梓川
![]() 梓川頭首工(絵) |
疏水の概要 | |
| ■疏水の所在 長野県松本市及び安曇野市等を中心とする4,000ha 当該地域は長野県の中央に位置し、信濃川水系梓川をはじめとする11河川によって形成された扇状地に広がる農業地帯の一部です。 ■所在地域の概要 梓川は、松本平の西部一帯に広大な扇状地を形成した。右扇の扇端部は鎖川と奈良井川の合流点付近、左扇の扇端部は旧豊科町南穂高の北部である。この地域は梓川の水をかんがいに利用した県下でも有数な水田地帯である。 ■疏水の概要・特徴 本地区は北アルプスに源を発する梓川の両岸に開けた水田地帯です。古来より人が住みつき既に一部の地域では水田農業が始められたとされていますが、本格的水田農業は室町時代以降ではないかと考えられています。また、堰(用水路)が開さくされた時期も定かではありません。 |
梓川
梓川
梓川
梓川
梓川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/12 14:40 UTC 版)
| 梓川 | |
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河童橋袂から上流を望む。正面に穂高連峰
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| 水系 | 一級水系 信濃川 |
| 種別 | 一級河川 |
| 延長 | 65 km |
| 平均流量 | -- m3/s |
| 流域面積 | 559 km2 |
| 水源 | 槍ヶ岳 |
| 水源の標高 | 3,180 m |
| 河口・合流先 | 奈良井川(松本市) |
| 流域 | 長野県 |
| 青:「犀川」のうち印より上流(西)側が「梓川」、灰:奈良井川 |
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梓川(あずさがわ)は、長野県松本市を流れる信濃川水系犀川の上流域を示す別称。
地理
長野県松本市の北西に位置する飛騨山脈(北アルプス)槍ヶ岳に源を発し南流する。上高地で大正池を形成し、梓湖(奈川渡ダム)に注ぐ。島々で東に向きを変え、新淵橋を過ぎてまもなくから下流には右岸の波田と左岸の梓に河岸段丘をつくっている。
松本市大字島内で奈良井川を合わせ犀川と名を変える。奈良井川との合流点手前のラーラ松本付近では、奈良井川で取水した拾ヶ堰と勘左衛門堰が地下を横断する。
奈良井川や高瀬川とともに流域の林野は中部山岳森林計画区となっている[1]。
歴史
かつては岐阜県側の神通川水系(高原川など)へと流れていたが、縄文時代初期の焼岳火山群の活動によって河川争奪が生じ、現在の流路になったと考えられている[2][3]。またこの火山活動で堰止湖が生じ、数千年をかけて埋め立てられたことで、現在の上高地が誕生した[4]。
流域は古来梓の産地であり、梓弓の材料として朝廷にも献上されていて、このことが川の名前の由来になったとも言われている[5][6]。
利水
梓川の水は、発電用と、農業用灌漑のために、古くから用いられてきた。このため、新淵橋よりも下流の松本盆地での流量は豊かだとは言えない。
発電用
水路式発電所は上高地に近い上流から、盆地部に下りての昭和電工赤松発電所・梓水力発電所まで、流域の各地に造られて古くから稼働してきた。1969年(昭和44年)11月には、奈川渡ダム、水殿ダム、稲核ダムの梓川3ダムが完成した(それまで梓川にはダム式発電所がなかった)。この梓川3ダムは揚水発電所として運用されている。このため、下流のダム湖の上端が上流のダムの下まで来るように造られている.
