釜ヶ渕堰堤とは? わかりやすく解説

釜ヶ渕堰堤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/03 06:22 UTC 版)

釜ヶ渕堰堤
所在地 長野県松本市安曇4460地先
位置 北緯36度12分51秒 東経137度36分54秒 / 北緯36.21417度 東経137.61500度 / 36.21417; 137.61500
河川 信濃川水系犀川梓川
ダム湖
ダム諸元
ダム型式 アーチ式コンクリートダム
砂防堰堤
堤高 29.0 m
堤頂長 79.0 m
堤体積
流域面積km²
湛水面積ha
総貯水容量 - m³
有効貯水容量 - m³
利用目的 砂防
事業主体 国土交通省
電気事業者
発電所名
(認可出力)
施工業者
着手年/竣工年 1936年/1943年
備考 国の登録有形文化財
テンプレートを表示

釜ヶ渕堰堤(かまがふちえんてい)は、長野県松本市安曇(旧南安曇郡安曇村)、信濃川水系犀川の上流部(梓川)に建設されたダム。高さ29メートルの積石アーチ式コンクリート砂防堰堤である。国の登録有形文化財

概要

1915年焼岳噴火による大量の泥流が犀川上流部(梓川)をせき止めてられて大正池が誕生した。この堆積した土砂の流出を防ぎ、上高地の景観と犀川流域の保全を目的に、大正池の河口直下に建設されている。かつては県道沿いに上高地に向かう途中に見ることができたが、県道の崩落事故が度重なったため2005年に新しい釜トンネルに付け替えられ、ほとんど人目に触れることはなくなった。

歴史

1936年(昭和11年)に着工し、1943年(昭和18年)に釜ヶ渕堰堤本体工事が、翌年昭和19年に下流側の本副堰堤工事が竣工した。内部の構造は主に玉石を埋め込んだ粗石コンクリートで、表面は現地の石を加工した築石を用いている。梓川流域ではこの堰堤の着工に先立ち、1932年(昭和7年)に国の直轄砂防工事が始められており、当初は梓川沿いの山腹工や、沢渡周辺の川への小規模な砂防工事が行われた。2002年(平成14年)8月、国の登録有形文化財に登録。

関連項目

外部リンク

座標: 北緯36度12分51.15秒 東経137度36分54.11秒 / 北緯36.2142083度 東経137.6150306度 / 36.2142083; 137.6150306




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「釜ヶ渕堰堤」の関連用語

釜ヶ渕堰堤のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



釜ヶ渕堰堤のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
国土交通省河川局国土交通省河川局
Copyright© 2025 MLIT Japan. All Rights Reserved.
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2025 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの釜ヶ渕堰堤 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS