山口県 政治

山口県

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 03:51 UTC 版)

政治

県政

歴代県知事(公選)

  • 初代 田中龍夫(1947年4月5日 - 1953年3月24日、2期)
  • 2代 小澤太郎(1953年4月30日 - 1960年8月17日、2期)
  • 3代 橋本正之(1960年9月25日 - 1976年6月30日、4期)
  • 4代 平井龍(1976年8月22日 - 1996年8月21日、5期)
  • 5代 二井関成(1996年8月22日 - 2012年8月21日、4期)
  • 6代 山本繁太郎(2012年8月22日 - 2014年1月14日、1期)
  • 7代 村岡嗣政(2014年2月25日 - 現職、3期目)

県議会

国政

衆議院小選挙区が4。参議院では、全県で1区を構成する。

経済・産業

経済

内閣府経済社会総合研究所が行った「平成30年度県民経済計算」によると、2018年度(平成30年度)の一人あたりの県民所得は320.3万円、名目県内総生産は6兆3746億円(第一次産業374.63億円、第二次産業2兆6391.09億円、第三次産業3兆6658.59億円)であった[18]経済成長率は名目+0.4%、実質+0.7%であった。総生産の経済活動別の構成比について全国を1とする特化係数で比較すると、第一次産業は0.5、第二次産業は1.6、第三次産業は0.8であった。さらに詳しく見ていくと鉱業(特化係数1.7)、製造業(1.7)、電気ガス水道・廃棄物処理業等(1.5)、運輸郵便業(1.1)、保健衛生社会事業(1.1)で全国を上回った。製造業の内訳を見ると特に化学(特化係数6.3)、石油石炭製品(3.8)、窯業・土石製品(2.7)、一次金属(1.7)、繊維製品(1.4)、パルプ・紙加工品(1.4)、金属製品(1.3)で全国を上回った[19]

経済圏

経済圏は県内各地域に分散しており、経済産業省都市雇用圏の考え方に基づいた経済圏を以下の地域に設定し、その産業特性を以下のように分析している[20]

岩国経済圏(岩国市和木町・広島県大竹市
農林漁業、建設業、製造業、医療・福祉、複合サービス事業において産業の集積が見られ、特に製造業においては化学工業(三井化学など)、パルプ・紙・紙加工品製造業(日本製紙など)の特化係数が高い。
周南経済圏(下松市光市周南市田布施町
建設業、製造業、運輸・郵便業、生活関連サービス・娯楽業、複合サービス事業において産業の集積が見られ、特に製造業においては化学工業(トクヤマ東ソーなど)、鉄鋼業(東洋鋼鈑日本製鉄光チタン部など)の特化係数が高い。
山口経済圏(山口市防府市
建設業、製造業、運輸・郵便業、生活関連サービス・娯楽業、教育・学習支援業、医療・福祉、複合サービス事業において産業の集積が見られ、特に製造業においては輸送用機械器具製造業(自動車関連=マツダなど)が大半を占める。
宇部経済圏(宇部市山陽小野田市
製造業、教育・学習支援業、医療・福祉において産業の集積が見られ、特に製造業においては化学工業(宇部興産など)、窯業・土石製品製造業(宇部興産・太平洋セメントなど)、電子部品・デバイス・電子回路製造業等の特化係数が高い。
下関経済圏(下関市
農林水産業、製造業、運輸・郵便業、金融保険業(山口フィナンシャルグループ西中国信用金庫など)、学術研究・専門・技術サービス業、複合サービス事業において産業の集積が見られ、特に製造業においては輸送用機械器具製造業(主に造船=三菱重工業下関造船所など)、食料品製造業(林兼産業日清食品など)、金属製品製造業(暖房・配管機器=長府製作所神戸製鋼所など)、ゴム製品製造業(ブリヂストン)に特色が見られる。
萩経済圏(萩市阿武町
農林漁業、建設業、電気・ガス・水道業、宿泊・飲食サービス業、医療・福祉、複合サービス事業において産業の集積が見られる。

