カイルの側近
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イル・バーニ 声 - 佐山陽規 カイルの乳兄弟で懐刀の、王宮書記官。 ストレートの長髪をポニーテールにした、冷静で知略に長けた人物。代々元老院議長を輩出する貴族出身で、カイルの治世に共感し、命を賭して仕えている。特に政治面には強く、カイルの留守を任されることも多い。武道に関してはからっきしだが、弦楽器や歌唱に長じており、宴席や旅芸人としての潜入時などにその腕を揮っている。ユーリをカイルの傍らにとどめようとわざとウルヒの企みを見過ごすこと2回だが、その内、2回目はハディらのユーリのことだけを思う行動により失敗した。 その後の外伝では、元老院議長を務めている。また息子の書記官アルマダッタ・バーニは“イシュタル文書”を残し、孫アサティルワ・バーニもユーリ・ナプテラ皇女の教師を努めるなど、一族でヒッタイト皇家に仕えた。 キックリ 声 - 関智一 カイルの侍従で、戦時のカイルのチャリオットの御者。 そばかすの浮かぶ顔に糸目で、常に額当てをした青年。幼い時からカイルに仕え、その些細な心の機微も察知し、カイルと共に歩むユーリを見守り続けた。民族としては、父の代からヒッタイトに移り住んだ、本来はフルリ人である。エジプト戦の最中、双子の姉妹女官―リュイとの交際を開始したつもりでいたが、シャラが時折密かに入れ替わっていたため、シャラが妊娠。2人とも娶ることになる。 その後の外伝では馬事総監となり、“キックリ文書”を残している。また、シャラとの間に男の双子ヤズ&キシュ、さらに女の双子バハル&ギュズをもうけている。 ハディ 声 - 折笠愛→魏涼子(7、番外編)→福森香織(8のみ) ハッティ族の族長タロスの娘で、ユーリの女官。ハッティの三姉妹の長女。 カイルのカシュガ族討伐に付いて宗教都市―アリンナにやって来たユーリを、ウルヒにより弟ティト殺害の犯人と思い込み、双子の妹達と共に暗殺を試みる。が、真実を知らされて後は罪を悔い、ティトの死に責任を感じて暗殺を不問に付したユーリに、絶対の忠誠を誓う。以降は得意の剣術や弓術で、ユーリの優秀な護衛も兼ねるようになる。女官時はストレートの髪を垂らし、戦時などはポニーテールにしている。番外編では、未婚の後宮付女官長としてお局扱いの多忙な毎日を送っている模様。 リュイ 声 - 千葉千恵巳→豊嶋真千子(7、番外編)→木曽川美和(8のみ) ユーリの女官。ハッティの三姉妹の次女。シャラの双子の姉。 ハディ達と共に、ユーリへの刺客から忠臣に転じて後は、献身的な女官兼護衛となる。フワフワのショートカットから服装、好みに至るまで全てがシャラとお揃いで、周囲はもちろん、交際相手であったキックリすら見分けられなかった。エジプト戦後にシャラと共にキックリに娶られ、新居に引っ越している。 外伝では、ヤズ&キシュとバハル&ギュズの男女の双子の母になっている。 シャラ 声 - 藤川由紀子→石塚実幸(8のみ) ユーリの女官。ハッティの三姉妹の三女。リュイの双子の妹。 ハディ達と共に、ユーリへの刺客から忠臣に転じて後は、献身的な女官兼護衛となる。エジプト戦中にリュイとキックリの交際がスタートするが、キックリに双子の区別が付かないことを利用し、内緒で交代で会ううちに妊娠。エジプト戦後にリュイと共にキックリに娶られ、新居に引っ越している。 外伝では、ヤズ&キシュとバハル&ギュズの男女の双子の母になっている。 ルサファ 声 - 渋谷茂→高塚正也(8のみ) カイルの信任厚い三隊長の一人で、弓兵隊隊長。 