リンとその仲間たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/30 09:41 UTC 版)
「キメラ (漫画)」の記事における「リンとその仲間たち」の解説
リン 本編の主人公でありヒロイン。辺境の村ファーブルに住んでいたが、その村がゲイヴォルグ軍に襲われた事をきっかけに自分がキマイラである事を知る。人並み外れた運動能力と戦闘能力を持ち合わせているが、中身は年相応の女の子そのもの。タキと出逢い、彼に惹かれていく。その一方でキマイラとしての自分を受け入れ、苦しみながらもその運命を乗り越えようとする。実は、人間とキマイラの間に生まれた子で、本来なら存在自体が在り得ない「奇跡の種」である。 ファルシオンにおける断罪の日では、大風車を守る「6人の戦士」の1人として参戦。キマイラ6人の戦士のうちの1人・ドリスとの死闘の末に戦闘不能にすることで勝利。その後、シスがファルシオンにばら撒いた赤い水(キマイラを凶暴化させるウィルス)により暴走するも、タキの想いにより正気を取り戻し、サイファーとの決着をつける。 その後、タキ達と各地を転戦しながらの中で彼と結ばれるも、やがてキマイラの力が無くなりつつある為に自身の消滅を恐れて戦えなくなり、ルドルフとの最終決戦の参加はタキから止められる。しかし決戦半ばでサラスの戦いに参戦、戦場にいるキマイラ全員の力を剣に束ねて衛星兵器「魔槍ゲイヴォルグ」を破壊する。力を無くして消滅しかけるも、後に本来生まれるはずだったタキとの第一子(女の子)が自ら身代わりになった事で生き延びた。 サラスの戦いから数年後、タキとの間に3人の子供を儲け、自身が一人暮らしをしていた頃にいた土地(タキとの出会いの地)に住み、彼と畑を耕しながら幸せに暮らしている。 タキ 本編のもう一人の主人公。リンと出逢い、彼女の支えになろうと誓い戦うようになる。親をキマイラに殺された過去を持ち、額に十字の傷のついたキマイラを探している。リンと旅をするうちに彼女に惹かれて行く。始めの頃は戦闘経験もなかったが、実は戦士としての筋は悪くない。タキ、リン、カイルたちの中では一応リーダー役。 子供のカイルを除けばリンが強すぎるために強くなるための方法を模索していたが、ガラハットに師事して驚異的な脚力「烈風脚」を得、「烈風」の通り名を貰う。そして大きな無理と負担を負いつつ、キマイラであるガゼルにも勝ちうるほどの戦闘力を得た。そのガラハットが力尽きた時「超速剣」を受け継ぎ「疾風」と「烈風」を組み合わせた「嵐」の通り名で呼ばれるようになる。 サイファー達との決戦が終わった後日、ルドルフの手によって魔都と化した聖都・サラスを奪還する軍隊「聖十字軍<クルセイダーズ>」結成の中心人物として、また戦士の一員としてこれに参加した。ルドルフ達との死闘を繰り広げて、多くの犠牲を払いながらも最終的にルドルフを討ち取ることに成功する。しかし、その代価として「烈風脚」の酷使が原因で失明する。 サラスでの戦いの後は、リンとの出会いの地で彼女との第一子の魂の導きを受けながら生活する。サラスの戦いから数年後、リンとは3人の子供を儲け、ガラハットの治療によって再び光を取り戻し、第一子は祖母の下に旅立った。 武器は当初は長剣を使っていたが、「烈風脚」を覚えてからはツヴァイハンダー仕立ての刀(黎明)を、更に疾風斬を覚えた後はムラクモから1本の刀(旭光)・2本の隠し刀(暁光、曙光)を譲り受けて両手両足を使った四刀流が戦闘スタイルとなる。 カイル タキが育ったクレイモアにある孤児院の男の子。年の割りにませていてスカートめくりや風呂の覗きばかりしている。しかしながら、実は母親のヘレンはカーライア帝国の最後の皇帝カイラード六世の皇女であり、皇室の血を唯一引き継いでいる。カイル自身もまた正当なるカーライア帝国の皇位継承者で、皇帝の証である剣を唯一抜くことができる。新皇帝として即位し戦争を終わらせるために旅をすることを決意する。 