山口県が行った「平成30年度市町民経済計算」による、平成30年度の市町内総生産は下関市が15.1%でトップであり、以下周南市(14%)、山口市(13%)、宇部市(10.1%)、防府市(9.5%)と続く。地域別市町内総生産額は周南地区が1兆6446億円と全体の25.8%を占め、ついで山口・防府地区(22.4%)、宇部・小野田地区(17.7%)、下関地区(15.1%)と続く。就業者1人当たり市町内総生産額は第二次産業に特化した和木町が飛び抜けて高く、以下光市、山陽小野田市、周南市、下松市、防府市、上関町、岩国市、山口市、宇部市、下関市、美祢市、田布施町、柳井市、平生町、長門市、阿武町、萩市、周防大島町の順となっている[21]

産業

山陽地方に当たる瀬戸内海側は、重化学コンビナートを中心とした工業と、高速道路網などを生かした流通業などが発展しており、瀬戸内工業地域の一角を成す。一方で、山陰地方に当たる日本海側は、農業漁業などの第一次産業観光業などのサービス産業が中心である。

かつては宇部・美祢で鉱業が盛んであり、宇部炭鉱 (宇部市) や大嶺炭鉱 (美祢市) で無煙炭を中心とした石炭が採掘されていた。いずれも現在は閉山しているが、県西部 (宇部市・山陽小野田市など) の重化学工業地域は元々この炭鉱を背景としている。現在美祢地区では石炭に代わって石灰石の採掘が行われており、セメントの製造企業が集中している。一方、周南・岩国などの東部では太平洋戦争当時の海軍燃料廠などに由来する石油精製コンビナートを展開、ソーダなど化学系の製品製造を主とする工業地域を形成している。

農業

沿岸部から中山間部までの多様な自然条件や消費地の近さ、交通網の高い整備状況により米や野菜、果物、花、牛肉といった様々な農産物が生産されている。特に長州藩時代の四白政策以来米作りが盛んに行われており、干拓棚田などの新田開作により農地が増やされてきた。特に米はコシヒカリひとめぼれヒノヒカリが生産されている。野菜はわさびれんこんトマトの生産が盛んで、果物は瀬戸内側で温州みかん夏みかん、中山間部ではの栽培が盛ん。花は下関市を中心にゆりバラカーネーションの栽培が盛んである。また、畜産においては本県が日本で初めて誕生させ全国唯一である無角和牛[22]和牛の原種と言われ国の天然記念物に指定されている見島牛が、養鶏が盛んな長門市では県オリジナル地鶏「長州黒かしわ」の飼育が行われている[23]。 農業生産額の割合では、が全生産額の34.9%で最も多く、野菜が24.2%、(鶏卵・ブロイラー)が14.7%、果実が6.6%と成っている[24]

水産業

三方が海に面する山口県では古くから水産業が盛んであり、江戸時代に長州藩は漁業を推奨し特に現在の長門市の通地区や仙崎地区を中心に捕鯨に力を入れ、「鯨一頭とれば七浦賑わう」と謳われた。捕鯨は明治時代まで続いたがロシアによる日本海での捕鯨が原因で北浦捕鯨は早々に衰退、その後ノルウェー式捕鯨の導入で下関市は日本有数の捕鯨基地となった。その後国際的な反捕鯨運動が盛んになり、また日本が国際捕鯨委員会に加盟したことで長らく商業捕鯨は禁止されていたが2019年に脱退したことで再び商業捕鯨が再開され[25]、下関市は再び商業捕鯨及び調査捕鯨の基地となっている。また、同市はふぐの日本一の取扱量を誇っており、同市南風泊市場では全国のふぐの大半を取り扱っている。平成21年度の山口県の漁獲量はアマダイ、サザエで全国2位、イサキ、アワビ類で全国4位、マダイ、クルマエビ、マアジで全国5位であり多くの魚種で日本有数の捕獲量を誇る。水産加工業も盛んであり下関市ではウニの瓶詰め、辛子明太子蒲鉾を始めとする練り製品で全国有数の生産量を誇る[26]

