こもち‐やま【子持山】
子持山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/02 00:44 UTC 版)
子持山(こもちやま)は、群馬県の中部にある火山。標高1296メートル。「ぐんま百名山」の一つに選ばれている[2]。
注釈
- ^ 渋川市川島・金島駅付近から
- ^ 標高は資料によりばらつきがある。1296.4メートル(1987年[6]・1990年[7])、1296メートル(1988年[9]・2008年[3])など。国土地理院の2014年の標高改算による一等三角点の標高は1296.23メートル[11]。ここではもっとも新しい2017年の値を採用した。
- ^ 従来は、これらの溶岩ドームは子持山の側火山であろうと考えられていた。しかし年代測定により子持山の火山活動とは400万年もの時期のずれがあることが確認された。このことから岡山大学固体地球研究センターの飯島義之は、両者が別個のものと結論づけている[10]。これらの溶岩ドームの名残りを、いまの子持山の東麓にあたる利根川沿いの綾戸渓谷にあるJR東日本上越線の岩本駅付近(沼田市岩本町)や、西麓の堂山地区(高山村でみることができる。ただしどちらも採石が行われていて、溶岩ドームの形状はまったく残っていない[10]。
- ^ 1950年代から1980年代にかけての推定では、子持山の火山活動の始期は90万年前から60万年前頃としていた。しかしこれらの推定は溶岩の年代測定に基づくものではなかった。技術の進歩により岩石の年代測定が従前より精度があがり、若い火山の年代測定も可能になったことで、飯島義之(1996年)は子持山火山の最古の活動時期が140万年前(測定誤差はプラスマイナス34万年ほど)に遡ると結論づけた[10]。
- ^ 飯島はこの火山活動を「綾戸活動期」と命名している[10]。
- ^ ふつうは、男性が女性に対して子作りをしようと誘っているものと解されるが、この歌にはとくに明確な主語がないので、女性が男性を誘っているものと解釈することもできる。平安時代成立の『古今和歌六帖』では、この歌の下の句を「寝もと吾は思ふ 汝はあどか思ふ」ではなく、「寝むと思ふを 妹はいかにぞ」として採録しており、男性から女性へ呼びかけたものとして解釈されている[6]。
- ^ 『神道集』自体は南北朝時代の成立とされる。赤木文庫は、国文学者の横山重(1896年 - 1980年)が収集していた稀覯本のコレクション。
- ^ イワツツノメ。イワツツノオと対をなす女神。
- ^ 白井城参照。
出典
- ^ a b c d e f g h i j 『山と高原地図 2017年版 20 赤城・皇海・筑波・榛名山』p24-25「子持山」
- ^ 群馬県庁環境森林部自然環境課,ぐんま百名山,44 子持山,2018年5月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『群馬県新百科事典』(2008年)、p330「子持山」
- ^ a b c d e f g h i j k l m 『ぐんまの大地 生いたちをたずねて』p44-45「子持山」
- ^ a b c d e f g h i j k l 群馬県庁,群馬県生涯学習センター,子持山で火山地形を観察しよう 2018年1月19日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 『日本歴史地名大系10 群馬県の地名』p439「子持山」
- ^ a b c d e f g h i j k l 『群馬の山歩き130選』p124-125
- ^ a b c d e 山渓カラー名鑑『日本の山1000』p224「子持山」
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『角川日本地名大辞典10 群馬県』p421「子持山」
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 飯塚義之、「子持火山の地質と活動年代」『岩鉱』 1996年 91巻 3号 p.73-85, doi:10.2465/ganko.91.73、日本岩石鉱物鉱床学会
- ^ a b 国土地理院 基準点成果等閲覧サービス 基準点コード:TR15438771901 一等三角点「子持山」 2017年6月15日閲覧。
- ^ 『群馬県百科事典』(1979年)、p389「子持山」
- ^ a b c 独立行政法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター 第四紀火山 子持山 2017年6月15日閲覧。
- ^ 国土交通省関東地方整備局,平成23年3月11日,国道17号綾戸バイパス (PDF) 2018年5月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g 『分県登山ガイド09群馬県の山』p88-89「子持山」
- ^ a b c d e f 渋川市,商工観光部観光課観光施設係,1等三角点の山 子持山 (PDF) 2018年5月13日閲覧。
- ^ 小学館,『日本大百科全書(ニッポニカ)』,コトバンク版 2018年5月13日閲覧。
- ^ a b c d 『群馬県百科事典』(1979年)、p115「_円珠尼」
- ^ a b c d e f 『日本歴史地名大系10 群馬県の地名』p441-442「子持神社」
- ^ a b 渋川市,子持総合支所,子持山登山道GUIDE (PDF) 2018年5月13日閲覧。
- ^ a b c d 渋川市,商工観光部観光課観光施設係,2017年5月31日更新,子持山登山道コースガイド 2018年5月13日閲覧。
- ^ 『両毛と上州諸街道』p23-25
- ^ a b c 『日本歴史地名大系10 群馬県の地名』p438-439「北群馬郡」
- ^ 『日本歴史地名大系10 群馬県の地名』p446「黒井峯遺跡」
- ^ 『日本歴史地名大系10 群馬県の地名』p441「有瀬一号墳」
- ^ a b c 『日本歴史地名大系10 群馬県の地名』p33-34「三国街道」
- ^ 『日本歴史地名大系10 群馬県の地名』p444「白井城」
- ^ 『日本歴史地名大系10 群馬県の地名』p443「白井村」
- ^ 『群馬の峠』p74-75
- ^ 『日本歴史地名大系10 群馬県の地名』p158「中山宿」
- ^ 『群馬県新百科事典』(2008年)、p579「中山峠」
- ^ 『群馬県新百科事典』(2008年)、p392「上越新幹線」
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