スープラナショナリズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/30 10:02 UTC 版)
スープラナショナリズム(英語:supranationalism)とは、国際法や政治学(とくに国際関係論)において、「国家より上位にある次元の主体に国家主権(の一部)を譲渡することで国家統合が進展する」とする立場[1]。日本語では超国家主義という表現があてられることが多いが、国粋主義や急進的国家主義などのような「ウルトラナショナリズム (ultranationalism)」とは区別が必要である[注 1]。
注釈
- ^ 丸山眞男は、近代国家(国民国家)に共通して内在するナショナリズムと「極端なる」日本の「超国家主義(ウルトラナショナリズム)」の実体と淵源を『超国家主義の論理と心理』に著した。日本政治思想史やファシズム研究の文脈では、「超国家主義」はウルトラナショナリズムを意味する[2]。
出典
- ^ Cini, Michelle and Nieves Pérez-Solórzano Borragán, (2019). European Union Politics (6th Edition). Oxford University Press. pp. 58, 59
- ^ 丸山眞男『超国家主義の論理と心理』岩波文庫、2015年、11-40頁。
- ^ 遠藤乾『ヨーロッパ統合史:増補版』名古屋大学出版会、2014年、131-142頁。
- ^ “Treaty establishing the European Coal and Steel Community”. EUR-Lex. 2021年11月30日閲覧。
- ^ 遠藤乾『ヨーロッパ統合史:増補版』名古屋大学出版会、2014年、58頁。
- ^ Cini, Michelle and Nieves Pérez-Solórzano Borragán (2019). European Union Politics (6th Edition). Oxford University Press. p. 65
- 1 スープラナショナリズムとは
- 2 スープラナショナリズムの概要
- 3 概要
- 4 法的特徴
- 5 関連項目
固有名詞の分類
- スープラナショナリズムのページへのリンク