工業

山口県の瀬戸内海沿岸では大正時代より造船業や化学、機械、金属の工場が次々に進出し、第二次世界大戦中は旧日本軍工廠などが立地した。戦後は石油化学コンビナートが形成され全国有数の工業県となり、瀬戸内工業地域を構成している。特に下関市宇部市山陽小野田市美祢市などは北九州工業地域の構成都市でもある。県西部では美祢市のカルスト台地から産出される石灰石を原料とするセメント製造工場が立地、周南市岩国市など県東部では石油コンビナートやソーダなどの化学製品を生産する企業が集中している。また、山口県は輸送用機器、食品、医薬品の製造が盛んであり、マツダ(自動車)、日立製作所(鉄道車両)、三菱重工業三菱造船(造船)、ブリヂストン(タイヤ)、シマノ(自転車)、武田薬品工業(製薬)、マルハニチロ(食料品)、日清食品(食料品)などの大手メーカーが数多く立地している[27]。 さらに、経済産業省が実施した工業統計調査によると、1事業所当たり製造品出荷額は2000年頃から全国首位が続いており、2018年(速報値)は35億8200万円。化学・輸送・石油・鉄鋼の4業種だけで全体の72%を占め、大規模事業所が多いことから1事業所当たりの出荷額を押し上げていると分析されている[28]

主な企業

山口県内に本社・本店・本部を置く東証プライム上場企業

山口県内に生産拠点・主要事業所を置く主な企業

山口県発祥の企業

このほか、かつての財閥の一つである日産コンツェルンの創業者たち(鮎川義介久原房之助ら)は山口県出身であり、日産コンツェルンの流れをくむ複数の企業の生産拠点が山口県に残っている。また、東芝の創業者の一人である藤岡市助も山口県出身である。

交通・生活

警察

警察署

鉄道

道路

高速道路・自動車専用道路

国道・県道

1963年(昭和38年)の山口国体開催にあたり、県管理道路(県道と一部の国道)のガードレールを特産の夏みかんにちなんだ黄色にしようということになった。それ以来県道のガードレールには黄色いものが使われている。

バス事業者

航空

主要港湾

国際拠点港湾

重要港湾

特定第3種漁港

航路

国際フェリー

国内フェリー

愛媛県松山市・三津浜港)

かつては下関市の彦島荒田港と北九州市小倉北区の日明港を関門海峡フェリーが結んでいた。

その他の航路

  • 柱島航路(岩国市)
  • 端島航路(岩国市)
  • 黒島航路(岩国市)
  • 浮島航路(周防大島町)
  • 前島航路(周防大島町)
  • 情島航路(周防大島町)
  • 平郡航路(柳井市)
  • 祝島航路(上関町)
  • 馬島航路(田布施町)
  • 牛島航路(光市)
  • 大津島・馬島・黒髪島航路(周南市)
  • 野島航路(防府市)
  • 蓋井島航路(下関市)
  • 巌流島航路(下関市)
  • 六連島航路(下関市)
  • 関門連絡船(下関市・北九州市)
  • ヴォイジャー(下関市・北九州市)
  • 相島航路(萩市)
  • 大島航路(萩市)
  • 見島航路(萩市)

注釈

  1. ^ その起源は、平井龍県知事時代における『オクトピア構想』(オクト(8)とユートピア(理想郷)の造語)にあり、1987年(昭和62年)2月に策定された「第四次県政振興の長期展望」の中で具体化された。
  2. ^ 西部本部設立、かつ発売休止前までは、大阪本社(摂津市の工場)で製作した夕方18時締切の超早版を鉄道or航空輸送しており、多くのニュースは前々日の記事が掲載されていた。
  3. ^ 前述の通り、親会社である朝日新聞は印刷工場は同じだが、東部を含む全県で西部版を印刷している。
  4. ^ ここでは系列局がないFNN/FNSとTXN系のみをあげるが、直接受信やケーブルテレビを介して受信できる広島・山陰・福岡・さらに場所によっては愛媛・大分の放送局が受信できる地域も数多く存在する(主に岩国市・柳井市などの東部エリアは広島や愛媛、それ以外は福岡(主に北九州中継局のもの)の放送局が受信できるところが多い)

