シリーズコント
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「三バカ大学生」シリーズ 上海太郎、はりけーんばんび、槍魔栗三助が貧乏大学生に扮し、演じるコント。当時の大学生の嗜好や世相を反映したものが多く、主に上海太郎が扮する大学生が虐げられる結末が多いものとなっていた。 「〜づくし」シリーズ 槍魔栗三助、上海太郎、みやなおこのいずれか2人が登場。テーマに沿った扮装をして駄洒落漫才をする。例えば妖怪というお題で上海が鬼太郎、生瀬がねずみ男に扮し「風邪をひいた」という会話の中に、妖怪の名前を入れていくというもの(鬼:この薬どこにぬりかべ?、ね:ろくろ首)。 薬の名前づくし、ビートルズの曲名づくし、ソ連(ロシア)づくし、ドリンク剤づくし、ジャズづくし、小説家づくし、アメリカ50州づくし、部首づくし 等がある。 「〜恐怖症」シリーズ 上海太郎が演じ、心の内を吹き替えで演出したもので、静電気をとても過剰に感じる体で、コミカルに嫌がる「静電気恐怖症」や高所恐怖症を逆手に取り、地上から高いものを見て逃げ惑う「落下物恐怖症」などがあった。最後は「○○恐怖症…恐ろしい…」のナレーションと字幕で締めくくられていた。 「早まるなぁ〜!!」シリーズ ブロッコリ哲が街角で立ち読みなどして「いいなぁ…○○したいなぁ…」などとつぶやきながらぶらついている一方で、上海太郎が扮するサラリーマンや学生がとある事象を契機に「切腹」を試みようとするコント。例えば銭湯に入場するが、「お気に入りの番号のロッカー」が空いていない事を、打ち震えながらまるで「運が悪かった」とばかりに悲観して、包丁(常に持参)を取り出し切腹を試みる。それを察知したブロッコリ哲が「これはまずい」とばかりに駆けつけようと走り出す。そして上海太郎が自らの腹に包丁を突きたてようとしたその瞬間、お目当てのロッカーが空いて一転、晴れやかな表情で自殺を思いとどまり、めでたく「こだわりが故のストレス状態」を脱する。また、駆けつける途中であったブロッコリ哲も、何故かそれをも察知して「世話が焼ける」といった風な安堵の表情で駆けつけるのを止め、立ち読みなどを再開する。このようなことを数度繰り返した後、結局切腹してしまうというオチ。『未来警察ウラシマン』のアイキャッチの曲が流れると表情が一変し、「早まるなぁ~!!」と叫びながら走り出すブロッコリ哲、しかしその先にはナイフで腹を刺すなどして自殺を図った上海太郎が倒れており、その亡骸の前で一言「間に合わなかったかぁ~…」というパターン。 「現代の匠(たくみ)」シリーズ 陶芸家か書家といったいでたちの槍魔栗三助が「その道30年(後に40年)のプロ」という設定で、女性レポーター「目多加頼子」(西村頼子)がインタビューする。アルバイト一筋30年の匠(求人に応募しても「経験ありすぎ」と断られる)や、「さっき食ったシーメの後のヒーコがテイサイのジーアでよぉ…」と何でも単語を逆さにして喋る匠(名前は「チャックマンジョーネ白井」)などが登場。 「フールブラザーズ」シリーズ はりけーんばんび(兄役)とブロッコリ哲(弟役)の二人が、黒サングラス・黒スーツのブルース・ブラザーズのいでたちで、兄は口に煮干を咥え、弟は肩にキューピー人形を乗せていた。兄弟の名前はブルース・ブラザーズをもじった「フールブラザーズ(Fool Brothers)」。時にはパチンコ店で玉を借りた後パチンコを一切やらず、そのままカウンターで景品に交換して持ち帰り、道路標識の「止まれ」を「止まるな」に書き換える犯罪行為など、文字通り「バカ兄弟(Fool Brothers)」を演じる内容のコントであった。なお、このコントのみいわゆる、無声映画仕様で、兄弟の会話は暗転バックに字幕で表示され、BGMに乗せてコントが進行するもの。また終了時には字幕で「Their journeys is "never" end...」で締めくくられていたが、回を重ねるにつれて、"Never"が増えていく演出(5回目ならTheir journeys is "never×5" end...)もなされていた。なお、オープニング曲はen:Timbuk3の"The Future's So Bright, I Gotta Wear Shades"、またコント中のBGMはen:The Primitivesの"All The Way Down (Beat Version)"であった。 「大河コント」シリーズ 夏休み特別企画として「た」行の5週連続で放送されたコントシリーズ。内容は「Sumi of Jubako」の教授が何者かに射殺されるところから始まる。こと切れる前に血痕で「おめ・・・」というダイイングメッセージを残しており、そこからブロッコリ哲が様々な災難や数奇な現象に巻き込まれていくものであった。各回サブタイトルがつき本格的な「サスペンス」篇、お色気仕立ての「ホラーポルノ」篇そして舞台やミュージカル仕立ての「カルトムービー」編などがあった。心理的な描写が強く、連続性がないストーリー仕立てとなっており難解なコント仕様となっていた。最終回のエンドロールには「(この大河コントが)なんか?よくわからなかったぞ?・・ね!もういゃーん、細かいことは言いっこなしで・・・じゃぁ。」という視聴者に向けての制作寸評も演出されていた。また、5週連続の大河コントの「サブタイトル」を送付すれば抽選でオリジナルテレホンカードが当たるプレゼント企画も催された。ロケ地は神戸(北野異人館、ポートアイランド北公園、元町・南京町など)だった。 Sumi of Jubako(重箱の隅)シリーズ 槍魔栗三助がロンドンタクシーから現れ、眼鏡と口ひげを生やした教授に扮し、自らの研究成果を発表するコント。内容はある映画やドラマの1シーンを取り上げて物理的におかしい場面を指摘し、難癖をつけ批判するすなわち、「重箱の隅」を突く様な内容となっている。例えばウルトラマンの1シーンではハヤタ隊員が川で足を掬われ、川下に流されているシーンに対して、小学生でも溺れそうもない浅瀬で転がりゆく隊員をみて「こんな浅瀬で何をゴロゴロ転がっているのでしょうか?間抜けです!!」と辛口コメントを寄せ、容赦なく批判した。また、映画の江戸川乱歩の黄金仮面の1シーンではビルの屋上から向いのビルにボーガンを放ちロープ伝いで逃げる黄金仮面。それをじっと見つめる刑事たちに「そんなことより、向うのビルに先回りすればいいのに…」と指摘し、結果、黄金仮面に逃げられ悔しがっている刑事たちに向って「バカ面です!!」と言い、その後、「見るにも無残な間抜けぶり…」と追い討ちを掛けたコメントであった。コーナーの終了として「私の研究はまだまだ終わりそうにありませんな…」と口ひげを触りながら語り、To Be Continuedという字幕で締められていた。批判する内容は論理的に誤っている点は1つもなく、ギャグと学術的要素との間でコントを楽しむ極めてシュールなものであった。映像面では実際、教授は声を出しておらず(はりけーんばんびが吹き替え)、いわば吹き替えの状態にし、カラーをセピアにし、欧米が制作する「古き良き時代の映画」としての雰囲気が醸し出され演出されていた。
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