絶望の城編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 05:05 UTC 版)
「賭博黙示録カイジの登場人物」の記事における「絶望の城編」の解説
佐原 誠(さはら まこと) 声 - 甲本雅裕(アニメ版)、中井和哉(パチスロ版) 演 - 松山ケンイチ(実写映画版)、綾切拓也(舞台) カイジのアルバイト先の後輩。年齢は20歳以下。金髪が特徴。 一発当てて浮かび上がることを夢見てはいるが、そのための努力を積み重ねている様子は無く、怠惰という点ではカイジと同様である。また店長の10万円を盗み出し、それをカイジのバッグの中に隠しこんで知らぬ間に「運び屋」をさせるなど、時には犯罪に手を染めることも躊躇しない。饒舌で軽薄な雰囲気だが、時に的を射た発言をすることもあり、真剣勝負ではかなりの精神力と運動神経を発揮する。 カイジの元に現れた遠藤に頼み込み、帝愛主催のギャンブルに参加する。人間競馬を1位で通過し、その賞金を得るための超高層橋渡りでは参加者が次々と『消滅』していく中、自身の恐怖心が生み出した太田の「亡霊(幻覚)」に苛まれ死への恐怖を味わうも、自らを奮い立たせて橋を渡りきる。しかし、最後に主催者側のトラップ(高層ビル内外の気圧差により起こる突風)の直撃を受け、吹き飛ばされて『消滅』した。カイジの思い出の中の死んだ仲間の中に入って居る。 なお、2本目の橋に挑んで『消滅』した際、死亡の瞬間および遺体の描写は作中には無く、落下の瞬間の姿が最期の姿となっている。また、帝愛グループによって、死の真相は隠蔽されており、公式には病死あるいは突然死といった自然死となっている。 原作では苗字のみで名前は明かされていないが、実写映画版や舞台版では上記のフルネームが設定されている。 中山(なかやま) 声 - 小山力也 鉄骨渡りに参加した負債者の一人。最初の橋ではカイジと同じ橋に割り振られる。 当初は転落した者の様子を見て戦意を喪失するものの、最後に行く者が有利であることを知り鉄骨を渡り始める。だが、その途上でカイジともみ合いになり、橋に手をついて失格となるが、2本目の橋で利根川が参加を渋る者たちから取り上げたチケットを受け取り、参加を決意し、復帰する。しかし橋の途中で太田と秋川の『消滅』を間近で見た後に恐慌状態に陥り、カイジの激励を振り切る形で半ば自主的に電流が流れていた鉄骨を掴んで感電し『消滅』した。カイジの思い出の中の死んだ仲間の中に入って居る。 太田(おおた) 声 - 小野坂昌也 演 - 中村靖日 最初の橋を渡りきり、2本目の橋にも参加した人物。 あみだくじの結果、最初に橋を渡ることになる。その際、鉄骨の構造から靴の中心に線を引いて目印をつけ、安全に渡っていくことを提案した。だが、真剣勝負では全くの非力で、橋の前半部分で怯えのあまり強風にさらされるという幻想に取り憑かれる。そして堪えられなくなり、電流が流れているにも関わらず鉄骨を支えと認識して掴んだことで感電し転落、最初に『消滅』した。カイジの思い出の中の死んだ仲間の中に入って居る。 太田の『消滅』は2本目の橋に対する恐怖を残りの9人に植え付け、石田を含めた7人を『消滅』に至らしめた。さらに、佐原までもが、太田を助けられなかった罪悪感と無念から太田の亡霊(の幻覚)を見てしまい一時足を止めてしまった。 秋川(あきかわ) 声 - 金光祥浩 2本目の鉄骨渡りに参加した人物。2本目の橋で利根川が参加を渋る者たちから取り上げたチケットを受け取り復帰。あみだくじの結果最後に橋を渡ることになるが、太田の『消滅』を目の当たりにしたために、引き返そうとしてバランスを崩し、電流が流れていた鉄骨にまたがる格好で接触して感電し、『消滅』した。 藤野(ふじの) 声 - 河本邦弘 2本目の鉄骨渡りに挑んだ人物。中山が『消滅』した後、ギブアップ宣言を連発するも、結局は聞き入れられることは無かった。