住を余儀なくされた。

G. M. Syedらによってナショナリズム運動が起きたが、共産主義と結びついていたので徹底的に当局から弾圧された。

気候・地勢

モンスーン地域であるが砂漠気候で雨量はごく少ない。冬は比較的温暖で夏は非常に暑い。熱波で1,000人単位の死者が出る年もある[3]。12月から1月にかけては冬に当たるためやや気温が下がり、快適な気候となる。カラチの月間降雨記録は1967年7月の429.3mmである[4]。一日の最高降雨記録は1953年8月7日の278.1mmであり、このときカラチは記録的な大洪水に見舞われた.[5] 。東側にはタール砂漠があり、西側にはキルタル山脈英語版があってバローチスターン高原に続く。その間のインダス川近くは平野になっている。南部にはインドのグジャラート州にまたがるカッチ湿地英語版カッチ大湿地およびカッチ小湿地英語版)が広がる。

隣接州

民族・言語

シンド人が多く、言語はシンド(シンディー)語サライキ語ウルドゥー語などが使われる。

経済

海に面し商工業が盛んで、農業も行われるため、パキスタンの経済生産のかなりの部分(税収で約30%)を占める。特に臨海部の大都会カラチはシンドならびにパキスタンの産業の中心となっており、工業(機械、セメント、プラスチック等)・商業・金融が盛んで、現在ではIT産業が発展しつつある。インダス川添いでは綿花小麦サトウキビバナナマンゴーなどが栽培される。また石油天然ガス石炭などの資源も生産される。

脚注

  1. ^ Pakistan”. Citypopulation (2023年9月23日). 2024年3月5日閲覧。
  2. ^ 大阪外国語大学(ウルドゥ―語専攻)|スィンド州内陸部紹介”. 2013年2月10日閲覧。
  3. ^ “パキスタン熱波、死者の約3分の2はホームレス”. AFP. (2015年6月30日). https://www.afpbb.com/articles/-/3053178 2017年1月13日閲覧。 
  4. ^ Karachi (During 1931-2008)”. Pakistan Meteorological Department. 2011年5月2日閲覧。
  5. ^ http://www.dawn.com/2006/08/18/top2.htm

座標: 北緯26度06分 東経68度30分 / 北緯26.1度 東経68.5度 / 26.1; 68.5


「シンド」の例文・使い方・用例・文例

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