ユーリへの密かな恋心をナキア達に“黒い水”で利用され、ユーリ誘拐事件に加担させられてしまい、隊長から一兵士に降格。しかしカイルの計らいで弓兵隊を除隊、近衛副長官としてユーリの補佐を任されるが、またもナキア達の策略で“炎夏の秤”に追い込まれてしまう。“炎夏の秤”から無事生還したのがユーリの機転であったことから崇拝を強め、ユーリの出征にも同行していたため、流産の際にはプライドを捨ててラムセスへ助力を請うた。ラムセスの妹ネフェルトから激しく求愛され、徐々に心を開いていくかに見えたが、ナキアの刃からユーリを庇って落命した。周囲からの信頼は、シュバスを始め一兵士に至るまで厚く、ラムセス将軍にもその腕を買われていた。肩まである黒髪に、ユーリに与えられた黒曜石をペンダントとして、肌身離さず身に付けている。 カッシュ 声 - 遊佐浩二→石川英郎(8のみ) カイルの信任厚い三隊長の一人で、戦車隊隊長。 貧しい貴族の出で、自身を取り立ててくれたカイルには絶対の忠誠を誓っている。生い立ちのよく似たウルスラと愛し合い、婚約。皇帝暗殺容疑で追い詰められたユーリとカイルの為にウルスラが処刑された後、短髪の頭に、形見の遺髪を三つ編みにした額飾りを身に付けるようになる。 ミッタンナムワ 声 - 坂口賢一→竹本英史(8のみ) カイルの信任厚い三隊長の一人で、歩兵隊隊長。 豪快なバカ力の偉丈夫。カッシュ、ルサファとの信頼関係は絶大。本編ではスキンヘッドだが、元は豊かな巻き毛で『イシュタル文書』の巻末にはその若き日の姿が描かれている。 シュバス 声 - 平川大輔 カイルの第2弓兵隊長。ルサファの副官。 ルサファ降格の際、弓兵隊長に昇格する。ゾラとは入隊以来の親友。肩まである髪を後ろで一纏めにし、常に額当てをしている。 ゾラ カイルの第2歩兵隊長。ミッタンナムワの副官。 エジプト戦中にウルヒから部隊長への昇進を持ち掛けられ、カイルの身辺情報をナキア側に流してしまう。常にバンダナを帽子として被っている。 ウルスラ 声 - 永島由子 イシュタルを騙った巨乳美女。ユーリに仕える女官になる。 黒い目に黒い巻き毛の美女であったことから、カイルへの不信感を煽ろうとユーリの人気落としを目論んだウルヒに唆され、偽イシュタルとしてカタパの町で市長(ハザンヌ)を騙して贅沢な暮らしをしていた。嘘が露見した折り、お咎めなしとしたユーリに感服して、忠誠を誓う。カッシュと愛し合うが、皇帝暗殺容疑で追い詰められたユーリ救出のため、カイルを出動させようと自ら罪を被り、死刑となった。脱獄を勧めた恋人のカッシュに、形見として遺髪を残す。ウルヒの死後に名誉を回復し、ハットゥサ第4神殿に祀られた。 ティト 声 - 結城比呂 カイルの小姓。ハディ達の弟で、ハッティ族の総領息子。 顔立ちがユーリの妹・詠美によく似た、ショートカットでフワフワの黒髪の少年。ヒッタイトに来て間もないユーリの世話を任されたため、ナキアの“黒い水”に操られてユーリを襲ってしまう。カイルによって我に返ったが、洗脳の証拠がなかったために、表向き側室であるユーリを襲撃したのが王族殺しの重罪とされ、処刑に掛けられてしまう。ユーリの強硬な主張で辛くも命を永らえるが、服の奪還を待ち切れずにナキアの宮へ忍び込んだユーリを逃し、カシュガ族の猛者ズワに殺されてしまう(宝塚歌劇団版ではカイルをかばって処刑されている)。大事に首に付けていた、姉達から贈られたネーム入りの金のチョーカーは、ズワに奪われた(宝塚歌劇団版ではカイルに託されている)。
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