そして、西田とお互いを支え合おうとするもバランスを崩して転落し、2人同時に『消滅』。 アニメ版ではバランスを崩した挙句、西田を道連れにして『消滅』した。 西田(にしだ) 声 - 松原大典 2本目の鉄骨渡りに挑んだ人物。藤野とお互いを支え合おうとするもバランスを崩して転落し、2人同時に『消滅』。 中村(なかむら) 声 - 徳本恭敏 最初の橋を1位で渡りきり、2本目の橋にも参加した人物。あみだくじの結果最初に橋を渡り始めることになった。藤野と西田が同時に『消滅』したのを見て錯乱状態に陥り、鉄骨の上を走り早くクリアしようとするもわずか数mでバランスを崩して、そのまま『消滅』に到る。 小泉(こいずみ) 声 - 中村悠一 2本目の鉄骨渡りに参加した人物。中山が『消滅』した後、死の恐怖から命乞いを必死に行い叫び続けた。そして、藤野、西田、中村の相次ぐ『消滅』から、死神が襲って来るという妄想に取り憑かれる。そのまま精神に異常をきたし、電流が流れていた鉄骨に触れて感電、奇声を上げながら『消滅』していった。 10番 声 - 中村悠一 ゼッケン10番の男。本名不詳。カイジと利根川のEカード勝負のギャラリーの一人。カイジが挑んだ後の人間競馬で転落し、左足を骨折する重傷を負うも、兵藤から「いくばくかのゲスト料」を他の脱落者達と共に貰い、ホテル内に残っていた。その後、兵藤から「自分が幸福なら他人がどう苦しもうとまったく問題なければ、人は目の前のわずかな金のために相当なことは耐えられる」例として、左足を杖でつつかれて悲鳴を上げるも、直後に黒服からボーナスとして現金数万円を受け取った。 Eカード戦では勝負の最中にトイレに立ったカイジに無茶をしないよう説得に行くが、逆にカイジに利根川を倒すための作戦を持ちかけられて協力させられる。途中で黒服達に見つかり捕まるが、その後のティッシュ箱くじ引きの際にカイジとともに行動していたことから特に制裁などを受けた様子はない。最後はカイジらとともに病院へ向かった模様。 5番 声 - 佐藤雄大 ゼッケン5番の男。本名不詳。人間競馬の軽傷の脱落者で、Eカードのギャラリーの一人。彼がカイジの応急手当時にした何気ない行為が、カイジがティッシュ箱くじ引きを思いつくきっかけとなった。最後はカイジらとともに病院へ向かう。 11番 声 - 河本邦弘 ゼッケン11番の男。本名不詳。 人間競馬の脱落者で、Eカードのギャラリーの一人。最初の鉄骨渡りに参戦し、橋を最初に渡ろうとするものの、後ろからカイジと中山が接近してくるが、カイジには押されずにすむものの、カイジと中山がもめている時に驚き手をついてしまい失格となる。Eカード後、兵藤に挑もうとするカイジを無茶だと止めるが、カイジの計算し尽くされた策略に次第に勝利を確信していく。最後はカイジらとともに病院へ向かう。 店長 声 - 安井邦彦 氏名不詳。カイジのアルバイト先のコンビニ「GM VM」(アニメ版では「DAWSON」)の店長。 人付き合いが下手なカイジとは折り合いが悪く、売上金が無くなった際、真っ先に彼を疑ってかかる。それに対してのカイジの反論に怖気づき、逆ギレして言い掛かりの暴言を吐いて接客を理由に逃げる。ネチネチした性格で、口は強気だが、根本的に臆病者な為に賭け事に手を出す勇気も他人と本気で争う強さも無い「世の中に普通に存在するが、程度の低い人間」。徹頭徹尾カイジを嫌っていたわけではなく、西尾から土産をもらった際にはカイジにも勧める等、歩み寄りの姿勢を見せたこともある。 西尾(にしお) 声 - 阪本麻美 カイジのアルバイト先の同僚。美人で人柄も良い。数コマしか登場しないものの、本作では珍しい女性キャラクター。パチンコ『弾球黙示録カイジ』シリーズでは図柄での登場も果たしている。
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