いしかわ動物園 いしかわ動物園の概要

いしかわ動物園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/07/04 13:39 UTC 版)

いしかわ動物園
施設情報
専門分野 動物園
事業主体 石川県
管理運営 (財)石川県県民ふれあい公社
園長 美馬秀夫
面積 約23ヘクタール
頭数 約600点(他,魚類約2,200点)(2006年6月1日時点)
種数 135種(他,魚類45種)(2006年6月1日時点)
開園 1958年11月1日
所在地
石川県能美市徳山町600番地
アクセス 小松よりいしかわ動物園行きバスで水族館前バス停すぐ
公式サイト www.ishikawazoo.jp
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概要

基本コンセプト 「楽しく、遊べ、学べる動物園」

石川県が、財団法人「石川県県民ふれあい公社」に管理・運営を委託している施設である。この公社は、七尾湾に浮かぶ能登島にある水族館のとじま臨海公園水族館」の管理・運営も担っている。

2001年には、国内で初となる「ホクリクサンショウウオ」の飼育下繁殖に成功し、日本動物園水族館協会認定の繁殖賞を受賞した。

園内の動物舎は、自然の地形を生かした中に植栽や岩、池などをふんだんに配し、できるだけ動物たち本来の生息環境に近い環境を再現している。また、動物が飛び越えられない幅の堀を巡らせる「モート方式」やガラス越しの観察により、従来のコンクリートや鉄格子で仕切った狭い動物舎では見られない、生き生きとした動物たちの自然な素顔や姿が間近に観察できるよう配慮している。

高齢者や身体障害者、車椅子等の利用者にも安心して利用できるよう、園路(約1.1km)は、勾配を4%以下にするとともに、階段部分にはスロープが設けてある。屋内観察通路の出入り口は自動ドアとするとともに、2階のレストランにはエレベーターが設置してある。園路や観察通路には、視覚障害者が安心して歩行できるよう点字ブロックが設置されているとともに、各動物舎の前には、点字による案内板が掲げてある。

※営業詳細は外部リンクを参照されたい。

歴史

民間施設として

1958年11月1日、金沢市卯辰山に松本観光株式会社が「金沢ヘルスセンター 」を開業、「金沢動物園」が開園した。 1963年8月、隣接地に「金沢水族館」を開業した。

「金沢ヘルスセンター」とは、この金沢動物園のほかにも、演劇場・映画館・小遊園地、さらには大浴場や宿泊施設があり、隣接する文部省指定の「金沢水族館」とともに、子どもから大人、老人まで楽しめる娯楽センターであった。富山や福井からも学校の遠足で訪れる場所でもあった。中でも、動物園はデカ (カバ)をはじめ、 近隣のどの動物園よりもはるかに多い動物を集め、子どもたちには大人気だった。水族館と金沢ヘルスセンター間にはロープウェーが設置されていたが後に老朽化のために廃止された。

積雪・降雨が多い北陸地方の気候を考慮して、雨や雪の日でも楽しめるように、園全体に屋根がかけられ、さながら屋内で動物たちを見学することができる施設であった。「お座敷動物園」とも呼ばれ、天候に関係なく、しかも裸足のままで楽しめる動物園は例を見ない。

隣接する「金沢水族館」もユニークで、今では海から離れた水族館も多くなったが、当時としては珍しく「山頂」に位置していた。看板にも「世界で最初の山頂水族館」となっていた。そんな環境でも、飼育する魚たちのほとんどが海水魚で、アシカショーやトドのダイビングショーも行われていた。後には北陸では唯一ラッコの飼育もされていた。

動物園や水族館をはじめ、子どもたちは遊園地やゲーム、大人は大広間で演劇・映画、大浴場と、一日遊ぶことが出来る場所であった。料金体系は水族館だけか金沢ヘルスセンター(動物園、水族館を含む)かの2種類であった。

