ゆば ゆばの概要

ゆば

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/07 02:10 UTC 版)

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湯葉 干し 乾[1]
100 gあたりの栄養価
エネルギー 2,217 kJ (530 kcal)
7.2 g
食物繊維 3.0 g
32.1 g
飽和脂肪酸 4.98 g
一価不飽和 7.50 g
多価不飽和 16.26 g
50.4 g
ビタミン
ビタミンA相当量
(0%)
1 µg
(0%)
7 µg
チアミン (B1)
(30%)
0.35 mg
リボフラビン (B2)
(10%)
0.12 mg
ナイアシン (B3)
(9%)
1.4 mg
パントテン酸 (B5)
(11%)
0.55 mg
ビタミンB6
(25%)
0.32 mg
葉酸 (B9)
(10%)
38 µg
ビタミンE
(16%)
2.4 mg
ビタミンK
(52%)
55 µg
ミネラル
ナトリウム
(1%)
12 mg
カリウム
(18%)
840 mg
カルシウム
(21%)
210 mg
マグネシウム
(62%)
220 mg
リン
(86%)
600 mg
鉄分
(64%)
8.3 mg
亜鉛
(52%)
4.9 mg
(164%)
3.27 mg
セレン
(10%)
7 µg
他の成分
水分 6.9 g
水溶性食物繊維 0.6 g
不溶性食物繊維 2.4 g
ビオチン(B7 37.3 µg

ビタミンEはα─トコフェロールのみを示した[2]
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。
液面の膜がゆばである。
ゆば料理の一例。中央はだし汁を吸ったゆば巻き。左下はゆばの肉包み。
ゆば料理の一例。ゆばの刺身。

概要

豆乳を加熱した時、ラムスデン現象によって液面に形成される[4]を、竹串などを使って引き上げた物で、植物性蛋白質に富む精進料理の材料である。

豆腐との最大の差は製造方法である。豆腐はにがり等の凝固剤を使用して、大豆の植物性蛋白質を凝固(塩析)させたものであり、ゆばは凝固剤を使用せず、加熱により大豆の蛋白質が熱凝固したものである。凝固剤を使用しないため、大豆から製造できる量は豆腐の約10分の1程度[要出典]と少ない。

精進料理の材料の一つとして、日本のゆばは約1200年前に最澄が中国から仏教・ゆばを持ち帰ったのが初めといわれ、日本最初のゆばは、滋賀県大津市に位置する比叡山天台宗総本山の延暦寺に伝わり、比叡山麓の坂本(現在の滋賀県大津市)に童歌山の坊さん何食うて暮らす、ゆばの付け焼き、定心房」として唄われたことが歴史的な記録に残っている。

ゆばは姥(うば)の訛りであり、黄色く皺のある様が姥の面皮に似ていることからそう言われるようになったとの俗説がある(山東京伝『骨董集』)[5]

日本のゆば(湯葉と湯波)

日本で最初にゆばの伝わった比叡山麗の京都近江(現在の滋賀県)、古社寺の多い大和奈良県)、そして日光栃木県)、身延山梨県)といった古くからの門前町が産地として有名で、京都と大和、身延では「湯」、日光では「湯」と表記する。

日本では、引き上げた湯葉を生湯葉(または引き上げ湯葉)と呼び、料理の材料にするほか、刺身と同様にそのまま食べる。また、普茶料理でもよく使用される。

京都の湯葉は膜の端に串を入れて引き上げるため一枚なのに対し、日光の湯波は膜の中央に串を入れて二つ折りにするように引き上げるため二枚重ねとなる。このため、京都のものは薄く、日光のものはボリューム感があるものになる。身延では湯葉を何枚も重ねて固めた「角ゆば」も作られている。

また、関西の湯葉は生または自然乾燥させることが多く、日光は生または油で揚げられることが多い。

生湯葉のほかに、生湯葉を乾燥させた物(干し湯葉)、半乾燥の状態のうちに巻いたり、結び目を作った物(結び湯葉)など、様々な種類が市販されている。巻いた状態の物は吸い物の具にされることが多く、シート状の物は、復して各種の湯葉巻き料理にされることが多い。




  1. ^ 文部科学省日本食品標準成分表2015年版(七訂)
  2. ^ 厚生労働省日本人の食事摂取基準(2015年版)
  3. ^ ツルンと滑らか。大豆の風味抜群の「生湯葉」を手作りしてみよう♫”. 2017年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年9月1日閲覧。
  4. ^ 牛乳を加熱した際に生ずる膜も同様の現象による。ちなみにこれからも湯葉のようなものを作れる。またこの膜を使った食品もある。牛乳プリン#大良双皮奶
  5. ^ 奈良本辰也編『京都故事物語』(河出書房、1967年)


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