路面電車関連用語とは? わかりやすく解説

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路面電車関連用語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 03:16 UTC 版)

路面電車」の記事における「路面電車関連用語」の解説

軌道運送高度化事業 日本の地域公共交通活性化及び再生法の中で、超低床電車導入およびLRTへの改良または新設想定した整備事業呼び名センターリザベーション リザベーションとは、併用軌道種別で、一般自動車通常時軌道内に進入できない様、道路軌道敷境界部視覚的物理的に区切って線路敷設した専用軌道指しセンターリザベーションはそれが道路中央敷設されている場合呼称軌道のみならずそれに乗り降りする施設停留所)も道路中央にあるため、利用時道路横断免れないという欠点を持つが、日本の路面電車大半道路中央軌道があって敷内進入禁止となっているのでこの形式である。一般車両通行できないが、災害事故など緊急車両走行可能であることが専用軌道との決定的な違いである。 サイドリザベーション サイドリザベーションは準専用軌道道路の端に寄せて敷設し歩道から直接軌道交通乗降可能となるようしている場合呼称歩行者絶対的な安全を保障する敷設法であるが、反面、路側に停車した車両制限を受けるため、タクシー荷役車両の多い繁華街では敬遠されがちである。日本でもそのようになっている区間はあったものの、敷設法としては普及していなかった。近年徐々に需要認められ採用される例が増えている。 軌道複線場合上下線をまとめて道路片側寄せるシングルサイドリザベーション(熊本・鹿児島駅前等)と、上下線を道路左右に振り分けて敷設するダブルデュアルサイドリザベーション札幌市電都心線札幌駅前通など)の二種類がある。札幌市電ササラ電車進行方向左側にしか跳ね飛ばせないため、投場所の無いこの区間軌道ロードヒーティング対応しているセンターポール センターリザベーション路線において、上下線の軌道間に架線立て方式道路脇電柱建物から架線を吊る方式サイドポール(側)方式)に比べ景観良くなる鉄道線採用事例もある(山手線大塚駅など)。かつて電柱多くなかった時代は、その必要性から一般的だったが、道路脇電柱増える従いセンターポールはみられなくなっていた。しかし景観重視したまちづくり全国的に広がり見せるにつれ、主要街路電線電柱とともに架線を吊るすワイヤー等の構造物道路上空に張り巡らされていることが嫌われるようになり、すっきりした都市空間をとりもどす目的合致したセンターポール採用徐々に増えている。日本国内では、豊橋鉄道東田本線駅前区間で、鹿児島市電および岡山電気軌道ではセンターリザベーション区間大部分センターポール化されている。 サイドポール サイドポール日本既存路面電車大多数採用してきた架線設置方式。主に道路両側の路側または歩車道境界線付近に架線立てるかまたは建造物利用し街路横断するワイヤー鉄骨等による跨道構造物設置、そこから軌道上空に架線懸下する場合大半である。ほかに、センターリザベーション場合軌道道路境界架線立て方式もある。また、単線区間のシングルポールは全てサイドポール含まれる空中ワイヤー構造物、また路側の柱状構造物の数が増えるため、街路景観圧迫する要因みなされることが多く時として路面電車主たる欠点一つとして導入存続否定する主因とされることもある。 たわみ構造軌道 路面が、交通荷重によるせん断力には抵抗するが、曲げ力には抵抗せずたわむ構造指し併用軌道場合砕石道床を有するもの(表面板石舗装アスファルト舗装かは問わない)が該当する砕石道床には一般の鉄道同様に枕木を介してレール敷設される併用軌道において古くから採用されてきた構造軌道敷内の自動車通行増加する荷重による軌道狂いなどの破壊早く進行し保線作業回数増やして対応することが必要となる。 剛質構造軌道 路面が、交通荷重による曲げに対して強い抵抗力有する構造指し併用軌道場合砕石道床がなく強固なコンクリート道床有するものが該当する併用軌道上の自動車通行による軌道破壊増加対応して開発されたもので、路盤上に砕石道床は構築せずコンクリート舗装板を直接敷設しレール舗装板上に直接又はコンクリート枕木を介して二重弾性締結より取り付けられるその上にアスファルトなどによる舗装施されるレール上の車両荷重コンクリート舗装板により安定して分散されるため、レール自体の重軌条化の必要はない。この構造採用後も、自動車重量増などにより軌道破壊進行する例も生じ、剛質構造中でもさらに連接ブロック構造など改良進められた。 パッセンジャーフロー 車両の扉を乗車専用降車専用分け乗客その間移動する途中で運賃支払方式最盛期札幌市電では、2両編成後部車両から乗車運賃支払ったあと前部車両から降りるようになっていた。 地表集電方式 "APS (Alimentation par le Sol) "の名称でアルストムの子会社開発した集電システムで、短いセグメント区切った第三軌条敷設し電車通過中のセグメントにだけ電気を通す方式架線不要なことから障害少なくなる上に見栄え良いという利点があり、フランスボルドー実用化された。 地中溝集電方式 暗渠集電方式地中第三軌条方式コンデュイット (conduit) 方式とも。線路の間に給電線埋設し車体下部から伸びた集電靴集電を行う。ロンドンニューヨークなど各地用いられたが、1963年ワシントンD.C.最後に姿を消した高速電車 路面電車対し路面電車ではない通常の電車鉄道)を区別する際に使われる言葉都市高速鉄道 街路交差点での交通信号停止せざるを得ない路面電車に対して交通信号停止しないよう計画・設計された鉄道をいう。英語のrapid transit訳語であり、「都市施設」のひとつとして都市計画法第11条第1項規定されている。

※この「路面電車関連用語」の解説は、「路面電車」の解説の一部です。
「路面電車関連用語」を含む「路面電車」の記事については、「路面電車」の概要を参照ください。

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