娯楽が少なかった設立当初は県内唯一の大衆娯楽施設として爆発的な人気を集め、ピーク時の年間入場者数は30万人にのぼった。高度経済成長とともに人々のライフスタイルの変化やその他のレジャー・娯楽施設の台頭により、入館者数にも徐々に陰りが見えはじめ、施設の老朽化も手伝い、施設名も「金沢ヘルスセンター」から「金沢サニーランド」と改称等も行ったが好転せず、1988年に数年の事業継続を条件に、金沢の不動産事業を展開する「秀邦(しゅうほう)」に売却された。「秀邦」は世界でも珍しいシーラカンス館を増設するなど事業に努めたが、集客力向上や収支の改善につながらず、1993年8月31日、石川県内唯一の動物園は35年間の歴史に、ひとまず幕を下ろすこととなった(なお、このときのエピソードが唐十郎の戯曲『動物園が消える日』の元ネタに用いられている)。

公営施設として

「金沢サニーランド」を運営する「金沢動物園」が破産後、一定期間、施設は閉鎖された。しかし、石川県内唯一の動物園であること、当時から進んでいた「動物園の公営化」の流れなどを受け、石川県が施設全体を買収することとなった。1994年、ここに「県立いしかわ動物園」が誕生するのである。

「公営施設」として再出発を迎えた動物園ではあったが、施設の狭小、老朽化は目に見えていた。築40年近くが経過していること、拡張しようにも新たな土地の確保が難しいことなどから、ついに県は動物園全体の移転を検討し始めた。

県民の意識としては「動物園は絶対必要」との考え方が非常に多かったが、いざ自分たちの地域に「動物園」がやってくるとなると、話は別であった。井戸水への動物の糞尿の混入、猛獣の脱走、動物園独特の臭いなど、動物園受け入れ反対の意見は様々であった。県は検討の結果、移転候補地として3地区をあげた。

「石川県森林公園」があったことから、候補地となった。しかし、積雪が多いことから、早い段階で候補地から外された。
  • 森本地区
県有地があったことから、候補地となった。しかし、周辺住民の受け入れ態勢が整わなかったため、候補地から外された。
名鉄が開発を断念した青山丘陵内の「辰口丘陵公園」の隣接地にまだ県有地があったことから、候補地となった。山に囲まれた立地、周辺にあまり人家が無いことから、反対の声も弱く、県はこの場所に新しい動物園の建設を決めることとなる。

1996年7月29日、新動物園建設予定地で起工式が行われ、いよいよ新しい動物園の建設工事が本格化してきた。それと同時に、動物たちのおよそ30kmにも及ぶ「引越し」の準備も進められていった。

1999年5月20日から翌21日にかけて、卯辰山から辰口へと、動物たちの移転作業が実施された。30kmにもおよぶ、動物たちにとってはかなりの長距離となる移動には、石川県警が全面協力し、パトカー・白バイによる先導、途中経路の全信号の青信号への操作(移動の迅速化を進めるため)が行われた。また、金沢水族館に展示されていた魚の一部は、のとじま水族館のほうにも移された。関係者の心配もあったが、移転作業は無事に完了した。

1999年10月9日、新しい動物園「石川県立いしかわ動物園」が、正式にオープンした。

年表

  • 1958年
    • 11月 金沢動物園(金沢ヘルスセンター)開園
  • 1963年
    • 8月 金沢水族館開館 
  • 1982年
    • 時期不詳 金沢サニーランドへ改称
  • 1993年
    • 8月31日 金沢動物園・金沢水族館閉鎖
    • 9月 石川県議会、石川動物園(仮称)設置準備費計上
    • 12月21日 財団法人いしかわ動物園設立
  • 1994年
    • 1月1日 (財)いしかわ動物園、運営を開始(金沢市卯辰山)
    • 3月6日 (財)いしかわ動物園開園
  • 1996年
    • 7月29日 新いしかわ動物園建設起工式(辰口町)
  • 1998年
    • 8月31日 (財)いしかわ動物園閉園(1994年3月6日までで、入園者56万5千人)
  • 1999年
    • 3月31日 (財)いしかわ動物園は(財)石川県健民公社へ統合のため解散、新いしかわ動物園建築工事完成
    • 4月1日 (財)石川県健民公社が、県からいしかわ動物園の管理・運営業務を受託
    • 5月20日~5月21日 旧いしかわ動物園から新いしかわ動物園へ移転
    • 9月1日 公社の名称を(財)石川県県民ふれあい公社に改称
    • 10月9日 新いしかわ動物園開園



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  1. ^ トキのひな5羽が巣立ち いしかわ動物園2012年06月12日 17時30分京都新聞web


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