出典

  1. ^ 利用エリアにおける「隣接する都道府県」”. 2021年9月24日閲覧。
  2. ^ 山口県の概要”. 山口県 (2017年2月24日). 2020年10月2日閲覧。
  3. ^ https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a11000/kouhou/syoukai_sp.html
  4. ^ やまぐちを知ろう 【地勢・気候】”. ふるさと学習コンテンツ『知っちょる!?やまぐち』. 山口県教育委員会. 2018年8月21日閲覧。
  5. ^ 都道府県別土砂災害危険箇所
  6. ^ 予報細分区域 (PDF)
  7. ^ [1]
  8. ^ [2]
  9. ^ [3]
  10. ^ 山本栄一郎 『山口「地理・地名・地図」の謎』実業之日本社〈じっぴコンパクト〉、2015年。ISBN 9784408455365 pp.112-113
  11. ^ [4]
  12. ^ [5]
  13. ^ [6]
  14. ^ [7]
  15. ^ 山口県統計分析課
  16. ^ 百科事典マイペディア『防長大一揆』 - コトバンク
  17. ^ 日本の地域別将来推計人口 -平成 27(2015)~57(2045)年-
  18. ^ 平成29年度県民経済計算の概要 (PDF) - 内閣府経済社会総合研究所国民経済計算部 2020年3月31日
  19. ^ https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a12500/kenmin/index.html
  20. ^ 山口県の地域経済分析 (PDF) - 経済産業省, p.54-97
  21. ^ 平成30年度市町民経済計算の概要 (PDF) - 山口県統計分析課2021年3月31日
  22. ^ 秋篠宮文仁小宮輝之『日本の家畜・家禽』 学習研究社 <フィールドベスト図鑑> 2009年、ISBN 978-4-05-403506-5 pp.66-67.
  23. ^ やまぐちを知ろう!農業編”. 2021年2月18日閲覧。
  24. ^ 平成30年生産農業所得統計”. 2020年4月20日閲覧。
  25. ^ 日本が商業捕鯨を再開 IWCから脱退、規制受けず BBC NEWS 2019年7月1日配信 2021年6月12日閲覧。
  26. ^ 平やまぐちを知ろう!水産業編”. 2021年2月18日閲覧。
  27. ^ 小学生向け補助教材『山口県の工業』(改訂版) (PDF) - 山口県商政課2019年5月23日
  28. ^ “事業所当たり製造品出荷額 山口県の首位続く(データで見る地域)”. 日本経済新聞. (2019年7月7日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46998660V00C19A7ML0000/ 2020年2月19日閲覧。 
  29. ^ 沖の山コールセンター
  30. ^ 全日本空輸とコードシェア
  31. ^ テレビ西日本がスマートニュースのチャンネルプラスに登場 より
  32. ^ スマートニュースでテレビ新広島のチャンネルが開設 より
  33. ^ 総務省発表資料「ケーブルテレビの現状」(平成23年6月) (PDF) では、日本全体のケーブルテレビ普及率48.8%に対し、山口県全体で56.7%としている。
  34. ^ 山口ケーブルビジョン(株)会社概要 より
  35. ^ “令和元年山口県の宿泊者及び観光客の動向について” (プレスリリース), 山口県観光政策課, (2020年6月30日), https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a16200/doutai/202006290001.html 2021年2月17日閲覧。 
  36. ^ a b c 特集「妄想オーストラリアの旅」 山口県でオーストラリア気分を満喫!?(その1)”. 山口県庁 広報広聴課 (2012年). 2022年1月22日閲覧。
  37. ^ 特集「妄想オーストラリアの旅」 山口県でオーストラリア気分を満喫!?(その2)”. 山口県庁 広報広聴課 (2012年). 2022年1月22日閲覧。
  38. ^ 特集「妄想オーストラリアの旅」 山口県でオーストラリア気分を満喫!?(その3)”. 山口県庁 広報広聴課 (2012年). 2022年1月22日閲覧。
  39. ^ a b c 安藤健二 (2015年12月16日). “「山口県とオーストラリアは似てる」 県庁公式サイトが訴える10個の共通点とは?”. ハフィントン・ポスト. https://www.huffingtonpost.jp/2015/12/15/yamaguchi-australia_n_8815172.html 2022年1月29日閲覧。 
  40. ^ a b c 若松 真平 (2015年12月17日). “山口と豪州「似てる」と話題に 県庁HPが示す「10の理由」に驚き”. withnews. https://withnews.jp/article/f0151217001qq000000000000000W00o0401qq000012850A 2022年1月29日閲覧。 
  41. ^ 臼井 翼 (2015年12月21日). “【福島版】山口県より似てる!?妄想オーストラリアの旅”. 福島TRIP (株式会社ハタフル). https://www.fukushimatrip.com/4488 2022年1月29日閲覧。 






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