ルドルフとの最終決戦時には、聖戦(ジハード)時に力に目覚めたキマイラ達を率いて遅れながらも参戦を果たす。その後、戴冠式を執り行い、正式に「カイラード七世」として皇位に就く。 サラスの戦いから数年後、アインを側近・参謀として政治に励む。また、かつて「五年もすればいい女になる」と言ったルカを落ち着いたら迎えにいくような素振りを見せている。 マチルダ 帝都で大司教に仕えていたキマイラの少女。戦闘スタイルは父親の形見である2本のダガーによる二刀流。大司教の逝去に伴い、彼女が大司教に任命される。正当なる皇位継承者(=カイル)が帝都に現れたときに戴冠式を行い戦争を終わらせようと思っている。教義に反しているとは言え、笑顔を常に絶やさない女の子。アインに恋心をいだいているが、そのアインへの募る想いとキマイラである自分がぶつかり合い葛藤している。 サイファー達との決戦後は水の都市・ファルシオンに留まり、大司教として教会で子供達の世話をしたりしている。 サラスでの戦いから数年後、前大司教の側仕えとしていた頃の友人達やアガサと共に、リンとタキの戦いの軌跡を人形劇で子供達に広めるべく各地を転々とする生活を送っている。 アイン グエン配下「蒼の騎士団」の一員で、通り名は「仕掛けボウガンのアイン」。仕掛けや機械などを作り出す事に関しては突出した能力を持つ。帝国に属しながらも、この戦争にはどこか疑問を抱いている。 クレイモアでの戦いの後にゲイヴォルグの密偵としてファルシオンに潜入したものの、自作の気球が木に引っ掛かってしまい、鍛冶師・ムラクモに見つかるが、ムラクモの孫の腹痛を治したことで許されそのまま世話になる。そしてファルシオンで偶然リン達と再会し、聖戦においては大風車を守る「6人の戦士」の1人としてキマイラであるエヴァンスと互角以上の激闘を繰り広げた。サイファー達との決戦後はタキと共に聖十字軍に参加し、サラス奪還の為に戦う。 サラスでの戦いから数年後、皇位に就いたカイルの側近となり政治に励む。また、落ち着いたらマチルダを迎えに行く事をカイルに明言している。 ガラハット かつての「円卓の騎士団」の一員で、伝説の戦士。「疾風のガラハット」の通り名で活躍する。「東洋」に精通し、独自の剣術と針の技術を持つ。高速の斬撃を放つ「超速剣」の使い手。必殺技は「超速剣疾風斬」。 生活苦から反乱を起こした民を殺さなくてはならない騎士の正義に疑問を抱き、騎士団を脱退してその頃知り合ったキマイラ・マリーと共に旅に出る。だが途中ある事件から片足とマリーを失ってしまう。マリーを守りきれなかったことを悔やんだガラハットは彼女を守れるだけの力を求め遥か東の地で「超速剣」を習得し、行方不明になったマリーを探していた。マリーとの間に生まれた娘であるリンを(時に食事の相伴にありつきながら)見守る。師であったサイファーとの死闘の後、タキにリンと「疾風」の力を託し死亡したかと思われたがマリーの魂の一撃により死の淵から蘇る。「ファイナルクロニクル」にて、ファルシオンに押し寄せるマンティコア達を無数の剣で片っ端から切り伏せる活躍を見せる。 サラスとの戦いから数年後、タキの失明の治療を施した後、再び旅に出る。 カレン ファルシオン自衛軍部隊長。代々傭兵の家に生まれ、自身も傭兵として各地を回る。弾性のある槍と踵に仕込まれた隠し刀を用いて戦う。タキとは幼馴染で、1年間ロジアの村で一緒だった。彼へ淡い恋心を抱いているが、タキはリンに想いを寄せていた為、その恋は実らなかった。サイファー達との決戦後は聖十字軍に参加し、ファルシオン軍の兵士達との連携攻撃で果敢に戦う。 サラスとの戦いから数年後、相変わらず傭兵団を率いる生活を続けているが、情勢も落ち着いたことから「そろそろ私も恋でもして子供でも産んでみるか」と発言して傭兵仲間を驚かせた。 トビィ リンに懐いているナガミミムササビ。 キウイ ガラハットと共に行動するカラスのような鳥。性別は雌。トビィに惚れている。
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