路面電車開業、公営時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/18 07:40 UTC 版)
「トラム (メルボルン)」の記事における「路面電車開業、公営時代」の解説
1889年10月4日にメルボルン初の路面電車(トラム)が開業したものの1896年に廃止されており、現在のメルボルンのトラムの基礎となったのは1906年10月に開業したセントキルダ駅~ブライトンを結ぶ路線である。その後、1916年には計56.3kmの路線網にまで拡大した。 これらの路線はケーブルカー・馬車鉄道を含め複数の民間企業によって運営されていたが、多数の企業が乱立している状況を改善し公共交通を充実させるために公営化が行われ、1919年以降はビクトリア州政府の公営組織であるMMTB(Melbourne & Metropolitan Tramways Board)が所有することとなった。また、各私鉄から受け継がれた雑多な車両に代わる標準型車両として1923年以降W形の製造がはじまり、1956年まで長期にわたって生産が行われる事となった。 1950年代にはオーストラリアの他都市と同様に廃止論が巻き起こったものの、MMTBの代表を務めていたロバート・リッションはその動きに対して強硬に反対し、新型車両を導入しない代わりに路線の高規格化などを進めた事で廃止を逃れた。その結果、アデレードのインターアーバン路線であるグレネルグ・トラムと共にオーストラリアに残った数少ない路面電車網となった。 1970年代以降は石油危機や公害問題などにより路面電車の見直しが進み、1975年にはW7形以来となる新型車両・Z1形が登場した。 混雑する路面電車(1944年撮影) W形以来の新型車両となったZ1形電車
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