経路の選択とは? わかりやすく解説

経路の選択

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 09:01 UTC 版)

塩沢トンネル」の記事における「経路の選択」の解説

新潟県内の上新幹線経路については、日本有数豪雪地帯であることから、保守都合考えて可能な限りトンネル内を通過するような経路選択することにした。その上で越後湯沢駅 - 長岡駅間は魚野川左岸右岸のどちらを通過するかが検討された。右岸案は地質的に建設しやすいという利点があったものの、線路総延長長く中間駅設置にも難点があるとされ、相対的に有利であるとされた左岸案が選択された。左岸において、越後湯沢駅浦佐駅の間では、在来線に近い案と西側丘陵に入る案の2経路比較され前者多数家屋移転伴い雪害対策上必要とされるトンネル区間短くなることから、後者の案が採用され地滑り地帯避け工事道路短く横坑斜坑使って長大トンネル施工できるような経路選択された。地質が悪いとされたことから、土被り100メートル以内抑える目的で、山裾土被りが薄い場所を通って経路設定した。これによりこの区間塩沢トンネル建設されることになった当初実施計画では、この区間トンネル塩沢トンネル六日町トンネルの2本に分かれていた。塩沢トンネル全長5,720メートルで、入口から1,220メートル下り列車に対して3パーミルの上勾配残り4,500メートル12パーミル下り勾配とされ、六日町トンネル全長5,000メートル下り列車に対して12パーミル下り片勾配計画された。しかし大宮起点165 km 800 m付近にある鎌倉沢について地質精査し結果地表付近風化地層避けるために施工基面24メートル下げることになった。この結果2本のトンネルの間で地上に出ることがなくなり、1本の塩沢トンネルになった。しかし工事中便宜上2本のトンネルのままとして扱われ六日町トンネルの名称も引き続き用いられた。六日町トンネル大宮起点171 km 209 m付近で、当時日本鉄道建設公団東京支社建設中であった北越北線開業後の北越急行ほくほく線赤倉トンネル立体交差することになっており、当初計画では29.0メートル高低差を持つことになっていた。しかし前述施工基面低下加えトンネル前後での国道河川などとの交差制約もあり、交差部が非常に近接することになった

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経路の選択

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 13:05 UTC 版)

中山トンネル (上越新幹線)」の記事における「経路の選択」の解説

群馬県内における上越新幹線経路としては、上越線のように利根川沿う経路ではなくそれより西に寄った月夜野高原地帯の下をトンネルで貫く経路選択された。これに関しては、上毛高原駅周辺の土地開発に絡む利権からの決定であるという主張がある。一方当時計画されていた沼田ダムとの関連指摘する意見もある。新潟大学名誉教授大熊孝は「群馬県計画されていた沼田ダムでの水没予定地を避けて関越自動車道新幹線経路選択されたと理解している」と発言している。 実際に建設され中山トンネルは、小野子山子持山の間の火山活動でできた高原地帯の下を貫く経路選択されている。これに関しては、子持山東側利根川沿ってトンネルで貫く経路検討されていた。実際に採用され経路はなだらかな高原地帯の下に建設したため、トンネル建設位置取り付く経路として斜坑建設するきわめて長大なものにならざるを得ないことから、鉄道トンネルとしては前例少な立坑を掘らなければならなかったのに対して子持山東麓経路では利根川沿いからトンネル取り付く経路設定できて施工条件良いとされた。事前検討でも子持山東麓経路本命直行ルート当て馬的に考えられていたという証言がある。しかし子持山東麓経路ではその手前で渋川市街地長く通過することになって土地買収の困難が予想されたことや、前後の駅設置位置との関係などの問題があった。また当時東北新幹線において水沢花巻などの中間駅設置要望強かったが、国鉄としては新幹線速達性を損な中間駅増設否定的な立場であった利根川沿いに北上する経路採用した場合渋川水上に駅を設置することが検討されていたが、このような駅間距離の短い駅の配置上越新幹線採用する影響東北新幹線波及することを国鉄トップ恐れたこともあり、最終的に経路選択された。

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経路の選択

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 03:45 UTC 版)

北九州トンネル」の記事における「経路の選択」の解説

北九州地区は、北九州工業地帯形成しており、地域人口多く九州各方面への交通拠点ともなっていたことから、新幹線建設にあたり設置が必要であるとされた。新関門トンネル経路との関係から九州入口である門司区への駅設置は困難であるとされ、小倉駅周辺での駅設置検討された。既設小倉駅乗り入れる案、三萩野付近日豊本線との交点に駅を新設する案、日豊本線城野駅乗り入れる案の3案を比較し市街地通過し用地取得工事難航予想されたものの、乗降客数がもっと多くなり投資効果の面で有利であるとされたことから、小倉駅乗り入れる案が選択されることになった小倉から博多に至る経路は、筑豊炭田地帯における鉱区鉱害地域などが路線選定大きな要因となった遠賀川流域炭鉱跡を回避して筑前植木駅北側筑豊本線交差することや、北九州市河内貯水池、畑貯水池回避する必要などからトンネル経路選定された。なるべく市街地回避して山地トンネルで貫く方針であったが、小倉駅乗り入れ決定されたため、建設基準斜坑横坑位置制約されて、全長の約4分の1区間密集市街地の下にトンネル設け結果となった

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経路の選択

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 03:45 UTC 版)

安芸トンネル」の記事における「経路の選択」の解説

山陽新幹線三原駅から広島駅まで建設するにあたっては、この中間の地形問題となった三原駅広島駅標高はほぼ0メートルであるが、この間には標高300メートルから700メートル達す山地があり、西条から黒瀬に至る地帯現在の東広島市内)が標高200メートル程度西条盆地となっている程度であったこのため西条盆地いかにして通り抜けるかが経路選択問題であった経路選択当たって北限現行の山陽本線程度、南限は西条盆地南端程度考えてその間に9通りルート設定して比較検討したその結果いずれの経路であっても最長13キロメートル程度長大トンネル避けられないとされた。制限勾配12パーミル曲線半径が4,000メートル満たし地質条件良く経済的で、工期短縮のための斜坑設けられることや、工事道路や土捨場立地条件といったことが比較の上での考慮対象となった北側を通る案は、酒どころである西条に大渇水起こす恐れ高く、それを避けるためにさらに北側迂回させると、広島駅への取り付け工事不利になるとされた。一方南側に振ると、地質的問題少ないがトンネル延長長くなって経済的に不利であるとされた。竹原市田万里町付近断層回避考慮入れて最終的に竹原市子を西進し上田万里で南西方向変え西条盆地地上通り抜けて黒瀬町において全長13キロメートル安芸トンネル入って北西向き変え海田町国信出て瀬野川を渡る案に決定された。この案は、トンネル延長短く明かり区間軌道工事基地建設でき、斜坑建設適当な地点があり、近くの谷に土捨て場設けられるといった有利な条件があった。 結果的にこの経路選ばれ安芸トンネルは、3つの斜坑利用して5工区分割して工事したこともあり、早期着工でき、トンネル残土(ずり)の処理も容易で、大きなトラブルもなく所定工期建設でき、「急がば回れ」で選定してうまくいった代表例とされるトンネル名は、広島県代表するトンネルとして安芸トンネル命名された。

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