おおよどとは? わかりやすく解説

おおよど〔おほよど〕【大淀】

読み方:おおよど

[一]大阪市の旧区名平成元年1989北区合併

[二]三重県多気郡明和町大淀(おいず)の古名北側の浜を大淀の浦といった。[歌枕

「—の浜のまさごを君が代の数にとれとや浪も寄すらん」〈風雅・賀〉


艦艇(護衛艦「あぶくま」型)

229「あぶくま」 230「じんつう」 231「おおよど」
232せんだい 233「ちくま」 234「とね」
 
基準排水量
  2,000t
主要寸法
  109x13.4x7.8x3.8m
長さ、幅、深さ喫水
船型
 
主機械
  ガスタービン2基
ディーゼル2基 2軸
馬 力
  27,000PS
速 力
  27kt
主要兵装
  高性能20ミリ機関砲x1
62口径76ミリ速射砲x1
SSM装置一式
アスロック装置一式
連装魚雷発射管x2
定 員
  120名

【大淀】(おおよど)

  1. 大日本帝国海軍偵察軽巡洋艦「大淀」。
    連合艦隊最後の「旗艦」を務めた艦でもある。

    本艦は元々、大正時代に14隻もの多数建造された「5500トン級軽巡洋艦老朽化に伴う代替艦として計画されたものである
    この計画では、日本海軍における軽巡洋艦任務とされていた「水雷戦隊旗艦駆逐艦部隊指揮執りつつ、自らも敵の艦隊魚雷叩き込む)」「潜水戦隊旗艦搭載した水上偵察機により、潜水艦索敵情報伝達する)」に特化された艦が建造されることになったが、本艦後者グループとして開発されることになった
    そのため、新開発高速偵察機紫雲」を数機搭載し、これを大型カタパルト連続発進させる機能備えられまた、潜水艦索敵情報伝達するために強力な通信機能が搭載されていた。
    一方で航空機搭載スペース確保するために主砲艦首部集められ魚雷発射管省かれるなど、水上艦との戦闘考慮されなかった。

    しかし、その「紫雲」の開発結局失敗終わりまた、本艦就役した頃には、本来の任務として想定された「潜水艦による敵主力艦隊への襲撃戦」も行われなかったため、就役したものこれといった任務与えられず、「遊び駒になってしまっていた。


    連合艦隊司令部となる「連合艦隊旗艦」には、(1940年代までの海軍不文律であった指揮官先頭」に則り)その当時最良戦艦(「長門」→「大和」→「武蔵」)があてられることが慣例となっていたが、元々厳しかった燃料事情更なる悪化と、個体戦闘能力の高い大型戦艦司令部任務にあてることの問題点解決するため、通信能力の高い本艦着目され、1944年連合艦隊司令部機能搭載する改装工事が行われた。
    この改装では、「紫雲」を搭載するために作られ大型航空機格納庫司令部スペースあてられカタパルト通常型のものに交換された(搭載機は、既に実用化されていた「瑞雲」2機に変更)。
    改装完了後、本艦単独本土近海に展開、ここから艦隊指揮をとることになったが、同年9月には艦隊司令部そのものが陸(神奈川県日吉)に上がってしまい旗艦任務解除
    その後レイテ湾海戦礼号作戦北号作戦経て終戦直前まで生き残っていたが、1945年7月瀬戸内海で米艦載機空襲により大破行動不能状態で終戦迎えた

    性能諸元
    全長192m/180m(水線長
    全幅16.6m
    吃水6.0m
    排水量
    基準/公試
    8,146t/9,980t
    主缶ロ号艦本式罐重油焚×6基
    機関艦本式オールギヤードタービン×4基 4軸推進出力110,430馬力
    最大速力35.5kt
    航続距離8,700海里(18kt)
    乗員艦長以下730
    兵装60口径三年式15.5cm3連装砲×2基(前方の)
    65口径九八式10cm連装高角砲×4基
    九六式25mm三連機銃×6基/12基(最終時
    九六式25mm単装機銃×16基(最終時
    装甲舷側:50mm(水線面主装甲
    甲板25~50mm(主甲板
    主砲塔:70mm(前盾)/63.5mm(側盾)
    設備二式一号一〇型射出機×1基
    呉式二号型射出機×1基(改装後
    艦載機水上偵察機紫雲」×6機/水上偵察機瑞雲×2機(改装後

    同型艦


  2. 海上自衛隊護衛艦「おおよど」(JMSDF Oyodo DE-231)
    1980年代計画され地方隊向けの小型護衛艦である「あぶくま」級の3番艦として1991年就役
    現在は護衛艦隊隷下の第15護衛隊属し大湊基地母港として、日本列島北部海域警備任務従事している。
    (艦についての詳細あぶくまの項を参照のこと)

大淀

(おおよど から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/27 13:46 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

大淀(おおよど)

地名

日本各地に同名の地名がある。

その他

艦艇の名称
列車の名称
四股名



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「おおよど」の関連用語

おおよどのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



おおよどのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
海上自衛隊海上自衛隊
Copyright (C) JMSDF. All Rights Reserved.
航空軍事用語辞典++航空軍事用語辞典++
この記事はMASDF 航空軍事用語辞典++の記事を転載しております。
MASDFでは航空及び軍事についての様々なコンテンツをご覧頂けます。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの大淀 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS