塗装と標記・標識
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 19:57 UTC 版)
2020年から順次、ロービジ(「ロービジビリティ」Low-visibilityの略)塗装へ塗装変更が進んでいる。その内容としては、煙突頂部の汚れを目立たなくするための黒帯の廃止、艦番号及び艦名の灰色化かつ無影化、飛行甲板もしくは艦橋上の対空表示(航空機に対し艦番号下2桁を表示するための塗装)の消去である。 従来塗装の「おおよど」 低視認性塗装とされた「おおよど」
※この「塗装と標記・標識」の解説は、「自衛艦」の解説の一部です。
「塗装と標記・標識」を含む「自衛艦」の記事については、「自衛艦」の概要を参照ください。
塗装と標記・標識
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 05:52 UTC 版)
「自衛艦#塗装と標記・標識」も参照 海上自衛隊では、日本海軍の用語を踏襲して、船体などの塗装を「塗粧」と称する。船体は、吃水線のところで船底塗料と外舷塗料で塗り分けており、この区別する線を塗別線と称する。塗料の素材としては、従来は上部構造物と船底部は油性塗料、水線部は塩化ビニール樹脂性塗料が用いられていたが、後に水線部・船底部は塩化ゴム系塗料に変更された。 船底塗料は、防食と防汚の両目的から2種類の塗料が用いられており、防食のための船底1号塗料を下塗りとして、そのうえに生物や海藻類付着を防ぐための船底2号塗料を上塗りするかたちとなる。その色は、一般的に市中で用いられる鉄骨の錆止め色とほぼ同じ茶褐色である。また護衛艦は、塗別線の下に幅2メートルの黒帯が塗装される。その上方では、船体の舷側と構造の立面が灰色(マンセル記号N-5)、露天甲板が暗灰色(マンセル記号N-4)とされてきた。また煙突外面頂部や、マストで排煙による汚れが関係する範囲については、上塗りとして、油性フタル酸樹脂エナメル半つや黒(マンセル記号N-2)を2回塗装することとされていた。また2020年からは、順次にロービジ(「ロービジビリティ」Low-visibilityの略)塗装への変更が進んでいる。その内容としては、上記の煙突頂部の黒帯の廃止、艦番号及び艦名の灰色化かつ無影化、飛行甲板もしくは艦橋上の対空表示(航空機に対し艦番号下2桁を表示するための塗装)の消去である。 なお、海上自衛隊の発足当初の保有艦艇は上記の通りアメリカ海軍からの貸与艦が多かったことから、アメリカ海軍所属の同型艦と区別するため、自衛艦の舷側には平仮名で艦名が標記されていた。しかし海軍時代に用いられていた片仮名と比べて曲がりくねって判読しづらいとの指摘があり、国産艦が増えてアメリカ艦との区別の必要がなくなると、経費や手間の削減の意味もあって、1969年6月1日付けの訓令でこの標記は廃止となった。 従来塗装の「おおよど」 低視認性塗装とされた「おおよど」
※この「塗装と標記・標識」の解説は、「護衛艦」の解説の一部です。
「塗装と標記・標識」を含む「護衛艦」の記事については、「護衛艦」の概要を参照ください。
- 塗装と標記・標識のページへのリンク