灌漑用
「堰」は一般には、川を堰き止める構造物をさすが、松本盆地ではその堰から取水して水を流す人工河川をも「堰」(読みは「せぎ」)といい、たくさん存在する。梓川から取水するものだけでなく、烏川から取水する烏川用水、犀川から取水する矢原堰、奈良井川から取水する拾ヶ堰・勘左衛門堰なども知られている。
和田堰は古く、937年以前に完成していたといわれる[7]。また、寛政時代から企画されて明治初めに着工された波田堰は、立案した時すでに12の堰があり、新たに堰を通すには水利権を持つ12の堰の承認を得なければならず、このことが築造に際しての最大の障壁だった[8]。これら12堰のうち『波田堰百年史』が名を挙げている7か堰は次の通りである。榑木堰、中萱堰、鳥羽堰、島堰、高松堰、北方堰、飯田堰[9]。
梓川3ダムが完成したころから、地下式水路による灌漑も行われるようになった。このため、対象畑作地域では細かく灌漑用配水管が地下に設置されている。灌漑用の水路構成については、「支流・ダム・取水など」を参照。
流域の自治体
橋梁
- 横尾大橋
- 新村橋
- 明神橋
- 河童橋
- 田代橋
- 穂高橋
- からまつ橋
- 中の湯橋(国道158号線)
- 上坂巻橋(国道158号線)
- 坂巻橋(国道158号線)
- 白なぎ橋(国道158号線)
- 芝そり橋(国道158号線)
- 桧べつり沢橋(国道158号線)
- 榾小屋橋(国道158号線)
- 雲間の滝橋(国道158号線)
- 栂桜橋(国道158号線)
- 沢渡橋
- 沢渡大橋(国道158号線)
- 梓湖大橋(国道158号線)
- 前川渡大橋(県道84号線)
- 奈川渡ダム
- ダムの上が国道158号になっている。
- 安曇橋
- 藤橋
- 家の向橋
- 稲核橋(国道158号線)
- 雑炊橋
- 龍安橋
- 梓川頭首工(徒歩横断できるが、実際には猿害防止の電気柵が設置されている)
- 新淵橋(国道158号線)
- 八景山橋
- 梓川橋(県道25号線)
- 下島橋(県道315号線)
- 倭橋(県道48号線)
- 中央橋(県道320号線)
- (大糸線の橋梁)
- 梓橋(県道48号線)
- 梓川橋 (長野自動車道)
- アルプス大橋
- あずみ野橋(梓川最下流の橋)
支流・ダム・取水など
梓川
- 梓川頭首工(灌漑用取水)
脚注
- ^ 中部山岳森林計画区の概要 中部森林管理局 2024年10月23日閲覧。
- ^ 東城 幸治 (2015年3月24日). “山岳形成が創出する生物多様性〜生物のDNAから紐解く山岳形成の歴史〜”. 信州大学先鋭領域融合研究群 山岳科学研究拠点. 信州大学. 2025年10月8日閲覧。
- ^ “梓川、かつては岐阜県側へ 地下にV字地形 原山・信州大名誉教授が確認|信濃毎日新聞デジタル 信州・長野県のニュースサイト”. 信濃毎日新聞デジタル (2022年7月21日). 2025年10月8日閲覧。
- ^ 原山 智 (2015年3月24日). “「古上高地湖」の発生から消滅まで〜上高地を作った巨大せき止め湖は5000年間以上にわたって存在し、ある日突然消滅した〜”. 信州大学先鋭領域融合研究群 山岳科学研究拠点. 信州大学. 2025年10月8日閲覧。
- ^ 『乗鞍の歴史と民俗』4 - 5ページ。
- ^ 歴史的には『延喜式』3巻:68条に、「甲斐國。槻弓八十張。信濃國。梓弓百張」とある。
- ^ あずさ書店編集部『幻の大寺院 若沢寺を読みとく』あずさ書店、2010年9月、ISBN 9784900354678、43ページ
- ^ 横山篤美『波田堰百年史』(波田堰事跡顕彰会、1975年)13ページ・91ページ
- ^ 横山篤美『波田堰百年史』(波田堰事跡顕彰会、1975年)92ページ
参考文献
- あずさ書店編集部『幻の大寺院 若沢寺を読みとく』あずさ書店、2010年。ISBN 9784900354678
- 長野県文化財保護協会編集『乗鞍の歴史と民俗』信毎書籍出版センター、1981年。
- 横山篤美『波田堰百年史』波田堰事跡顕彰会、1975年。
関連項目
- 信濃川 - 犀川
- 上高地 - 大正池 - 河童橋
- アズサ (曖昧さ回避)
- 梓弓
- 梓橋駅
- あずさ (列車) - JR東日本の特急列車。梓川をもとに名づけられている。
- 梓川サービスエリア
- ケショウヤナギ
- 仁科濫觴記
- 釜ヶ渕堰堤
外部リンク
- 梓川流域防災ライブ画像- 国土交通省北陸地方整備局松本砂防事務所
梓川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/02 08:51 UTC 版)
「熱躬川」であったにもかかわらず、梓川を「あつみがわ」ではなく「あずさがわ」と呼ぶ理由としては、二十巻本の和名抄(巻5)で、信濃国安曇郡を「阿都之(あつし)」と訓じてあることがあげられる。この「あつし」の訓は、「あづさ」の音にきわめて近い。
※この「梓川」の解説は、「仁科濫觴記」の解説の一部です。
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